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あるところに小さな国がありました。


その国は小さいながらもみんなが幸せでとても平和な国でした。


国には双子の王子がいました。


二人は見た目はそっくりでしたが、兄は真面目で明るく、弟はわがままで不器用と、人間性だけは似ても似つかない双子でした。


でも双子はとても仲がよく、いつも二人で国のお手伝いをしていました。


そんなある日、双子の兄が大きな国の女王と結婚することになりました。


弟のほうは喜んでいるようでした。


これで国もより平和になると思われましたが、とても大変な事件が起きました。


双子の兄が行方不明になったのです。


しかし弟は兄がどこにいるか、心当たりがありました。


使いや城の人たちには何も言わず、一人で兄の下に向かいました。


弟が向かったのは街の外れにある小さな小屋でした。


そこは人形劇をする女の子の家でした。


兄はやはりそこに来ていました。


弟は兄に帰るよう説得しましたが、兄はなかなか首を縦に振りませんでした。


そしてついに兄は黒魔術という禁止された力を使い、悪魔を呼び出しました。


悪魔は弟を命令された通り殺しました。



それからと言うもの、双子の兄は小屋に住む女の子と幸せに暮らしました。





「めでたし、めでたし」



白い少女は遠くの一点を見つめながら言った。



「めでたくないわよ。それから国はどうなったの」



黒い少女が聞いた。



「さあね。10年後に確かめに行けばいいじゃない」


「10年も待てないな。その双子の兄、人形にでもしてやりたいよ」


「好きにすればいいわ」





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