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  作者: さくらんぼ
3/3

出会い

店を出た瞬間

「あー、まだ雨降ってる。」

るんるん気分だったのに

気分が下がったわたし。


ふっと前にカップルがいて

仲良く相合傘をしている姿を見て


「あーリア充。雨は最高なデートですね。」

と冷めた気持ちになってしまった。


確かに雨のデートはいいことかもしれない。


まあ、傘を忘れるとか…濡れるから傘を貸してくれるとか…色々な場面があるよな。


そう思いながら、ようやく傘を開き歩き出す。


「あの、すいません。」

と聞こえる


すかさず、私は反応してしまい

振り向く


そこには…見知らぬ男性が

黒いズボン白いシャツエプロンを付けており

さて、お店の従業員の方かと思われる


その男性は、何か言いたげな顔をしており

私の頭の中は「?」でいっぱいだった。


「すいません。突然。

先程、お会計の際に無料クーポンを渡すの忘れてましてまだお客様の姿が見えたので…これを。」

と丁寧に説明されクーポンを渡して下さる。


「ありがとうございます。」と軽く礼をするわたし。心の中では「えっ、あー」ってなった。

ご丁寧なお兄さん。

名札を見ると、坂下と書いてある。


変な空気だが嫌ではない。

なんだこの空間。今の時間。


そしたら、

坂下「こちらのミスですいません。是非、また来てくださいね。クーポンもあるので。」と素敵な笑顔で話される。


すかさず私は「此処のお店好きなので、よく来るんです。雨の日に来るのは滅多にないんですが。いい買い物できてよかったです。」


あっ、余計な話をしてしまった。


坂下「そうなんですね。またお待ちしております。気をつけて帰って下さいね。」


ぺこりとお礼だけし、私は歩きだした。


なんなんだろ。こんなことあるのかな。

うん、普通にあるよね。

でも、レジは確か素敵なお姉さんだったのに。

なぜ、坂下さんがクーポンを…


クーポン見ながら考えていた。


やっぱり。雨って凄いな。

晴れだったら、すぐ私は歩いてて

坂下さんと話すことはなかった。


変わった日だなー。

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