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ちりとり

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/03/24

 うまくいかないよね。

 広い床をかけずりまわって

 きみがかき集めてきてくれたんだから

 ほんとはひと粒のこさず

 うけとってあげたいとおもうんだけど

 どうにもぼくはへたくそで

 うけとめきれなかったちいさな粒が

 ぼくと床とのつなぎめに

 すじを(えが)くようにのこってしまう


 だったらいっそ

 ぼくが床の一部になってしまえたら

 つなぎめなんてなくなるから

 こんなすじを(えが)くこともなくなるのに

 なんておもっちゃうんだけど

 それじゃあ せっかくきみからうけとっても

 床から離れてすくいあげることができないよね


 だからそんなばかげたことはあきらめて

 ひと粒のこさずとはいかなくても

 ひと粒でも多くうけとってやろうとがんばろう


 それでも やっぱり どうしても

 うけとめそこねてのこってしまうちいさな粒が

 床に(えが)いたすじこそ

 ちりとりのぼくと ほうきのきみのあいだにある

 消えることのないジレンマなんだね

 どんどんうしろにさがっちゃったり。

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― 新着の感想 ―
 確かにお掃除あるあるですね。  単に不器用というのもあるのですが。(苦笑)
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