表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第5話 迷い2



「え、う、うん…どうだろう…」


僕はなんて返したらいいのかわからず曖昧な返答をしてしまい、その場がなにか微妙な空気に包まれてしまった。その空気を変えようとしたのか、


「俺もさ、せっかく3人とも同じ高校に行くんだからまた3人で一緒に野球したいけどな。優とまたバッテリー組みたいし!!なんてね、まぁ野球部に入るか入らないかは置いといて、高校でもよろしくな!」


そう言って、力強いボールを僕に投げてきた。


「パチン」


乾いた音が公園に鳴り響いた。


1時間ほどキャチボールをした後、数馬が最近発売した野球のゲームを買ったということで数馬の家でそのゲームをすることになった。


数馬の家が溜まり場みたいになっており、部活がない日や引退してからはよく遊びに行っていた。


家に着くと、数馬の双子の姉である絢がリビングで気持ち良さそうに昼寝をしていた。


僕が見る限り、顔はそんなに似ていないと思う。


性格も全然違う、と僕は思う。


数馬は几帳面な性格でいつも部屋は綺麗に整理整頓されている。


それに比べ、数馬の話によると絢の部屋は洋服やぬいぐるみが散乱しているらしい。


絢も幼稚園から一緒で、中学に上がる前まではよくこの3人と絢の4人で缶蹴りやかくれんぼをして遊んでいた。


中学生なり遊ぶことは滅多に無くなったが、学校で会ったり数馬の家に行くときは普通に会話はしていた。


絢も成岡高校に進学する。


絢を起こさぬよう静かに階段を上がり数馬の部屋に向かう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