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刀剣の終  作者: 如月初代
〜始物語〜「ドリスワン帝国」
10/14

世界と魔王そして汝

みんなはしっかり健康管理しよう!

by風邪気味でダウンした者

「君は魔王について知らないだろう?先に説明しよう。」


魔王についての説明?普通に魔王城とかにすっげぇ貫禄を醸し出してずっしり構えてるんじゃないのか?

まあ仰る通りで本当に知らないし、イメージしている魔王像しか頭にないし....知っておくことに損はない!


「お願いします。」


「わかった。では話すぞ。ちゃんとついてこいよ。」






「———ということだ。」


「.........理解。」


彼女の話は少しややこしくて.......要約すると多分こんな感じだろ。


魔王は七人存在しこの世界に存在しない。

魔王一人に一つの異空間を持っていてそれを"魔界"と呼びその形は魔王によって変化する。

魔界にいるため普通じゃどうやっても対面することはできないがその魔界とこの世界を行き来できる存在"門番"がいれば行けるらしい。

勿論その門番も七人いるわけだ。んで大変なのがここかららしい。

まず門番の七人は魔王達の独断で選ばれるためそれがモンスターなのか人間なのかもわからない。世界に有象無象にいる人間とモンスターからその門番を見つけなくてはならないらしい。....素晴らしく無理ゲーでクソゲーだわ。これじゃあ一生かかっても見つけられそうにないじゃん。

俺は魔王と討伐しなきゃいけねぇのに......ん?

てことは俺魔王を七人も倒さなきゃいけない?そんな訳ないよな?だとしたらあの女神様(デカブツ)は無理ゲーを押し付けたってこと...クソ!はめられた!


「....顔色が優れないようだが大丈夫か?」


「あ、大丈夫です。」


危ない危ない。心配されるわけにはいかない。正直色々ごちゃってて整理したいし考えたいことも山々だが...話を真面目に聞こう。うんそうしよう。


「....?そうか。なら続けるぞ。今話した魔王、門番と彼女...もとい刹那の関係性についてだ。」


さっきも言ってたがあの子は刹那って名前なのか...刹那ってなんかめっちゃカッケぇ名前だな。


「彼女は門番なんだ。なんだけど...少し特殊でね。」


ん?ん?待て待て?彼女が門番?まあ何かしらの関係性はあると思ったが彼女が門番?

おいおいただでさえ情報量がバグってんだ。これ以上爆弾レベルの情報を俺の小さな脳内(容量)に送り込まないでくれよ...そろそろキャパオーバー(容量限界)で爆発しそうなんだよ。


「...彼女は門番であり魔王なんだよ。」


あ、やばい。なんかが切れる音したわ。情報処理しきれずぶっ倒れるなんてほんとに笑えるわ。ハッハッハハッ...


バタリと力なく膝から崩れ落ち意識が朦朧とし始める。


「少年?少年!?どうした!やはり体調が優れていなかったのか?!」


マーシャルさんの必死な呼びかけの声も段々遠くなっていく。

....やばい...オチる......

俺の視界と意識は完全に途切れた。





















「ん?...ああ、俺気絶して——」


...驚かない。もう驚かないぞ。目が覚めたら女神様がいた所とは真逆の真っ白な世界、ただ真っ白な空間が広がっているだけで家具も何もない。だが不思議なことに俺の目の前には大量の鎖で体の自由が完全に縛られている人の形をした、の黒色の炎のようなものを全身に纏った()()()がいることに些か恐怖を覚えるがもう驚かない。(震え声)


「..よぉ...()()()()だな。如月幸村。」


えぇー...話しかけてきたし...俺の名前知ってるし。怖いわぁ俺あんた知らねぇんだよなぁ。


「ああ、初めまして。あんたは俺を知っているみたいだけど俺はあんたを知らない。名前だけでも教えてくれないか?」


「知らない...か。...まあいい。俺のことは「羅仙(らせん)」と呼びな。」


「羅仙...」


本当に見に覚えのない名前なんだが...なんでだ?どこか妙に引っ掛かる。気の所為だといいんだが...。


「して羅仙...さん?もうキャパオーバー(容量限界)なんでちょっと説明してくれます?もう何が何だか...」


「ふむ...本当に俺のことも忘れているようだ......まあそのほうが都合がいいか。」


「ん?なんて?」


「いや、何でもない。いいぞ。少しだけ説明してやろう。」


「あざっす。」


「....汝、『深淵(アビス)』と交わりし者...汝、『無力』と交わる者...汝、導かれる者。我、尽きることない束縛の命から完全に解き放されるとき、我が本来の目的を果たさん。」


