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ユキナDiary-  作者: PM8:00
129/150

ユキナDiary-その後パート2 旅行の先で

どうも、約4ヶ月振りのその後です。

今回は、まあ、その、…………息抜きで書いたのかな~?(笑)

まあ続きは後書きでしますのでとりあえず下に行っちゃってください!


 では!


 



 今でも思い出す。

 それは夢であったり、駆け巡る毎日の雑務や家事などでふと頭に浮かぶ疑問だ。

 本当に、私でなんかで良かったのか。それが私の疑問。

 私は年頃の女の子にしては背も低く身体も成熟もしていない、いわゆる幼児体型。

 でもそのことであの人は何か突っ掛かったりからかったりは絶対にしない。

 私と同じような体型の親友は彼氏からそのことについてからかわれてよく口喧嘩をするのだが。

 


 あの人は、私で良かったのだろうか。

 目付きが鋭く初対面の人は大抵は首をすくめる眼光を持ち、背も高く、ハッキリ言ってカッコイイ。そしてその人と私は年は同じなのだが必ずと言って良いほど他の人からは5,6歳くらい離れている様に見られるのだ。そんな彼が一生を共に生きようと言ってくれたのだ。

 私はもちろん、そのつもりである。

 自分の全てを明かし、自分の過去を曝け出してくれたあの人と。

 そして今回のことで、私は―――

  










「うわぁ―――、風が気持ちいーー、ホント、車に乗るなんて久しぶり!」

「まあ無理も無いが、あまりはしゃぐな。舌噛むぞ」


 

 窓から顔を出し、ウエーブの掛かった長い髪を風で揺らし、それと同時に注意の声が掛かる。

 蒼天の平坦な荒野の道とは言えない道をジープで駈け抜けながらのそんな若者の会話。

 時々タイヤが小石を乗り上げ、その後小さな振動が体を揺らす。

 助手席に座っていた少女は振動が起こった拍子にドアに頭をぶつけて涙目で頭を押さえ、運転席の少年が苦笑いで大丈夫かと尋ねる。

 それから片手を伸ばしてポンポンと頭を軽く撫で、それから笑うのをやめるといつもどおりの仏頂面に戻る。


 

 このご時世、ついこの間までこんなドライブなど自殺行為に等しかったのに今では何も気にせずに走れる――――訂正、このご時世で大きなことが片付いたから今は同じ人間を警戒しなければならない。その油断こそが命取りである。

 と、まあそんなことを考えたってこんな平野で暮らすサバイバリティを持った人間などいるはずもないが。



「前回は飛行機だったけど、どうして今回は車なんですか? しかも自分で運転」

「俺たちは空ばかり飛んでたからな、それに二人っきりで邪魔が入らない。だからこうして地上もいいかなと思ったんだが……どうだ?」

「いいですよ! こうして見たことも無い景色を見られるのも何だか楽しい」

「楽しい、ねえ」


 

 頭の痛みが引いた少女の質問に答え、顔を前に戻す。

 怪物と呼ばれる自然の摂理を外した生命体がこの前まで蠢いていた時代、交通整備などもちろんされておらずほぼ放置され続けてきたこの大地の蒼天の空とだだっ広い荒野と時折見える山をこの少女は楽しいと言ったのだ。

 本当にそうかね、そんなことを内心に思いながらハンドルを少し切る。

 そんな少年の僅かな表情の変化に気がついたのか、助手席に座っていた少女はハンドルを握る少年に話しかけた。



「ガシュナ~、もっと楽しく行こうよ~」

「……そんなに楽しそうに見えなかったか? ミルナ」

「はい、むしろ悩んでいるようにしか見えませんでした。」

「……まあ正直なところ早く目的地に着きたいだけだ。おまえだって早く着きたいだろ?」

「そ、それは当然です! でもこうしてガシュナとまた一緒に旅行できるなんて夢見たいです!」


 

 ガシュナと呼ばれた少年は運転しながらミルナと言う少女と会話をし、今日の予定についてのおさらいを話し始める。今日は軍から借りたこのジープを使って南にある街を二つほど越え、さらに小さな山を上り下りした先にある街に今日の午後、つまり陽が落ちる前に着く予定である。

 今朝早くから出かけたため、もうすぐで二つ目の町が地平線の彼方に見えなくなるはずである。

 あと数時間ほどで山を迂回し、目的地に着けるのである。



「そういえばその街って景色が良いんですよね? 湖もあって花畑もあって綺麗だという」

「さあな、今の時期は寒くなりつつあるから枯れてるかもしれんぞ。それに寒かったら湖の上は地獄そのものだ。明日暖かく、そして花が咲いているのを祈るしかないな」

「うぅ~~、どうか、私たちが来るまでには……」

「まあ少しは覚悟をしておけ…………山が見えてきたな」


 

