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――☆――





波の音。






真っ白な世界





真っ暗な世界






あれ……?





何か聞こえる。





誰かの声





サリナ……?





サリナッ!






ここだよ!






僕!





ここにいるよ!





ここに……





ここってどこ……?





真っ白で真っ暗な世界……





ここはどこだろう……







僕は今どこにいるんだろう………





寂しい………






寂しいよ…………




サリナ……――





『………ま……っちゃま………ぼっちゃま……』




「ぼっちゃま!!」



「………んー……」


メアは苦しそうに唸って起き上がる。


それを見た田中は安心したかのようにため息をついてメアを見た。



「大丈夫でございますか?」


「……うん。僕……」


眠る前の記憶をたどると、どうやらイフと話したあと寝てしまったらしい。


まだ眠気の覚めない頭をぶるぶると振って田中にしがみ付く。



「さぁ、帰りましょう」


「……うん」



ふらつく足でなんとか立って歩きだす。


しかし頭がぼーっとして力が抜けていった。



そして、メアはぐらっとよろけ、倒れた。


「ぼっちゃま!?どうなさいました!?」



田中は慌てて抱き起こし額に手を当てた。


「ひどい熱だ!すぐに家に戻りましょう!」



メアは田中の声が遠くで聞こえているようだった。



そしてメアの意識はどんどん遠ざかっていった。





サリナ………






僕、ここにいるよ……






でも、ここはどこだろう……





真っ白で真っ暗な世界……





寂しいよ………






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