おまけ クリスマス2 虐げられし者
先代「…………」
ニーチェ「…………」
ミシェル「あ…の、皆さんこんにちわ。今回もおまけ出張です。嫌いな人は本当にごめんなさい」
先代「このような売れ残り組で大丈夫かの?」
ニーチェ「あっしは違うッスよ!本編でもバリバリ活躍予定のフレッシュな新入りッス!」
ミシェル「え…と、二人とも仲良くいきましょう」
ニーチェ「仲良くもなにも本編で絡んでないから距離感がわからんッス!先代の爺様はあっしにベタ惚れ設定ッスよね?」
先代「構わんぞ。ワシは女なら誰でもいいからのう」
ニーチェ「あっしが困るから無しで」
ミシェル「あ、あの……本日は貴重な時間を取らせてしまって申し訳ありません!」
先代「ワシは一向に構わんッ!」
ニーチェ「あっしはツリーの前で待ち合わせしてたんスけど……中に誰も居なかったからこっちに来たッス!」
ミシェル「二人とも本当は前話に出たかったんじゃないですか?私が仕切る寂れたおまけより……ジルさんのほうが華がありますよね……」
先代「華は等しく愛でる。それが男の本懐じゃ!」
ニーチェ「あっしはどっちでも良いッスけど、こっちが楽しそうだから来たッスよ」
ミシェル「二人とも……ありがとうございます!私、頑張ります!」
先代「そう気張るな、何を息巻いておる?」
ミシェル「私が本編に出れない理由って知ってますか?」
ニーチェ「鉄メイデンと喋り方が同じ……似てるッスね、出れないのは作者のせいッスよ」
ミシェル「私自身……ちゃんと設定とかあったんですよ!でもメイデンさんのせいで出番が削られ続けて……おまけでは淫売なんて呼ばれるし」
先代「アイツは昔から口汚いからのう。ワシの教育不足じゃった」
ニーチェ「……あっしもヒロイン役として登場したのに扱いが酷いッス!こんなに美少女なのに!こんなにプリチーなのに!」
先代「思えば乙女はワシの悪口ばっかりじゃ!彼奴のせいでワシの評判も下がっておるわ!」
ミシェル「……でも私は何もできないし」
ニーチェ「……魔法さえ使えればモテモテなのに」
先代「乙女は本編でワシが灸を据えてやるわい。いつ出番があるかはわからんがの!ガハハハ!」
ミシェル「私……このままフェードアウトするんでしょうか?」
先代「手っ取り早くシノブに惚れるのはどうじゃ?自ずと出番も増えると言うもの」
ミシェル「……惚れる要素が……ないです……ごめんなさい!」
ニーチェ「シノブン告ってもないのに振られてやんのッス!」
先代「ならばワシでどうじゃ!?ワシはフリーじゃ!」
ニーチェ「なに言ってるッスか、この爺様は?」
…………
……………………
ミシェルは今日も山で薬草摘みに勤しんでいた。金に困っていると言う理由ではなく誰かがやらなければ町で売られている薬草などすぐに枯渇する。そこに下卑た声と共に現れた野蛮な影。
「ゲヘヘヘ〜お前はニーチェちゃんの次に可愛いッスね〜。今からあっしと良い事するッス!本文のMAX7万字一杯使ってやらしいことするッス〜!」
「あ…やめ……誰か……誰か助け」
ミシェルは摘んでいた薬草を放り逃げる為に立ち上がろうとした。しかし足が竦む。これから自身に降りかかる不幸を想像するだけで身の毛がよだつ。
「助けなんか来ないッス〜!ゲヘヘヘ!」
醜悪なヨダレを垂らしながら1歩……または1歩とミシェルに近づく影。その影は縦に割られた。
「げへ〜?なんであっしが2人いるッスか?…………アベシ!!」
唐竹割の一閃。
「生娘よ怪我はないかのう?」
「シノブさん?違う……誰ですか?」
「シノブの知り合いじゃったか……名乗る程の者ではない。ワシに惚れるなよ」
先代は真っ二つにされた野蛮な者の頭蓋に一刀を放ちその場を立ち去った。
ミシェルの眼に焼き付いた凛々しい後ろ姿。その残像に頬を染めて
「………………好きかも」
ぺんぺん草だけが……彼女の気持ちを聴いていた。
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先代「こんな感じでどうじゃ?」
ミシェル「そんなことで誰かをすきになったりしません!なんですぐに殺しちゃうんですか!」
先代「ダメかのう?」
ニーチェ「あっしが悪役なのも納得いかないッス!――これならどうッスか!?」
……
ニーチェは今日も一日ベッドの上で惰眠を貪り尽くす。たまに起きては飯を喰らいまた眠る。そして今日も意味のない一日は終わりを告げた。
〜〜Happy End〜〜
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ニーチェ「おいナレーション!打ち合わせ通りやれッス!」
ミシェル「2人とも楽しそうでいいですね。自由気ままで羨ましいです」