 ガシュナの言うとおり、前方の地平線から山の登頂部が覗き始めた。

 ミルナはその山を見てあともう少しで街が見えると期待を胸に膨らませ、未だ見ぬ世界の続きを大きな瞳に映し込ませながら、ジープは少し進路を左に向けた。







 街に着いたのは日が落ち、地平線の向こうが金色に染まる時間だった。

 ガシュナとミルナを乗せたジープはそのまま入街許可を行なっている審査官のいる門へ行き、そこで簡単な手続きを行なった後に審査官がジープの窓から二人に尋ねる。



「失礼ですが、そちらの助手席におられます少女はあなたの妹ですか?」

「…………」

「……俺の、妻だ」

「つぅ!? あっ、し、失礼致しました……」



 呆れと脅しを混ぜ合わせたかのような鋭い眼光に怯んだ審査官は慌てて深々と頭を下げ、それを見計らってガシュナは門をくぐるためにエンジンを再開した。

 

 この世界では怪物が犇いていたころ、13年ほど前に『大戦」と呼ばれる世界を悲劇に巻き込んだ人間と怪物たちの戦争があり、その戦いの後で多くの若い人が命を失ったために世界は厳格な審査のもとまったく問題無いと判断された最低基準の14歳から結婚の許可を認めた法律を作成したのであった。

 しかし今は世の中は少なくとも毎日おびえる心配は無くなったのでこの法律は現世に見習って男女の成人年齢から認める法案が提出されているという。

 もちろん、ガシュナのようにすでに終えているものは何にも問題無く、家族間で必要な車の免許を持っていてもちゃんと認められる。


 門が見えなくなり、顔を俯かせていたミルナは内心は今、とても複雑であった。

 やっぱりお似合いでないんだろうか。

 こんなやり取りはこの前にもあったので最初ほどショックではなかったがやはり心に引っかかる。

 さっきの審査官のリアクションは他の人よりは大げさなほうであろう、だがやはりガシュナと自分とでは見た目に大きな違いが生じるし、誰しもパッと見で夫婦だと判るはずが無い。

 ガシュナに似合うのは、やっぱり、やっぱり―――



「あ、あのガシュナ」

「ん?」

「聞きたいことが……―――」

「着いたぞ」



 互いに無言のままであったせいでミルナは気がつかなかった。すでに今晩泊まる予約を入れていた宿が横にあり、暗くなっている街道を灯りで照らしていた。

 ガシュナはハンドルを右に切って駐車場のほうにジープを導いていった。 

 


 二人はロビーで鍵を受け取ってから部屋に案内され、部屋の中に入って二人っきりになってからようやく一息つく。それから荷物の整理をした後に、二人そろって食事に出かけた。


 食事から帰ってきた後、二人で風呂の入る順番を決め、残ったほうは明日の準備や予定の確認などを行なう。そしてベットにシーツを敷き終え、いよいよ消灯である。

 部屋の中にはベットが二つあるので防犯としての意識からかドア側をガシュナが、窓側をミルナがとることにした。



「…………」

「……ミルナ、大丈夫か?」

「……え!? いや私は大丈夫ですよ!」

「……そうか?」

「きょ、今日は疲れただけですよ! じゃあお休み!」


 

 ミルナの表情に少し生気が欠けていたことを気にしたガシュナの言葉をやや丸め込む形で話を終え、ベットにミルナは転がってシーツを被る。

 ガシュナのほうはミルナが疲れたと思いこんだのか、割と素っ気無くさっさとシーツに潜り込んでしまった。


 寝始めてから三十分後。

 まだ寝付けなかったミルナはチラッとガシュナのほうを見る。ガシュナのほうは寝てしまったのか、こちらに背を向けて寝ているので様子はわからないが、ミルナは寝返りを打って夜の暗闇を映している窓のほうに目をやる。

 何か―――何だか。



「何だか……寂しい……」



 そっちに行って良い?

 その一言が言えないのは、それが口実だと自分でわかっているからだ。

 ガシュナに甘えれば、ガシュナはそれに応じて相手をしてくれる。寂しいときも、楽しいときも、悲しいときも、そばにいてくれる。

 でも、それで本当にいいの?