「....はあ」


「今のお前に俺が言えるのはこんくらいだ。」


んー?あっれれー?おかしいぞぉ?回答になってないねぇ。俺は現状の説明を頼んだんだけどなー。じゃんけんしようぜ!って言ってじゃんけんしたら中指を出してくるくらい意味わかんねぇんだけど!?あーもういいや。これ以上考えても仕方ない。諦めよう。


「ソウデスカ。」


「ああ...お前には期待してる。」


なーんだこいつ。意思疎通がまともに取れないのにゴリゴリの上から目線ときた。目から雫がポロポロと零れそうだよ.......いや、冷静になれ俺。こんなことでメソメソしている場合じゃないぞ。早くここから出る方法を探さないと...早く戻って話の続きを聞かなきゃなんねぇ。


魔王....あの少女もとい刹那が魔王.....俺がイメージしてた魔王とは全くの真逆だったが....ただの魔王じゃないことは確かなんだろうな。


顔も見れてねぇから断言できないが.....無言。どこか上の空だった.....いや、廃人?耳が聞こえないとかか?.....まあ考えても結局解決するわけじゃないし、羅仙とこれ以上話しても頭おかしなるだけだし。

さっさとここから出る方法を羅仙に聞い——


「........あ?」


なんだ?視界が急にぐらついて........まて、今俺はどうなってる?どんどん羅仙が大きく見えて....


「ギャオス!」


っっ痛ってえ!

なんだ?俺は何に頭を.....ん?地面?てことは俺は転倒したのか?

どうなってんだ?

何度も立ち上がろうとし、転倒を繰り返しついには立つこともできなくなった。


....クソ!体がミリも動かねぇ...なんだ?何が起こりやがった...。


「....時間...か。まあいい。すぐにまた会うことになる。それまでのしばしの別れだ。」


時間?また会うことになる?せめてもっとわかりやすく話せよ!おかげでこちとら分からないことだらけでキャパオーバーなんだぞ!?......クッソ....また......意識.....が....。


「またな......()


「!?........な....」


羅仙の言葉に何も言うことができず俺の視界と意識はまた完全に途切れた。







「......ね.......ん......しょう.....ねん........幸村少年!」


「!」


どこか遠くから聞こえていた声が段々としっかりとした形になっていきその声が完全に形となり俺の耳に聞こえた時俺の意識は復活した。


「少年!よかった...急に倒れたからどうしたのかと...大丈夫か?」


戻ってこれた...みたいだな。正直羅仙の最後の言葉とか真っ白な空間の正体とか色々悩ましいことは増えたが.....それよりも気になることがある。


「はい....俺が倒れてどのくらい立ちました?」


「?君は今倒れたばっかだぞ?君が倒れて私が呼びかけた。そしたら目を覚ました。それがどうかしたのか?」


「いや...」


ビンゴだ。

俺は羅仙のとこへ行って体感5分程度、最低でも1分以上はあそこにいたのは確実にあの場所にいた。そして俺は真っ白な空間にいたが俺の体はここに残っていた。更には羅仙が俺に向かって()と言った....そこから導き出させる答えは...羅仙がいたとこは()()()....いや()()()もしくは()()()な場所だということは確実だと見ていいだろう。


まあだからなんだって話だけどな。まあまた会うことになるって言ってたし次の機会に問いただせばいい。

今一番の問題は...刹那が魔王...てことはこのドリスワン帝国全体が亜空なのか?いや刹那がいた王座の間だけがおかしい....ここだけが不自然...王座の間が亜空なのか?んーわからん。こうやって考察するのもいいが変な憶測を持たないほうがキャパオーバー《容量限界》で爆散するリスク減るかな....。


「まあ察するに私にはわからない何かがあって気絶したのだろう。深くは聞かん。」


....マーシャルさんもしかして俺が倒れた原因が持病とかなんかだと思ってます?

自慢じゃないですが僕風邪も引いたことない超絶健康男児なんですよねぇ。


「いや....あの.......」


言えねぇ....言えねぇよ!理解が追いつかなくてこんがらがって脳内爆散したなんて...ぜってええええ言えるわけないだろ!


「....大丈夫です。」


「そうか......?」













※絶賛体調不良な人


「このクソ元気幸村が羨ましい!」

と自業自得なのに幼児退化して発狂していくるもよう。




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