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第23話  ドミナートル2


「ニーチェ先生様は今眠ってますわ。夕食になったら起きるはずですけど……」

「この魔法具を作った人に会ってみたかったんだけどな。寝てるって……昼夜逆転してるの?」


「ご飯を食べる時以外は寝てますわ……あと最近は賭博場に行ってることも多いですわね」


 なんだそのグゥタラな人は?夜まで待ってみるか?それまで僕がもつのか?…………チラリとレイラさんの横顔を見る。可愛い……ダメだ!直視したらダメだ。精神をもっていかれる。



「でもそろそろおやつの時間ですから起こしませんと、こちらですわ!」


 レイラさんに手を引かれノックを数回。返事はないまま扉が開けられた。


「……………あっしの為に争わないで………ゲヘヘ……モテモテ……ッス」

「いい夢見てますわね。今は起こさない方が良さそうですわね」


 ベッドから足を放り出しヨダレを垂らしながら眠りこける女性。……正直言って品がない。この女はあの魔法具製作には携わってない。


 メイドさんが焼きたてのクッキーを品のない女性に向けて扇ぎだした。甘い香りが鼻腔をくすぐりピクピクと鼻を鳴らし始めた。


「お……おやつの時間……おやつの時間ッス!時間ピッタリ起きられるあっしの超スキル!ん〜、そのガキ誰ッスか?」


「ニーチェ先生様!こちらはバルザックですの!」

「……こんにちは。バルザック.ガーソンです」 


「あっしはガキに興味ないッス。クッキー1枚あげるから帰るッスよ」


 馬鹿そうな女がクッキーを1枚手に取り自ら咥えて僕に向けて差し出してきた。馬鹿に加えて頭がおかしい人だ。


「……ん、ほあ、ほっへみおっふ」


 取ってみろと言うことだろう。僕が恥ずかしがると思っているのか?

 咥えたクッキーに手を添えて強引に半分に砕く。割れカスがボロボロとベッドに落ちてしまったが、僕のせいじゃない。


「……ウブな坊やッスね!」


 まだあって間もない。レイラさんの先生と言う事も加味しても、だ!  ムカつく女。頭のネジが錆びている。



…………

……………………


「金ロリ〜それは人に見せちゃダメッスよ〜」

「ご……ごめんなさいですわ。わたくし嬉しくて……」


「これは貴女が造ったんですか?」


 レイラさんが持っていたルビーの魔法具をみせる。レイラさんも誰が造ったのかわからないし興味がなかった。でも、僕は興味がある。


「ほら!誤解が生まれてるッス!……ん〜と、

メイドが花の種を植えました。

あっしが水をあげました。

金ロリが花を愛でました。

この花は誰のッスか?お前が聞いた質問は答えなんかないッスよ。もうちょっと成長してから出直せッス!」


 何言ってんの?その花は……誰のでもないだろう。意味がわからない。それを理解できない僕が……悪いのだろうか?


…………


 ニーチェの授業らしきものは20〜30分程度らしい。おやつを食べ終えるまでの時間。クチャクチャと咀嚼しながら喋る姿はバカそのものだ。


 対してレイラさんは背筋を真っ直ぐ伸ばして真剣に聞いている。彼女の瞳を見ていると……綺麗だ。吸い込まれそうになる。


 あまりレイラさんばかり見るのは集中を妨げてしまう。僕は念入りに宝石を見つめた。疑惑。疑念。


  確信はないけど……魔力源は人間の血だ。


 …………


「金ロリ、それをしまっておくッスよ〜、置きっぱなしにしてると坊やが取っちゃうッスよ」

「と、取っちゃイヤですわ!」


 レイラさんは宝石を胸に抱き僕に警戒しだした。


「取らないよ!本当に珍しいから興味があっただけで……」

「わ……わたくししまってきますわ!」


 ……行ってしまった。なんとなくついて行き辛かった。せっかく仲良くなれたと思ったのに……


…………


「はぁ〜〜……もっと一緒にいたかったな〜」


 その後レイラさんに挨拶をして帰ることにした。あの馬鹿そうな女が余計なことを言ったせいだ。


「バル。あの魔法具の詳細はわかったか?」


 ジィちゃん……なんとなくでもわかってるのか?あれが異質な物だってことに……そりゃわかるよね。間近にいて気づかない姉さんが羨ましい。


 推測だけどアレは人間の生命力を魔力に変換させて宝石に送り込んでいる。返還と変換。移動と異動。最低4つの魔法を同時に発動させる。それが出来る人間は限られている。


 メイデン.カーターはそんなことまで出来るのか?同じ魔法適正Sでどれ程の差がある?


「よくある魔法具だったよ。自分で込めた魔法を任意で射出するタイプ。魔力が切れれば普通の石ころになるね…………姉さん!店番代わるよ!」


 嘘をついた。アレは人目につかない方がいい。誰もが欲しがる力だ。知られれば奪われる。対価に支払われている物には一切目を向けないままに


「……実に人間らしい。僕も人間らしく目を閉じることにするよ」


 僕には関係ない。天秤が釣り合わない。


ジル&メイデンの感謝とおまけ


「ブクマしてくれた読者様、ありがとうございます!」


「聞きたいんですが後書きの内容って本編で反映されませんよね?」


「そうじゃないの?記憶とかなくなってるしアナタをボコボコにしても本編では傷1つないから」


「……おかしいですね……なんで本編でも無くなってるんでしょうか……ジル様……盗みましたか?」


「盗まないし何が無くなったか言いなさいよ」


「私の宝物であるお嬢様コレクションズが全て消え去っているんですよ。本編で影響ないと思い気軽に賭けジャンケンを楽しんでたんですが」


「18話おまけでやってたやつ?アナタ107連敗したの?ジャンケンで?」


「レイラお嬢様相手に本気は出せませんからね」


「ジャンケンで本気?どうやるの?」


「圧倒的反射神経で腕を切り飛ば「そう言うの無し」」


「…………それではまた次のおまけでお会いしましょう…………私の大事な下着達……」


「そもそも貴女の物じゃないでしょ。本人の許可なく勝手に盗ったんだから諦めなさい」

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