 そう考えると、胸が痛い。

 ミルナは考えを遮断するために、布団に包まってしまった。




 一方、ドアのほうを睨み付けるようにして見ていたガシュナは、ミルナが何か言ってくるのではと待ち構えていたが、背後の動く気配が一瞬大きく動き、それから動かなくなったので一度身体を小さく動かして調整する。

 こちらから何か尋ねればよかったのか。

 そしてガシュナは明日、ミルナがまだ悩んだような素振りを見せたら相談に乗ってあげようと考え、明日に備えて瞼を閉じた。



 


  




 次の日。

 家事の習慣で早起きのミルナは早速ベットから降りるとまだ寝ているガシュナを起こす。

 それから普段着に着替え、朝食を取るために外出に必要なモノを取りそろえてから部屋に鍵を掛けて出発した。

 朝食後、ロビーの受付からこの街の名所が記されたパンフレットを渡されたのでその地図を見て目に付いたモノから行ってみることにした。



 街並みはごくごく普通で繁華街のような賑わいを朝から発している。

 そんな中、セーター男と帽子を被ったワンピースの少女が互いに離れずに寄り添って歩道を歩く。

 地図の通りに従って歩いてみると、街外れの方に大きな森が円形状にあり、その中心には第一の目的がちゃんと鎮座していた。―――湖である。



「あ、あったよガシュナ!」

「そのようだな。今日は天気が良いから、ボートを借りられるぞ」



 円形状に広がった湖には鳥類が集まってきており、湖周辺は森を舞台にしたハイキングコースや公園などが設備されており、休みの日という事もあって子供達や運動をしに来た人などでまずまずの賑わいをここに作っていた。

 

 早速二人はボートが借りられる場所まで赴き、とりあえず一時間分のレンタル料を払うとミルナを乗せ、ガシュナがゆっくりと漕ぎ始める。

 湖の水はこの街の人々の努力なのか、やや澄んだ綺麗な水で水底までハッキリ見え、そこを魚の群れが通ったり翠色の水草が自生していたりとこの街の名所である理由が窺えた。

 

 ゆっくりと漕ぎ、湖の真ん中までたどり着いたのでそこで一旦停止する。



「ほれ、此処なら上も下も綺麗だぞ」



 ミルナはガシュナの言った下は意味が分かるのだが、上は分からなかったので気になり、不思議顔で上を見上げてみると、すぐに意味が分かった。

 湖の周りは森、しかし湖の真ん中ならば蒼天以外に視覚の邪魔にならないので、さながら自分が遙か上空で見上げたかのような錯覚を覚える。

 どこまでも雄大で、吸い込まれそうな―――



「ねえ、ガシュナは―――」



 上を見上げていたミルナはソッと不安げな口調でガシュナに視線を戻す。

 しかし当の本人は漕ぎ疲れたのか、固定式パドルから手を離して足を組んで仰向けに寝ており、今のこの静かな時間を楽しんでいるようであった。

 さすがに邪魔をするのも悪いと思ったミルナは大人しくすることに決め、そしてもう一度上を見上げようとしたときだった。

 不意に強めの季節風が森を抜け、湖を通り抜けていく。



「あっ―――――」

 


 ハッと驚いた声を上げたときには被っていた帽子が見えない力に攫われ、弄ばれるかのように何度も回転しながら高度を上げていく。風に吹かれて長い髪が揺れる。

 必死になって手を伸ばすが、既に届かず、このままでは行方不明になってしまう。



「う、うぅ~」



 最早もう一度頭の上に納まってくれないと思ったミルナは両拳を作ってうるうるの涙目でそれを見送ろうとしたときだった。

 突然、ボートが激しく揺れた。

 ミルナは慌てて端を掴んでバランスをとる。ボートは上下に揺れて大きな波を湖に生み出す。

 そして少しして揺れが小さくなったときにチラともう一人の乗船者に目を向ける。

 忽然と姿を消しており、いなくなっていた。



「あっ―――――!」



 顔を帽子の飛んでいった方へ向け、そして思わず叫ぶ。

 空中に足場があるかのようにポンポンと蹴っていく人影が目に映り、同時に見覚えのある服装―――というよりはこんな芸当ができるのは世界でも八人(今は一人力を失ったので七人)しかいないので今の現状と照らし合わせれば一人しか思いつかない。


 ガシュナは全力疾走で宙を蹴ってこちらを嘲笑うかのように舞っている帽子に一直線に突っこみ、そして見事に片手でつばを掴み、それを手元に引き寄せる。

 これは彼女の一番のお気に入りの帽子だから、これを無くしてしまっては彼女が泣いてしまう。

 しかし一心不乱で飛んできたせいか、周りの視線をまったく気にしてはいなかった。



「ママー、あの人お空にいるよ?」

「えっとぉ…………」


「…………しまった」



 子供の指さした方向を見て困惑する母親。

 ガシュナは公園に来ていた親子の声で自分が今何をしているのかを改めて冷静に判断し、そして唖然とする人々の視線の中、階段でも降りるかのようにゆっくりとミルナのいるボードの方へ行き、そして定位置に返ると帽子をミルナに渡し、自身は漕いでそそくさと舟乗り場までボードを運び始めた。











