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第六天魔王と呼ばれた男 ~VRMMOで魔王やってます~  作者: ネコルク
第一章 六翼の魔王
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生産スキル

キリがいいところで終わらせたら少し短くなってしまいました。

これにて第一章が終了となります。


「ここがイステリアか……」


 遂に到達した最初の街、イステリア。その中央には、クロムが言っていた噴水が鎮座していた。

 噴水はかなり大きく、クロムが言うようにとても綺麗だった。


 だが、噴水の傍になにやら黒いオベリスクのようなものがあるのが気になった。どう見ても、景観にそぐわないのだが……。

 気になったので、オベリスクの近くへ行き観察したり触ってみたりするが、特になにも無かった。


「うーむ、絶対何かしらあると思うんだけどな……。まだフラグが立ってないのかもな」

「おーいノブ、どうしたんだよ」

「いや、なんでもない。それより、この後どうする?俺としてはエリアボス討伐が目的だったから、このまま解散でいいか?」

「あ、あたしもこの後少し用事があるので解散で大丈夫です」

「俺も構わないぜ」

「そうか、じゃあ解散ということで。クロム、今日はありがとな。また一緒にやろうぜ」


 俺がそうクロムに声をかけると、クロムは表情を輝かせる。


「は、はい!こちらこそまたよろしくお願いします!」


 そしてクロムは、アインとも別れの挨拶をするとそのままログアウトした。


「解散て言ったけど、ノブはこのあとなにするんだ?」

「俺か?ちょっと生産に手を出してみようかと思ってな」

「あー生産か、ノブって戦闘狂の癖にそういうのも好きだもんな」

「『癖に』は余計だ。お前はどうするんだ?」

「俺はちょっくら武器なんかの素材集めでもしてくるかな」


 俺もディアボリックウルフに会いたいぜ、と愚痴るアイン。確かに俺は武器、防具ともにディアボリックウルフの素材のものが手に入ったためしばらく装備のことは考えなくてよくなった。だからこそ、その時間で生産をやってみようと思ったのだ。


「そうか、まあ頑張れよ。それじゃあな」

「おう、またな」



 そう言って、アインは噴水の近くに設置されている青く光る立方体へ近づいていく。

 あれは『ポータルキューブ』というもので、各街と王都を繋いでいるワープ地点のようなものらしい。一々『ポータルキューブ』と呼ぶのでは長ったらしいため、プレイヤー達からはもっぱら『ポータル』とか『キューブ』と呼ばれている。ちなみに俺はポータル派だ。

 そのままアインはどこかへと転移していった。アインもまだ第二門の先の街『サウイスト』には到着していないらしいし、恐らく王都へ転移したのだろう。


 さてと、俺も自分の目的を果たすとするか。






 その後30分ほどイステリアを見て周り、いろいろなものを購入した。購入したものは生産用の道具だったり、素材だったりとバラバラだ。

 この街でやりたいことは無くなったため、ポータルで王都に転移する。




 王都へと戻ってきた俺が立っているのは、小さな二階建ての一軒家の前だ。大通りに面してはいないが、それなりに人通りのある場所に立地している。

 なぜ俺がこの家の前に立っているかと聞かれれば、もちろんこの一軒家を購入するためである。

 生産をするにあたり、製作したものを売れればある程度の金策にはなる。生産するための拠点とそれを売る場所の確保としてこの家を購入することに決めたのだ。黒狼刀に10万Gかかったため、残りのGをほとんど使う形になってしまうが。


「よし、じゃあ購入っと」


 家屋の購入手順はひどく単純だ。空き家屋の前には値段が書いてある看板があるため、それを調べる。そうすると家屋の情報と購入するかどうかのウィンドウが出てくるため、購入を選択するだけ。

 こうして俺は、王都にマイホームを手に入れたのだった。




 一階は店舗部分として利用したいため、二階に生産用の道具を設置していく。鍛冶用の炉に金床、料理用の道具一式。他の生産スキルは特に設置型の道具は必要ないようだ。

 生産を始めるにあたり、俺は『鍛冶』、『錬金』、『裁縫』、『木工』、『彫金』、『料理』、『採集』と全ての生産スキルのスキルロールを購入しておいた。とりあえず自分が必要なものは自分で作成できるようにだ。

 これから先、魔王となってプレイヤーの敵となる以上プレイヤーと素直に取引出来るとは考えづらい。そのため、ある程度は自給自足できるようになっておこうと考えたのだ。まぁもう一つ考えている策はあるにはあるが。


 さてと、早速生産をしていこうか。

 まずは鍛冶だ。イステリアで買ってきた銅鉱石、鉄鉱石を設置した炉で精錬していく。銅鉱石と鉄鉱石はそれぞれ精錬時の変換倍率は三分の一だ。つまり、鉱石3個からインゴットが1つできる計算になる。俺が購入してきた鉱石の数は、それぞれ30個。5分ほどでそれぞれ10個ずつのインゴットが生成できた。

 試しに何か作ってみるか。『鍛冶』のレベルが1でも作成できるレシピを検索すると、『銅のダガー』なるものがあったのでそれを作成してみる。

 レシピを選択し、材料である銅のインゴットを1つ金床におく。銅のインゴットを炉に少し入れ、これまたイステリアで購入した初心者用ハンマーで5回ほど叩く。

 すると叩かれたインゴットは光り輝き、ダガーの形に整形される。これで完成だ。


「やっぱりレシピを使用して作ると、かなり簡略化されるな」


 ダガー1本作るのに3分かかるかどうかというくらいだ。ステータスをチェックしてみる。


『銅のダガー : 銅で作られたダガー。それ以上でもそれ以下でもない 製作者:ノブナガ』


 攻撃力なんかは初期装備とほぼ変わらないな……。鉄製品はまだ『鍛冶』のレベルが足りないからできないか。

 よし、では次は『錬金』を試してみるとするか。

 机にガラス瓶に入った浄水と薬草を用意する。そしてレシピから『HPポーション(小)』を選択し、作成する。

 するとガラス瓶と薬草が光り輝き、緑色の液体が入ったガラス瓶が生成される。


『HPポーション(小) : 体力を少し回復する薬品。 製作者:ノブナガ』


 うーむ、さっきの銅のダガーでもそうだったが製作者の名前が入ってしまうのはよくないな。設定で変えられないのだろうか……?

 ウィンドウを表示させ、設定をいじってみる。どうやら製作者の名前を非表示にするのは可能なようだった。

 これからのことを考えると、製作者名は非表示のほうがいいだろう。

 さてと、次は何を試そうか。いろいろ試してみたいことは多いからな。



 結局、俺はその日1日中生産に時間を費やしてしまった。






 そしてそれから2日後、グランドクエストが開始される旨と召集を告げるメッセージが俺に届くのだった。



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