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三年間の君への想い  作者: するめ
1年生1学期
4/26

最悪の日は続く

朝は散々な目にあった。

朝食を済ませてすぐに部屋戻ろうとしたら姉貴に絡まれて1時間も拘束されイジられ続けた。

結局誰なの?とかかわいいの?とかお姉ちゃんにも紹介してよとかそんな事を1時間ずっと言われ続けていた。

紹介なんてするほど仲は良くはないし仮にそんな仲でも絶対に紹介なんてするものか。

もし紹介なんてしようものなら、彼女に何を吹き込むか分かったものじゃない。

そんな最悪な朝を過ごし、これから部屋でのんびりしようと思った矢先俺のスマホが鳴った。

画面を見るとそこには秀人と書かれていた。

俺はなんの要件か分からないがとりあえず電話に出た。


『凌平昨日大丈夫だったか?』


最初に俺の体調の心配をしてくれるとは、よくできた友達である。

俺はそれに対してもう大丈夫だと答え要件を聞いた。

秀人は昼飯でも食べに行かないか?と言ってきた。

しかも奢りでだ。

俺はもちろん行くと答え電話を切った。

電話が終わるとすぐに携帯から通知音が鳴った。

そこには集合時間と集合場所が書かれていたのだ。

秀人はいい奴だがここまでだったか?

そんな事はどうでも良く書かれていた集合場所はまさかの焼肉屋であった。




集合時間は12時30分集合場所は焼肉屋の前。

俺が集合場所に近づいた時に二人の人影が見えた。

一人は天然パーマのイケメン。一人は坊主のいかにも野球部のサル顔の少年。

今日俺がこれから一緒に飯を食う二人だ。

天パのイケメンが秀人。坊主のサルが祐介だ。

秀人が飯に誘った時点で他に誰かいるのだろうとは思っていたが、祐介とは意外だった。

祐介は見た目どうり野球をしているので土日は結構練習が多くて休みの日に一緒に遊ぶのは珍しいからだ。

俺もバドミントン部に入部しているがこれは部活というより同好会に近く自由参加なのだ。

秀人は帰宅部なので特に忙しそうにしている様子もないので、休みの日には結構は頻度で会っている。


「凌平来たな。時間ピッタリ」


焼肉屋に着いてすぐに秀人が俺を見つけて駆け寄って来た。

もちろん祐介も一緒に。

これで全員揃ったらしく三人で店の中へと入っていく。

店に入ると個室に通され説明をすると店員さんが下がって行った。

俺がメニューを見ていると前に座る祐介が何やろモジモジしていたので俺はどうしたのか、と聞いた。


「凌平お前小林さんのこと好きだろ」


俺はそれに対して言葉が出なかった。

驚きよりも疑問が大きかった。

なぜ祐介にそれが分かったのか、それにわざわざ秀人がいる前で言うのだからもしや秀人も。


「おい祐介それはじっくり聞き出すはずだったろ」


「悪い秀人、ついどんな反応するか気になてさ」


じっくり聞き出すはず?

俺はもしや焼肉という餌に釣られて来てしまったのか。

やはりあの電話の後の違和感は正しかったのだろう。

もう少し考えるべきであった。

しかし過ぎた事は気にしても、しょうがないので今はこの二人を適当に流しつつ焼肉を味わうとしよう。

そんな割り切った考えできるか!

無理に決まっている。

今二人は俺の反応を見て満足しているのか何を注文するかを話していた。

俺は焦りと驚きでそれどこれではない。

二人もそれを分かっているのか俺には話を振らない。

そして店員さんを呼び注文していった。





注文した肉が来ると二人はさっきの質問など忘れて肉を食べ始めた。

俺はせっかく二人の奢りで来たのに肉の味も良く分からなかった。

それも祐介のせいだ。

一通り食べ終えると秀人がこっちを向き真剣な顔をして俺を見つめる。


「やっぱり凌平は小林さんのことが好きなのか?」


俺は先ほども受けた質問なので流石に今回はそこまで動揺しなかった。

すでにバレているのなら隠しても仕方がないだろう。


「二人ともなんで分かった?」


二人の質問に対して実質好きと言っている質問で返す。

すると二人は顔を見合わせてからこちらに向き直し息ピッタリで答えた。


「凌平分かりやす過ぎ」


俺にはなんのことか分からなかった。

分かりやすい?もしやそんなに態度に出ていたのか?

俺の頭の中が読めるのか秀人が話しを続けた。

秀人が言うには、俺は常に彼女を目で追っていると言う。

それに昨日のテスト返しの時彼女に引き止められた俺は、誰が見ても分かるくらい赤くなっていたらしい。

仕舞いにはその後倒れてしまうし、と言うことだった。

ということは、もしやクラスの人たちに俺の気持ちはバレている。

もしかて彼女にも俺の気持ちは…

そんな事は知りたくなかった。

特に今日は朝から散々な目にあってこんな事を知らされて、本当に最悪の日だ。

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