「すまん、ミルナ。せっかくのボード乗りを台無しにしてしまって……」

「い、いいえ! だって私がもっと気をつけていれば……」

「落ち込まないでくれ。お前の所為じゃない」



 街中の歩道を歩きながら、ガシュナはミルナにそう言うが、ミルナは少し落ち込んだようで元気のない表情をしている。それはいつも以上であった。


 ―――これは、あれかな……


 この落ち込み様はガシュナに少なからず動揺を与える。

 彼女はいたって精神はかなり強い方であるということは一番自分が知っている。

 この前の最後の大戦において自分の気力を感知した敵からみんなを遠ざけるためにわざわざ身を晒しに行くほどなのだから、ちょっとやそっとでは彼女の心の芯は揺らがせられない。 


 しかし今は何か悩んだような様子になっている。

 職場では職員全員とも仲が良いと聞いているし、患者さんの中にはたまに言動が荒い人がいるがそんな人ともすぐ仲良くなれるし、第一そんなことがあれば相談を必ずしてくる。

 悩んでいて、しかも自分に相談しない。

 おそらくは、自分に相談しても、解決できない悩みであることは少なくとも分かった。


 長く積み重なれた深刻な悩みであると言うことも同時に。











「すいません、『花導の道』は昨日花の開花時期が過ぎてしまったためと、先日の大戦での破損で今は花を植える作業で今日は入園できません。」

「……ああ、そうなのですか。教えて下さり、ありがとうございます」



 二人が到着した公園の入り口にいた受付の人からこう言われた。

 湖から少し南にあったこの場所はこの街のもう一つの名所で、街の住民からは『虹の大地』と称されるほどのそれはそれは美しい花畑を咲かせる公園なのだが、今回は生憎時期が違ったようである。

 これを一番楽しみにしていた当の本人は事情を教えてくれたことについてペコリと頭を下げて礼を言う。

 受付人は二人を見て、申し訳なさそうな表情で言う。



「時期を知らないと言うことは観光客なのですね。すみません。一刻も早くあの美しい光景を見せてあげたいです。」

「いいえ、こっちこそ文句は言う立場ではありません。わざわざ教えて下さり、ありがとうございました」



 受付人の言葉に今度はガシュナが返答をする。

 それからミルナと共にその場から離れようと歩み出したときだった。



「いやー、兄妹で旅行とは羨ましいですね」

「……すいませんが、妻です」



 何気ない口調で受付人がそう言い、ガシュナは振り返ってそう答える。



「えぇ!? あ! す、すみませんでした!」



 驚いてあげてしまったことについて詫びたのでガシュナはすぐに顔を前に戻す。

 それから二人は寄り添うように歩き、受付人の前から去っていった。


 少し歩いた先に小店などが建ち並んだエリアがあるので公園に行けなかった分の時間をそこで使おうということで二人は決めたのだが、ミルナにはまた少し元気のない表情が窺えた。

 

 二人で決めたエリアに赴くと、思った以上に人が集まってきており、まるで祭りか何かのイベントがあったかのようだった。しかしそれは終わったのか、帰り始めようと出口に向かって歩き出しているのが大半であった。


 ガシュナは苦虫を噛み潰したような表情で激しく後悔した。

 いくら情報がとれなかったといえど、公園が閉まっていると気が付いていれば此処にミルナと共に来て何かしら悩みを打ち明かす切っ掛けでも作れる機会だと思ったからだ。

 しかし終わった以上、仕方がないのでミルナにどこを行きたいと尋ね、目に見える範囲で探ったあと、ミルナはあそこ行こ、と言ってガシュナの手を握った。

 太陽の日差しとはまた違う、温かい温もり。

 そういえば、随分手を握っていなかった。

 そうふと考えながらも、ミルナのグイグイ攻撃で身体が引っ張られたのでそれに従って店に入っていった。














「会計は済ませておいてやるから外に出てな」

「は~い、分かりました~」



 ミルナとガシュナが入った店にはぬいぐるみや茶器、焼き菓子などが売られており、ミルナはたっぷりと悩みなど一時的に忘れたかのように夢中であれも良いこれも良いなどと従来の少女と変わらずウキウキ気分で一階や二階などを往復し、買いたいモノが女手一つでは納まらなくなったので荷物運びに徹したガシュナが品まみれになりながら会計口に気合いで向かっていった。


 一方、待っているように言われたミルナは素直に従い、店の前にある用意されている椅子に座り込もうとしたときだった。

 店の前には歩道と道路があり、2つの道の間にはガードレールのような強固な壁が人の腰の高さくらいに立ち並んでおり、道路では大型車などの巡回車が走っている。

 

