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1話ー出会い。

吸血鬼のエレーナは夜の散歩をしていた。

こんな時間だから、人なんて居るはずもなくゆっくり夜を楽しめる筈だった。

大きな橋を何となくで渡っていた。

エレーナはギョッとする。

生気の無い顔をした人間が橋の欄干の反対側に立っていたのだ。

エレーナは 思わず「おい、人間!!やめろ!!生きてれば良いこともあるから。そこから戻って」と言う。

そこに立っていた女性は「生きてれば良いこともある。私、その言い方。すごく嫌いなのよ…。生きていれば良いことがある。完全に嘘八百とは言わないけれど、でも、その些細な幸せより不幸の方が大きくて、だから私は死ぬのよ」

そして、女性は欄干から手を離して、後ろへと倒れていった。

エレーナは「おいバカ!!やめろ!!!!」

エレーナは慌てて羽根を出して空を飛び落ちていく、その女性を受け止める。

エレーナは言う。「死んだらどうするのよ…」

女性は「死にたいのよ。そのまま落としてよ…」と言う。

その女性の頬を涙が伝う。

エレーナは「何があったかを話して欲しいの」と言う。

女性は「話すだけで、死にたくなるから詳細は話したくないわ…」

エレーナは河原に軟着陸をして、女性を降ろす。

しかし女性は暗い中、川の方へと向かう。

エレーナは羽を広げて、慌てて女性の進路を塞いだ。

女性は「これ以上邪魔をするなら、あなたを押してまで川に入ることにするけれど?それでも良いの?」と言う。

エレーナは「押せるモノなら、押してみなさい」と言う。

しかし、女性の力は予想より強かった。

でも、吸血鬼の力はもっと強く押し負ける事は無かった。

すると、女性は諦めたようにエレーナを横に避けて、再び川の方へと向かった。

エレーナは女性を後ろから、抱きしめて「辛かったよね…」と言う。

しかし、女性は「そんな、見せかけの言葉よりも、私を殺して救済して欲しい」と言う。

エレーナは「それより、生身で空を飛ぶ非日常を体験してみない?」と言う。

女性は「それなら、途中で落としても構わないわ…」と言う。

エレーナは「そんなことは出来ないわ」と言い、女性を抱えて空を飛ぶ。

女性も何かに気付いたようだった。

最初は顔が青ざめていたが、途中から少し安堵した顔になった。

何故なのか、分からなかった。

降りてから、女性はたずねてきた。「私は死んだの?」

エレーナは「大丈夫よ。死んでない」

女性は「何、冗談を言っているの。あなた。体温が無かったじゃ無い?」と言う。

エレーナは仕方ないので自分の素性をバラすことにした「私、吸血鬼なの。だから、体温が無いの」と言って、立ち去ろうとする。

女性は妙に納得したように、「だから、最初の声かけも、おい、人間。だったのね」と言った。

エレーナは言う。「怖くないの?」

女性は「吸血鬼が人間に友好的に振る舞う漫画を読んでいたから、あんまり怖くないわ。むしろ、綺麗な女性だわ。私が嫉妬するくらいにはね?と思ったくらいだわ」

エレーナは言う。「思ったのだけど、一緒に住まない?私の家は広いから、ちょうど淋しくなってきた頃だし、一緒に住んでくれる人を探していたのよね?ねぇ?良い提案じゃない?」

女性は「まぁ、良いけれど…、荷物をまとめて持ってくるまで待ってくれないかしら?」と言う。

エレーナは「いつまでも、待つわ。じゃあ、住んでくれるのね?」と言い、エレーナは家の住所を書いて渡した。


次の日、女性はなけなしのお金で引っ越しを手配した。

吸血鬼の行動パターンを考えて、夜の引っ越しを選んだ。

周りの人の目が冷たい気がしたが、ちゃんと家賃は納めていたし、借金があるわけでも無かったので、そのまま引っ越しを決行した。



そして、エレーナは女性を出迎えた。

エレーナは「私の名前を言ってなかったね。私はエレーナ。あなたは?」

女性は「花見まゆみ。今日からよろしくお願いします」と言った。

それから、エレーナは花見まゆみと同居生活をすることになった。

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