亜種、即ちやべーやつ。
「亜種について説明してやろう。」
「ああ、頼む。」
こうしてガイム先生による一からの亜種の講座が始まった。
「まず亜種と言うのはな、普通では考えられない特異な力のことだ。」
「ガイムのおっさんのその力も亜種ってことか?」
「ああ。亜種は俺が使っているように剣、そして魔物の二種類に存在している。」
「魔物と剣...」
「ああ、まずは魔物の方からいこう。この魔物は普通の魔物と違い亜種の力をもった変異体だとされている。ただそれだけの話だ。魔物ならまだ良いが亜種持ちの魔族なんていたら最悪だ。」
魔族...俺の解釈が間違ってないのならば魔物より強いのだろう。亜種の力がガイムのおっさんの物しか見ていないからどれほどの脅威なのかわからないが...まあ...考えないことにしよ。
「次は剣だ。俺の剣のそうだが亜種の力を持った剣はほとんど古代遺跡などから見つかった物だ。最近では人口で亜種を創る研究も進められてるようだが...どうなるのかな。」
うーんこんがらがりそうだが...要は普通じゃない超ぱわー!ってことだ。うん。余計なことは考えない方がいいな。
「普通の人間がその亜種を持ってる人間、魔物と戦ったら勝ち目はあるのか?」
「ないな。その人間が人類を超越した強さや亜種の力がそれほど強いものではない限りな。」
「ほー。」
亜種の力を持ってないとこの先圧倒的不利...か。
「亜種って誰でも使えるのか?」
「ふむ...そうだな...体験してみたほうが早いだろう。俺の伍種斬器を持ってみろ。ほら。」
「...?了解...よっと...?」
なんだ?何も起きない。ごく普通の短剣だ。
「何も起きないんだけど...これ正解なの?」
「お前に亜種『伍種斬器』の力を使う適正はなかったってことだ。」
「適正?相性みたいなものか?」
「ああ、間違っていない。亜種の力は力と魂の契約だ。...そうだな...剣の力と持った者の魂を天秤に掛けた時、釣り合った状態、もしくはその亜種より重い状態になれば亜種の力を使える...って感じか。」
うーん難しい。まあ持ってしっくりくれば亜種が使えるみたいな感じか。多分。
「弱い亜種ほど使える者が多い、勿論強い亜種は使える者はほとんどいない。」
「じゃあガイムのおっさんの『伍種斬器』は強い方ってことか?」
「さぁな。...まあ亜種の大まかな説明はこのくらいだろう。質問がないならさっさと城にいけ。」
「...じゃあ一ついいか?」
「なんだ?」
「どうしてずっと座っているんだ?」
「...チッ。」
そうだ。ガイムのおっさんは一目見た時から一度もその場を動くどころか立つことさえしていない。それに腐人を見た時の焦りようがすごかった。ガイムのおっさんは亜種の力を持っているし、一撃で仕留めている。急に現れ俺が死にそうだったとは言えあそこまで焦るほど実戦経験がないようには見えない。ガイムのおっさんが動かない理由と、この焦りになにかしらの関係があるかはわからないが、何か隠していることは確定でいいだろう。
「...で、質問に対する答えはある?」
「...お前には関係ない。」
「酷いな。会ったばっかで信用がないのはわかるけど何も教えてくれないのはあれじゃない?」
「...さっさと行け。お前に教えてやれることはない。」
「動く気もさらさらないと?」
「ああ、お前の好奇心ごときで動いてたまるか。これは俺にとって最後の仕事だ。最後まって絶対に折れることはない。ゲン・ガイムの名にかけて。」
「...そうかよ。」
好奇心で聞いてみたが何やら本当に深刻そうだ。諦めて大人しく城行くかなぁ。
「もうないな?」
「ない。」
「じゃあとっとと城へ行け。」
「わかった。ありがとな。ガイムのおっさん。そんじゃ、また。」
「...ああ。」
そうして俺は体の向きを180度回転させ歩き始める。
「...また...か。訪れるといいな。」
そう呟くガイムのおっさんの言葉も聞こえるはずもなく。そさくさと城があるという方向へあるき出すのだった。
投稿が不定期ですみません。ですが自分のペースでやらしてもらっているので継続的に出せとは言わないでください。まだまだ未熟者なので...。ですが逃げたりしないのでご安心を!