 しかしミルナが気になったのはそれではなく、今し方防壁の下の隙間を潜ってその道路に転がってきたボールであった。

 ボールの大きさは小さな子供が両手で抱えられるくらいの大きさで、そのボールは丁度道路の真ん中で停止し、鎮座する。

 そしてそのボールのある曲がった道路の奥から微かな鈍いエンジン音。

 

 嫌な予感がする。

 ミルナは視線をソッとボールがやってきた方向へと動かすと、案の定、小さな子供が追いかけるようにして走ってきて、防壁の隙間を潜っていき、ボールの元へと走ってきた。

 そして丁度、曲がり角の向こうから大型車が見え始める。

 バスは道路に人がいるなんて思ってないという先入観からか、ボールを拾い上げようとしている子供に気が付いておらず、人の命を絶つくらいの速度で走り続ける。

 慌てて周りを見渡すが、不思議と人が誰一人見当たらなかった。


 ミルナは、気が付けばその場を離れ、引き寄せられるかのように防壁を潜っていた。

 このままでは危ないと、声を掛けただけでは解決しないと頭の中で響き、その子供を直接的に助けられるのは自分しかいないという直感的な考えで防壁を潜り抜けると急いで子供の元へと向かう。

 

 子供はボールを拾い上げた後、大型車がこっちに来ているのに気が付いたのか、茫然と近づいて来るに連れ大きくなるその姿を見つめていた。

 そしてミルナは思った。このままでは、子供を抱き上げてその場を回避する時間がない、と。

 ならば、手は一つしかない。


 あの子を横に突き飛ばして、自分が身代わりになる方法を。


 もちろん、その場で見殺しにするという手もあるだろう。だが、それで良いわけがないと叫ぶ理性が本能的にその選択を選び、ミルナを動かした。

 開眼状態で挑めば、最悪はこちらは死なない。大怪我で済むはずだという甘い計算を立てて。

 大型車とこちらまでの距離、僅か二十メートル。

 ミルナは飛び出して子供の元へ駆け寄ったときには僅か八メートル。残り3秒でこちらと衝突する距離であった。

 


 そして、ミルナは目を瞑って、両手を前に突き出した。



 必死になりすぎたのか、不思議と子供を突き飛ばした感覚はなかった。

 あったとしたら、気持ちの良い風が耳元を通りすぎるくらいだった。


 それと、誰かに抱えられてるかのような―――――






「……無茶をするな」

「え…………?」



 静かに怒っているような声がし、ミルナは思わず顔を上げた。

 そこには顔を合わせず、自分を猫みたいに脇に抱えている蒼い髪と瞳をしたガシュナの姿が映った。

 そしてもう一つの脇に、ボールを抱えた子供も抱えて。

 そして、自分達がいる場所は高さ八メートルほどの地点の空中であることも同時に分かった。

 大型車はまるで何事もなかったかのように既に通り過ぎ、エンジン音がドンドン遠ざかっていた。


 ガシュナはゆっくりと降りていき、道路と歩道を隔てている防壁を乗り越えると静かに地面に足を付け、そして二人を優しく下ろした。それと同時に髪も瞳も元の黒に戻す。

 

 幸い、この辺りは人は疎らだったため、ガシュナの先程の行動はあまり目撃されて折らず、見かけた人は驚いたり、話し合っているだけであった。

 ガシュナが二人を下ろしたのと同時に、近くから大きな声で駆け寄ってくるまだ若い女性が見え、子供の元へ来るとしゃがみ込んで抱き締めた。


 それから女性に礼を言われ、その礼を言われたあとにどうして子供が一人で居たかの事情を聞くとほんの数分店に立ち寄るために子供を店の前で待たせたが、思ったより時間が掛かってしまい、退屈した子供が買って貰ったボールで遊び始めたのが今回の事の発端であると分かった。



「そ、それじゃあ気をつけて」



 ミルナはそう言うと若い女性は何度も頭を下げてから、子供を二度と離さんばかりに抱き締めて、その場を去っていった。

 


 その背中をしばらく見送った後、やがてガシュナは口を開いた。



「ミルナ」

「は、はいガシュナ」

「お前、自分が犠牲になろうとしただろ?」

「…………で、でもそうでもしなければあの子は……」



 そうでもしなければあの子はこの世にいなかった。

 そう、誰から見ても彼女のしようとしていたことは悪いことではない。寧ろ、勇気があると賞賛すべきであろう。

 だが、ガシュナはしばらく虚空を睨んだ後、身体の向きを変えてミルナの肩に手を置いてこちらに無理矢理向かせると静かな口調で言った。



「言っておくが、さっきのガキがどうなろうと俺の知ったこっちゃない」

「え……! そ、それ言い過ぎですよ!」

「それでも、無謀なことはするな……!」

「それは、ガシュナが来てくれたから無事で済んだけど、もし来なかったらあの子は……」

「五月蠅い!! 貴様に何かがあったらどうするんだ!!」



 ガシュナが自分に向かって怒号を降り注いだことは過去に一度や二度くらいあったが、不思議と、自分の表情が凍り付いたのが分かった。ガシュナはそんなミルナの顔を見て自分も刺さったような表情になった。

