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この世界の矛盾  作者: そらのかなた
3/4

3.彼との出会い

 家についた。

今思ったけどどうやって死後の世界に行ったんだろう。


まあいいや


もう夜の2時を過ぎていた。

もう寝ないと明日も学校がある。


4時間程しか寝れなかったせいか、なかなか起きれない。


学校休みたい


こんなこと思ったのは初めてだった。


だらだら支度をしてだらだら家を出た。

ぼーっと歩いてたら、いつの間にか学校に着いてた。

まだ誰も来ていない。


「よし!間に合った!!」


私はクラスで一番乗りで来てる。

私のプライドが何故か許さないからだ。


朝早くに来る学校は寒い。

でもこの感じかまた良かった。


今日は週末課題の提出がある。


またやったけど忘れたとか言う人が居ると思うと真面目にやった私がバカみたいだと毎回思う。


とりあえず一番乗りで出そう!


しばらくたってからぞろぞろ集まりだした。

大体待ち合わせとかしてくるから何人かまとめてくる。


全員集まった。


案の定先生が課題を出すように声をかけるが出す人は10人に満たない。


中学になって出さない人が一気に増えた。


私の席は窓際の一番後ろというサイコーな席。

だからいつも窓の外を見てばかりでろくに授業も受けてない。


今のところ2つの世界が偽物だと分かった。

だけど私は本当の世界を見つけるまで諦めない!


でも、死後の世界に行けたのはたまたま「うい」が部屋に現れたから行けただけで、次に行く宛もないしな…

運よく現れることも無いだろうし…



自力で調べるしかないと思い放課後に図書館に行くことにした。


(キーンコーンカーンコーン)よし!終わった


急いで図書館に向かった。

私が一番に思い付いた世界が妖怪の世界だった。


妖怪に関する本は沢山あった。

片っ端から読んでいった。


5冊目くらいに、妖怪に会う本と書いてあった。


それを開いたと同時に同じクラスの男子が入ってきた。

確か同じ地区の高林竜(たかはやしりゅう)だった。


すると私を探してたかのように馴れ馴れしく手を振ってきた。

同じクラスってだけで全然関わりはなかった。


どうしたらいいのか分からないからとりあえず無視した。


あぁ近づいてきてる……

何故か心臓がドキドキしていた。


「まだ学校に残ってたんだね。」


何でこんなに馴れ馴れしいの???


しばらく黙って無視しといた。


「やっぱり想像通りだね。」


「どういうこと!急に話しかけないでよ!!」


私はまた本に目線を落とした。


重なってる本を一つずつ見ていったが内容なんて頭に入ってこない。


彼は閉館になるまで居た。


流れ的に一緒に帰ることになったが今まで友達が居なかった私にはどう話したらいいのか分からない。


ましてや男友達何てもってのほかだった。



そんな私のことを考えてか、彼はずっと話しててくれた。


私の家まで送ってくれた。 


家の前で彼と別れた。

一応彼が見えなくなるまで送ろうと思い玄関の前で立っていた。


彼の背中はどこか寂しそうだった。





今日も図書館にと思ったら今度は彼が先にいた。


だけど私目当てとは限らないから少し離れたところに座った。


「何で来ないの?昨日のことまだ怒ってる?」

 

といいながら近づいてきた。


私は確信できた。私目当てだと。


でもどうしてだろう彼は癒し系のイケメンと言われてるのに何で私なんかを…


あんまりそういう人に関わっていたらますます女子に省かれる。


もうすでに省かれてるけどこれ以上省かれたくはなかった。


二週間がたった。


私は勇気を出して聞いてみた。


「何で私なんかに関わるの?知ってるでしょ私がクラスで省かれてることくらい……」


「最近元気無かったから。」


しばらく二人とも黙っていた。


「じゃあ僕帰るね。」


なんなんだろあの人本当に他人は意味が分からない。


私も閉館近くになり、帰ることにした。


確か彼が近づいて来たのは死後の世界から帰ってきた次の日からだ!


このときはまだ彼のことなんて何も知らなかった…

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