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言語の弊害

事情により投稿が滞る可能性がありますが、できる限り突っ走って行きます。

やぁ。まずは僕のことから話そうかな。

僕の名前は柳優馬(やなぎゆうま)高校3年生。まぁなんというか帰国子女ってやつよ。実は両親の仕事の都合で生まれてすぐから高校2年生までの時をアメリカで過ごしてたんだ。...カッコイイだろ?


そんなこんなで日本の高校に通うことになったんだけど、やはりというか日本語がマジでわからん!

何?「まんじ!」って調べて出てきたのが(これ)!ふざけんな!頑張って平仮名とカタカナを覚えたのに!


.....ふぅ、さて何故自分語りをしているのかと言うとまぁそれは追追ね。


まぁこれでも帰国子女と言うことで割と歓迎された感じであったのがせめてもの救いだったよ。いや、ほんとに。


あと、僕の特技も功を奏したのかもね。なんと言ったって僕の特技は手品!引っ込み思案だった僕はアメリカであまり友達が出来なかったから悩んでいたんだよねぇ~。


でもある日、手品とか出来たら話の種になるんじゃね?と思って練習を始めたんだよ。おかげで大会でも金賞が貰えるくらいまでには成長した。...いや、成長しちゃったんだよね。


お陰様でアメリカでは沢山友達できたけども。ちょっと上手くなりすぎて弟子入りとか志願された時はめんどくさかったなぁ。...もちろん断ったけど。



さて、話を戻そうか。今僕は日本の高校に通っている。ただ、やっぱりみんなが何言ってるかはわからないけども。


てか、なんでみんな英語使わないんだろうね?

唯一わかる授業は、英語と数学くらいかな。

こう見えても数学は好きなんだよね。もうアホみたいに。


アメリカでも好きすぎて大学の範囲まで網羅しちゃったくらいに。


そういやこの前テストがあったんだけどさぁ。


国語6点

数学100点

英語79点



とまぁこのように主要三教科だけでもここまで差が出たんだよね。



.......やっぱり英語満点じゃないの気になっちゃう感じ?


....だってしかたないじゃん!!英語は出来ても、()()()の日本語が読めないんだから!



さてさてここまでが僕に関する説明だよ。


ここからが本題さ。

7月7日。この国には七夕という文化があるらしいね。なんでも紙(?)に願い事を書いて笹に吊るすんだってね。もしかしたらこれのおかげかな?


僕は紙に『I want to have a good life without worrying about the language." 』(言語に悩まされることなく楽しい人生を過ごしたい。)

って書いたんだよ。




そしてその日の帰り道。



「Is school life fun?」(学校生活はたのしい?)


僕と一番最初に仲良くなってくれた同じクラスの佐藤夏(さとうなつ)が聞いてきた。まぁ家が近いというのもあって一緒に帰っているんだ。あと、僕のために英語で会話してくれるんだよ。...いい人すぎ!


「タ...ノシ..イョ?」


拙い日本語で返す。やっぱ、日本語難しすぎ!


「Great!You are better at Japanese than before!」(凄いよ!前よりも日本語が上手くなってるよ!)


「Thanks!」(ありがとう!)


そんな他愛もない会話をしながら帰宅する毎日。でも今日はいつもと違う気がしたんだよ。


交差点。いつも通る交差点。でも不思議とそこに違和感を感じていた。なんというかそこにあるはずのない物がそこにある。そんな違和感を。



「優馬!!危ない!」


振り返ると夏が叫んでいる。ってよく見たら信号が赤じゃないか!


気づいた時には遅かった。


キキィーー!!


けたたましい程のブレーキ音が()()()()トラックから聞こえてくる。


もちろん避けることなど叶わず。体は吹き飛ばされる。



めちゃくちゃ痛い。夏が遠くで叫んでいるのかもしれない。もしかしたら勘違いだったのかもしれない。


そのまま僕は意識を手放すのだった。

続きが気になる方はブックマークなどをよろしくお願いします。

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