 それから悪い、と一言だけ言うと店に置いていった品を取りに戻っていった。



 


 





 一言も交わさず、気まずいままで宿まで戻った。

 ガシュナは何度かミルナに話しかけようとしたのだが、抱えた荷物やミルナのあまりの沈黙振りに話せないでいた。こんなことは二人で居るようになって初めてだった。


 日が暮れた頃、ようやく宿に戻ったが、食欲が湧かなかった。

 一応食事は取ったのだが、互いに終始無言のまま終え、素っ気なく部屋に戻ってから風呂も済ませる。

 風呂の時間は珍しくガシュナの方が長かった。何か色んなことを考えているのだろう。

 それからガシュナが丁度上がってくる頃にはミルナは既に寝る支度のためにシーツを広げていた。



「ミルナ、悪かった」


 

 ガシュナは呻くように言った。ミルナは支度を中断して恐る恐る振り向く。

 

 ガシュナの言ったことは悪くない。むしろ心配で言ってくれたことなのだが、同時に、自分が頼りないと思い知らされたかのようだった。そのショックは、意識するようになってからは何倍にも膨れていた。



「……ガシュナは、悪くないよ」

「……お前も悪くない。すまない、つい怒鳴ってしまって……」



 顔を俯かせていったミルナに歩み寄ったガシュナが弱々しく手を伸ばして肩に両手を置く。

 彼女は今、何かに悩んでいる。それなのに、優しい言い方ができず、下手したら彼女が大怪我を負ってしまうと言うあまりにも恐ろしい不安に自分自身を見失ってつい冷たい言葉しか吐けない。



「私なんかが、危ない子供を助けたって、無駄ですよね……」

「……頼む、勘弁してくれ」



 こんなに消耗しきったガシュナを見るなんてこれが初めてだ。

 その様子にミルナは可哀想だと思った。それでも、今のガシュナにならこちらが優位に話せると思い、両手に置かれた手を両手にとると、顔を上げてガシュナを見つめる。



「ねえガシュナ、じゃあ私がもっと大人ぽくって、頼りになる女の人だったらガシュナはあの子供の事どうでもよくないよね?」

「…………」

「もっと、私がガシュナに似合う人だったら―――強かったら、心配させないよね? じゃあ、私はガシュナにとって何なの――――?」

「好きだ」



 ガシュナが強引に抱き締めた。抵抗しても振り解けないほどに。



「俺の好きな女で、親が生きていたらすぐにでも紹介したい人で、ずっと一緒にいたい人だ。すまない、あの時は動転していて自分勝手なことでお前を傷つけてしまって……」



 その一言で、ミルナは肩の力を抜いた。

 ガシュナにとっての自分の立場を確定し、同時に助けた子供に対しても謝っていた。

 ミルナはゆっくりと息を吸い、ガシュナも合わせてきつく締めた腕を解く。ミルナはそのまま胸に身体を預ける。



「……やっぱり、悩んでいたんだな。自分の容姿についてだとは、思わなかったがな」

「だって、だって……私達を初めて見た人達は必ずと言って良いほど兄妹としか見てくれないから……」



 プクッと珍しく怒っているミルナにガシュナはほとほとに困った声で言う。



「まあ、確かに俺たちを見て夫婦と思う奴はそうそうおらんだろうが、俺は気にしないよ」

「む~~、じゃあ教えてよ、ガシュナの好みの人を」

「俺に好みのタイプなんかいない。断言してやるよ。確かに俺の眼から見て綺麗な奴や魅力的な奴はいるが、もうお前がいるじゃないか」



 そう言ってガシュナはミルナを抱き寄せる。

 


「周りの視線なんか気にするな。そんな奴らはほっとけ。お前はお前、俺にとって十分魅力的だ」

「…………ほんと?」

「ああ。それに、お前がいなかったら、俺はこの世にはいない。お前がいたから、お前ともう一度話したいから、お前と一緒に歩きたいから、お前の笑顔が見たいから、俺はこうして生きてこれた。それにお前がいないと、寂しいからな。」



