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第5話 ごめんなさいですわ


あらすじ 


 シノブはニーチェのマネをしている。



「あの……ニーチェ先生様にもらった宝石を無くしたゃいましたの!ごめんなさいですわ!……ちゃんと言えましたわ!」


 確かにワシの前で謝れることは謝れたが……

 しかしここからが問題だ。


 ニーチェならにどう答える?思考を読み切れ!あの……女ならば……


「だからちゃんとしまっとけって言ったじゃないッスかー!」

「ぴゃ!?ご、ごめんなさいですわ」


「アレ作るのにあっしがどれほどの時間と労力をかけたか金ロリにわかるッスか!?鶴の恩返しもビックリちゃん…………ッス……よ……」


 予想以上に……疲れるな。ニーチェのマネはダメだ。修行と思いやっているが、何1つ成長を実感できない。それどころか自分が退化しているのをひしひしと感じる。



「ヒイラギ様?顔色が優れませんが?まさか……限界ですか?この程度の壁……もとい柵も越えられませんか?」


 乙女殿もワシを煽るのが上手い。乗るしかあるまい!



「…………月火水木金土ぉ〜ニーチェちゃんッス!」


   これでどうだ!


「ニーチェ先生様はそんなこと言いませんわ」

「ヒイラギ様はニーチェ様をなんだと思ってるのですか?真面目にやっていただかないと困ります」


 なにが困るというのだ!乙女殿もレイラも笑っているではないか!



…………


 気を取り直してもう一度レイラがワシ(ニーチェ)に謝ろうとしている。


「ニーチェ先生様ごめんなさいですわ」


 先程よりも謝罪の気持ちが足りてないが問題ないだろう。そしてここからがパターン2


「なにに謝ってるッスか?むしろあっしの罪深い美しさを世界中に謝らなきゃいけねえッスし、あっしを見れた男共は感謝するべきッスね」


「う〜ん……言いそう……いや、言い……言いそうですわ」

「ヒイラギ様も初めてみたいですしこの程度で勘弁しておきましょうか」


 なにを言っている?レイラが謝る練習をしているのだろう?何故変装の真贋を測られなければならん?


「だ か ら!なにに謝ってるッスか!?」

「あ、そうでしたわ。石ころ失くしちゃいましたわ」


 これはダメだな。レイラの集中力が切れている。まぁやるだけやるか。


「……アレ造るの大変だったんス……頑張って造ったのに……金ロリが喜ぶ顔が見たかったのに……そう……スか」



 万が一を想定した事態!落ち込むニーチェだ!さぁ、

どうでる!?


 レイラは特に良心を痛める素振りも見せず小首をかしげ

「大変って具体的にはどう大変だったんですの?」



 ワシが知るか!ニーチェは買い食いに出かけるだけでも大変だとぬかす女だ。大変の度合いが常人とかけ離れている。


 しかし答えんわけにはいかん。納得行きそうな……理由。


「お、お金……そう!アレ造るのは金貨がたくさん!いっぱい必要だったんッスよ!」

「いくらかかったんですの?」


 だからワシが知るか!


「き、金貨300枚!さんびゃくまいッス!」


「でしたらお支払いしますのでまた造ってもらいましょうか」

「わたくしのお小遣いからお支払いしますわ!10個ぐらいほしいですわ!」



 …………レイラに、乙女殿?ワシの見た目はシノブ.ヒイラギだぞ?金で造れるかどうかなど知らんし、流石に簡単に受け答え出来る案件ではないぞ。


「桁を間違えたッス!三千……もう一声……金貨1万枚ッス!」



 金貨1万枚。その額に二人は渋い顔を見せた。流石に個人が持てる金の量ではない。


「メイデン……どうにかできませんの?」


 レイラは不安げに乙女殿を見上げた。どうにかされてもワシが困る。




「お嬢様。大金が過ぎますので今回は……


 旦那様か奥様にお金を送ってもらいましょう。誕生日が近いこともあり喜んで送ってくれますよ。どちらが送るかで喧嘩しそうですね」 



「わ〜い!10個ぐらいほしいですわ」

「フフ、経済が狂うので程々にお願いしますね」



 前世での宝くじ一等以上の価値をすんなりと出せるのか、


「本題はレイラ殿が謝れるかどうかだろう?拙者の見立てによると……半々だが怒られない確率を上げることは出来る」


 

「怒られない方法?教えてほしいですわ!」




 三人はニーチェの寝室に入る。ノックもなしに。


 どうせニーチェは寝ているし起きられても困る。案の定ニーチェは寝言を言いながら寝ていた。無警戒そのもの。赤子でももう少し警戒心はもっている。



「うへへぇぇ……巨乳〜…ッス。念願のおっぱいを手に入れたぞ……えへへぇ〜」



 随分と良い夢を見ているようだな。レイラに目配せをしてレイラは頷いた。微かに聞こえる程度の小声で


「ニーチェ先生様、宝石をなくしてごめんなさいですわ」


 本人の意識がない時に謝ってしまえばいい。レイラは確かに謝った。ワシと乙女殿が証人だ。



「なにをする きさまら!……んあ!?…今なんて言ったッスか?」


 

 完全に意識が落ちていたはずのニーチェが目を覚ました。無理矢理 揺するか飯の匂いでしか起きない怠惰な女が起きただと!?


「なんか宝石失くしたとか冗談じゃないジョークが聴こえたッスけど?なに固まってるッスか?」

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