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徒然小噺

作者: 乾
掲載日:2022/04/12

午前0:46


春の夜、私は、10年来の男友達にLINEを送っていた

内容は、何処かのスレで見た冒頭を送り付けた

『我「申し訳ございませんでした」』

『店長「休憩一緒ならお昼一緒食うだろ 普通」』

『我「申し訳ございませんでした」』

『店長「待ってたんだけど ずっと」』

『我「ありがとうございます」

『そう言って店長は、休憩を終えて職場に戻っていった

 我はその跡を追うように職場へ戻っていった』

 

 『から始まる物語を描いてください 』


と送った。彼は、途中どうしたん?と送り返してきたが

いつものノリだと理解したようだ 

彼は、瞬せず むずwwww と送り返してくる

そうでしょうとも 私は、この文に対して何も考えていないのだから


『我くんは何してたんだろう』

『多分あれよ』 

と返す彼

『1人でお昼食べてたんでしょ』

と何気無い答えを言う私

それでは、物語にならないただの陰キャ物語になってしまう。

と思っていた矢先

『実はバイトの休憩中に限って悪の組織が悪さをするからバイトの休憩終わるまでに正義の味方してたんよ』

いきなりの隙間時間ヒーロー物語に早変わりさせてしまう彼 そういい

『んで急いで帰ってきたら店長が待っててくれていつもの日常を思い出させてくれた店長に違和感を覚えるけど感謝の言葉を述べたんよ きっと』


彼の想像力にかかれば、スレの冒頭も日常と非日常の死線を潜り抜ける主人公物語に早変わりだった。

しかし私は、ふと思うお昼休憩で終わる悪とは、なんぞや?

そして、彼に問いかける


彼は、悩んだようにスタンプを一つ そして小さく「銀行強盗?」いや違うなと言葉探し少しの間の返信の無い時間が過ぎる

私は、彼が考えてる時間暇なので少し遊ぶ

「道に迷ったおばさん助けたんだな多分」

即座に返ってくる

「割と普通でワロタ」

「日常送って日常感じて感謝する異常者の完成やんwww」

これだと確かに異常者だ

私は、別の案を考えた、

「不良に絡まれるカメを助けたんですね」

なぜか路地裏で浦島太郎の光景が浮かんだ

「カメに絡む不良もだいぶ異常やぞww」

「それやったら我くんの精神崩壊しても割とおかしく無い可能性微レ存」

と返ってきた 確かにこの現代においてカメに絡む不良の姿は異常だ

そしてそれを助ける我くんも異常だ

せめて 人に絡む方が収まりが良いのだろう

なら せめて人型なら良いのでは、と私は思った

苦し紛れに

「カメって言ったけど あれだよ アメコミの方のカメだよ」

「アメコミの方の?」

「タートルズ的サムシング?」

「それだと不良返り討ちちゃう?」

その言葉に私は、やり過ぎてしまったと思った。

助けるはずのカメが強過ぎたのだった。

なんとか カメを助けなくては、苦し紛れに

「助けたって言ってるけど、カメが不良に危害加えて捕まってるのを助けたんじゃ無いかな」

「それだとヒーローのフリした悪役になるなw 挙句店長ほっぽりだした大罪人やんww」


隙間時間に我くんが勘違い偽善者発動して 優越に浸りながら日常を噛みしめる話になり


この夜は、終わりと向かった。

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