 同じ境遇で出会ったから、無理矢理空けられた穴を二人で補ってきた。

 ガシュナは常に、ミルナのことを考えて動いてきた。

 それは、幾度に重なる戦いでも、大戦でも、彼女を護りたいと思って動き、生きたいと願った結果でもある。

 同じ境遇でもなければ、二人は会わなかっただろう。

 それはまるで、世界を救ったあの二人のように。



「ガシュナ……ガシュナ」



 自然と涙が溢れてくる。

 そういえば、ガシュナが自分に向かって『好きだ』なんて言ってくれたことなかったかもしれない。

 初めて、ガシュナに頼られたような感じだった。その喜びが素直に涙となって溢れてくる。

 ああ、私は単に気にしすぎだったんだ。だってこの人は、こんなに私のことを思ってくれているもん。

 

 そしてようやく、ガシュナもミルナが安心したのを感じ取ったのか肩の力を抜き、それから少しだけ抱き締める力を強くした。






 





「はーむっ♪」


 

 カプッ。

 


「あ、あの、ユキナ? 何してるの?」


 一方その頃、世界を救ったという二人はというと一人がもう一人の肩を甘噛みしているところであった。

 今回、海洞家にお泊まりに来たユキナはいつも通り護熾の作った美味しいご飯を朝昼晩しっかり頂き、そして風呂も終えて護熾の部屋にやってきていた。

 そして洗濯物の関係で一番最後に入った護熾が最後の家事を終え、部屋に戻ってドアを開けるなり、


『ごおき~~♪』


 ユキナの抱擁がそれを出迎えた。

 護熾はもちろん何の抵抗もなく抱き締める。黒い艶やかな髪が手に触れ、香水のような匂いが伝わる。

 

『う~ごおき~ごおき~』

『お前ほんと抱きつくの好きだよなー』


 胸に頭をスリスリさせるユキナを抱き締めながら、護熾は付き合い始めてだんだん彼女のことが分かってきた。

 甘えん坊さんであって恥ずかしがり屋。

 この言葉の意味するところはまず、ユキナは護熾以外の親も含める第三者が存在するとこのように身体を寄せたり抱きついたりするなどは一切しない。

 しかし今の二人っきりのような状況になると途端、デレデレとして身体を寄せてきて、甘えながら猫のようにゴロゴロと喉を鳴らすのだ。

 それがユキナの最近になって分かった部分である。


 そして抱き締めるのを止めて腕を解こうとするとユキナは護熾の両肩に手を置いて無理矢理座らせ、今の状況のとおり吸血鬼のように護熾の肩に噛みついていた。



「…………」

「…………」


 

 互いに無言のまま、一分が過ぎる。



「……何がしたいんだ?」

「むいむい~」



 ユキナは謎の声を出し、ぎゅ~っと護熾を離さないようにしてから、ようやく口を開け、護熾を見つめる。

 その瞳はうるうると揺れており、小突くように頭を胸に預けてから言った。



「だって、さっき抱き締めたらもっと寂しくなっちゃってね。それに、離したらいなくなりそうで……」

「……あ~、あれか」


 

 ユキナの言いたいことを理解した護熾は思わず掌を拳で叩く。

 ついこの間の大戦で、護熾は別れ際にユキナに抱擁をし、それから離れた後に、この世から消えた。

 それはいつまでもユキナの辛い思い出として残るであろう。

 だからいくら自分が仕掛けてきたとはいえ、護熾から抱擁が解除されるのは嫌だ、自分が満足し、自分の意思で抱擁を解きたい、そう言いたいのであろう。



「別に頼まれたってもういなくならないから安心しろって何遍も言ったんだけどな」

「むっ、それだけじゃないわよ。護熾は何だか知らないけどモテフェロモンが出てるから私の匂いを付けてるのっ、マーキング!」



 俺は散歩中の犬に対する電信柱ですか、っと心の中でそう呟く。

 事実上、何故だか知らないが護熾に惚れた女は四人。しかも一人には結婚直前まで持ってかれている。

 なので護熾はまったくその気はないのだが、ユキナは一週間に一回しか会えないので自分以外の女子と浮気をしてないか密かに疑っているのだ。

 護熾がそんな軽い男ではないことは本人も重々承知しているが、やはり自分の体型も考えると不安ではいられないのであろう。



「ま、そういうところも可愛いんだけどな……」

「何か言った? 護熾?」

「相変わらず小さくて細いなこいつって言っただけだよーん」

「むっ~~! この変顔!」

「上等だ! このチビが!」



 互いにそう口にして、それから楽しそうに笑う。

 やがて二人は見つめ合い、ソッと顔を近づけ、静かに二人っきりの時間を過ごし始めた。











「ミルナ、こっち来い」



 ベットに寝ながらそう言ったガシュナは今まさにベットに潜り込もうとしていたミルナの手を掴むと半ば強引に自分の所へ引きずり込み、そして胸に抱くと少し強く抱き締める。

 ミルナはというと、この行動に頭が真っ白になり、それとは逆に頬は朱に染める。

 ガシュナは胸に抱いたミルナを見下ろしながら、言う。



「すまん、これを言ってから承諾を得れば良かったんだがな。ミルナ、一緒に寝ないか?」

「え? えっ…………い、いいけど……」

「そうか」



 それからガシュナは、胸にミルナを押しつけるようにする。



「……まったくっ、もうあんな無茶はしないでくれ」


 

