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三年間の君への想い  作者: するめ
1年生夏休み
25/26

みてみて凌平

待ち遠しいかった約束の日は意外にも早く来た。

やはり待っていると長く感じると言うが、俺は一旦宿題を全部終わらせる事で暇を潰したので早く感じたのだ。

宿題がなくなったので何も気にする事はない。

と思っていたが、いざデートの当日となると何を話そうか、とかを色々考えてしまいどうにも落ち着かない。

俺はどうしても家にいると、遅れてしまうのではないかと時間を気にしてしまい落ち着かないので、早く家を出てしまい最寄り駅で後20分も電車を待たないといけなくなった。

流石に何もなしで20分は長い。

それについ何度も時間を見てしまい余計に長く感じてしまう。

待ち時間は20分のはずなのに、1時間ほどに感じていたがそれも終わりらしい。

無人の駅のホームにアナウンスが流れ始めたのだ。

そして到着した二両編成の電車に乗り次の終点の駅を目指す。






駅に着き俺が電車から降りると、千佳が俺の乗っていた後ろの車両から降りて来た。

俺も千佳もお互いの家を知っているので乗る駅も知っている。

だから同じ車両でない時点でもう一つの車両に乗っている事は分かっていた。

でもわざわざ車両を移動しなかったのは、今いる駅が2分程で着いてしまうからだった。

それに少し緊張しているというのもあった。

でもこの駅まで来てしまえば、絶対に対面する。

そして今日の千佳はいつにも増して綺麗に感じる。

千佳は夏らしい涼しい格好をしていて、片手に少し大きな荷物を持っていた。

多分荷物の中には水着もあるのだろう。


「おはよう」


俺が挨拶をすると千佳はいつも通りの笑顔で挨拶を返す。


「荷物持つよ」


「いや良いよ、悪いし」


俺は女性のバックなんかはオシャレの一部だと思っているので、こんな事普段なら言わない。

でも今日の千佳の持っている荷物は、明らかにそうには見えなかったので言った。


「いいよ、見てよ俺の荷物。少ないだろ?」


「まぁ確かに。じゃあ、ありがとう」


千佳の真っ直ぐな笑顔に俺は嬉しくなった。

ありがとうは、こっちのセリフです。

俺は自分の荷物と一緒に千佳の荷物を持ち、目の前に止まっていた電車に乗った。

これから俺達は、後1回の乗り換えを経て3時間以上もかけて海へ行く。

だから俺はこの長い時間を楽しく過ごす為に、トランプを持って来た。

今乗っている電車には対面に座れる設計の席なのでトランプもできるのだ。

まぁ真ん中に机はないので、少しできる内容は限られてしまうがそれでも、無いよりはマシだろう。

俺と千佳は次の降りる駅までの1時間程の時間をトランプをして潰した。

そしてまた乗り換えだ。

この駅での乗り換えは少し面倒だった。

まず階段を上がり連絡橋の様なところを渡る。

これは別にさっきの駅でもあったが、田舎の駅とは違い広くて迷いそうになる。

だから少し面倒なのだ。

でも無事に乗り換えもできて次の電車に乗った。

今度の電車はよくある長い座席の電車だ。

だから俺達はトランプは出来なかった。

でもその代わりに一緒に動物の動画を見る事になった。

なぜかというと、人が多くて話しづらいと俺が言うと、千佳がそれならと言い一緒に見ることになった。

まあ俺はツクシという猫を飼っているぐらいだし動物は好きだ。

そして千佳もこの前うちに来た様子と、今一緒に見ている感じ動物が好きなのだろう。

だって千佳の顔は今とても緩んでいる。

俺は動物の動画よりもそっちに目がいってしまう。

でもそれに千佳は一切気づく様子はなかった。

そんな感じで千佳は動物を見て、俺はそれを見ている千佳を時々見ながら、1時間半かけて海の最寄りの駅に着いた。

でもこの駅に着いたところで海は一切見えない。ここからはバスに乗って海まで行くのだ。

バスを待っている少しの間に、千佳が俺に恥ずかしいそうにしながら言ってきた。


「もし水着似合ってなくても笑わないでね」


千佳の声はすごく小さかった。

千佳はかわいいのに時々どこか自信がなさそうにしている。


「笑うわけないだろ。まず千佳に似合わないわけないだろ、見てないから知らんけど」


俺は言ってて恥ずかしくなっていらない言葉を付け加えてしまった。

でも千佳はそれを聞いて不安そうな顔がいつもの笑顔に戻った。


「じゃあ期待しててね」


千佳がそう言うとバスがちょうど来た。

俺は千佳に返答出来ないままバスに乗る。

バスに乗ると後少しだ。

たった4つのバス停を過ぎるとそこは海水浴場だ。

でもその前に海が見え始めた。


「みてみて凌平、めっちゃ綺麗」


千佳は子どもの様にはしゃいでいる。

いつもは見られないそんな姿に俺は海に来て良かったと思った。


「凌平見ってって」


「見てるから」


千佳がはしゃぐのも分かる。

それほどまでにこの海は綺麗だ。

青く澄み渡る水が地平線の先まで続いている。

その光景は俺たちの町では絶対に見られない景色だった。

今日は海の話書き気満々だったんですけど、たどり着けませんでした。

読んでいただきありがとうございます!

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