表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/40

第三章 宇宙のはじっこ





ソラ。





青い草原を黄色く照らす真ん丸の月。



宇宙にぽっかり開いた穴のようにみえてくる。





そしてまわりをちらちらと星がたくさん輝いている。




流れ星が君もおいでよ!って呼んでるみたいに私を誘う。




だから私も連れていって!といつも空に手をのばしてつかもうとする。




すごく近くに感じられるあの星はやっぱり遠くてつかめないんだ。





何度も繰り返すけどとどかない。






とどくはずがない。







それくらいは分かっている。




でもやっぱり手をのばす。





とどかない。







手をのばす。


とどかない。


手をのばす。


とどかない。


手をのばす。


とどかない。







何でこんなにも近くでとどきそうなのに、こんなにも遠くてとどかないのか。








星たちは待ちくたびれたようにソラから次々に流れて去っていく。










待って、行かないで!と手をのばす。





でもとどかない。








「きっと私たちの距離も、こんなにも近くで、でもこんなにも遠い…」





少女は小さく呟いた。






あのソラに手をのばしてとどいてほしい。







ほんの少し触れるだけでもいいからとどいてほしい。








そうすればきっと、この思いも伝わる。









きっと伝わる。










宇宙のはじっこにある私の思い。










とどけ。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