 あんな無茶、とはおそらく自分を身代わりにして道路に飛び出すことであろう。

 ミルナはそれを無言で聞く。



「お前の親父の気持ちが少しだけ分かった気がする。お前、いい人過ぎるから誰かが見守ってないとな」

「なっ、わ、私はもう子供じゃありません!」

「それは分かってる。誰がお守りって言ったんだ? まあ、とにかく最近の親はどうも軽い気持ちで子を外に置いていきやがって。おかげで、おかげで――――」


 

 ここで口を噤んでしまったので、ミルナは恐る恐る顔を上げて様子を窺いながら、尋ねる。



「もしかして、っていうより心配掛けました?」

「……した、かなりした! 寿命が縮む思いだった。頼むから、頼むから、どこかに行くなよ……」


 

 日頃のガシュナはこんな弱気な口調では話さない。

 そういえば今日一日でガシュナの表情がいろいろ見れたと思う。特に、今のような弱気な状態でのガシュナはそうそうお目に掛かれない。けっこうかわいい、そう思うと不思議と顔が綻ぶ。いくら時代の波に揉まれてそこらの大人よりも身も心も強くても、やはり16才の少年、弱い部分はあるのであろう。嫌というわけではないがこれをラルモが見たら爆笑するだろうし、護熾さんが見たら優位な立場になっちゃうだろうなと、身の程知らずに思ったりして。



「……悩みは、解けたか?」


 

 不意打ちの様にガシュナはそう尋ね、ミルナは一瞬驚いたが、すぐに頷いた。

 自分の良いところも悪いところも、受け取ってくれる。

 自分の良いところも悪いところも、全部見せてくれる。

 今のこの気持ちは、おそらく幸せという一言に尽きるであろう。

 ミルナはソッと顔を胸に埋め、甘えてみせる。


 ガシュナはふんわりとした髪をソッと撫でた後、ミルナの顎を少しだけ持ち上げる。

 それからガシュナは 何遍も言うと価値が下がるから言いたくないが、と前置きをしてからもう一度だけ、もう一度だけ―――言った。





「好きだ、ミルナ」

「ガシュナ、私も―――」




 そうして、二人の顔が重なる。そしてその晩、それだけで終わらず二人の行為は止まらなかった。











「……ミルナ、最近いいことあった?」

「え!? どうして?」

「ん、何となく」

「そ、そういうユキナこそ……」

「それはありありだよ~。でも護熾ってモテフェロモン出てるから逆にナンパされそうで不安……」

「でも、護熾さんはユキナのこととても愛してるよね?」

「え? う、うん」

「自分の良いところも悪いところを認めて、自分の悪いところと良いところを見せてくれているのなら、大丈夫だよ?」

「おっ? やっぱりガシュナといいことあった?」

「も、もうっ、ユキナったら!」


 病院の窓と庭にいた二人の少女の会話は、今日も鳴り響いていた。

 もう世界は平和だ。だが個人個人の平和は、これからだ。

 いつか自分達に子供ができたとき、その子供達に世界を救った英雄の話をするだろう。

 そして真の平和をもたらした英雄達のことは、驚かせるためにもう少し後に話していこう。





 ワイトは今日も平和です。




ああ~、つまづいた~。が、今の私です。

知っている人は知っていると思いますが私は今『レギオン編』を手掛けております。しかし思ったより進行は難航。別連載にしなきゃよかったとは、口が裂けても言えません(笑)。

 そこで急遽頭の体操のためにこのお話を書いたんですがこれがもう結構楽しかったんですね、どうしようもないな私は(笑)。

 まあとりあえず四苦八苦な私ですが、今回のお話はどうでしたか?

 つまらんとも面白かったとも十人十色な感想があるでしょうが、一応書きたかったお話の一つなので私自身はよかったと思っております。


 さて、そういえば新連載についてなのですが今我がなろう先輩のトナカイ先生がまったく音沙汰無しなので新連載はトナカイ先生が復帰したら、または遅くとも今月中には氷山の一角くらいにでも出しますのでそのときはまたよろしくお願い致します。


 この前が護熾とユキナとティアラ。

 今回がガシュナとミルナ。


 じゃあ次のその後はラルモとアルティ? っと思ったそこのあなた。




 たぶんそうですが、どうしましょうかね、一番恋愛に向いていないタイプの人間の恋なんて、難しいんですなこれが。



 ま、ボチボチやっていきますので今回の読了、ありがとうございました!

 ではでは~



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