冒険者登録(他人視点)
とりあえず、今日はネーナ視点で書きます。明日追加投稿します。
ーネーナ視点ー
私は、ネーナ・ハプスブルク。
冒険者ギルドの受付嬢をやっている。
皆に、美人と言われよく冒険者達に食事に誘われている。だが、私の好みは人には言えない。
ある日、いつも通りに仕事をやっていた。
少年がやって来て
「受付のお姉さん。冒険者登録をしたいんですけどどうしたらイイですか?」
と言って来た。彼は、美少年で可愛かった。
そう。私の好みのタイプだ。
あくまで、仕事途中なので家に連れ込むのはマズイと思い、淡々と必要事項を伝えた。
記入用紙を見て、ルパルスと書いてあったので、ルパルス君と呼ぶ事に決めた。
魔力を調べる為に、2階応接室に案内する時に欲望に勝てず、手を引いてしまった。
それで、「あの〜。なんで僕の手を引っ張るんですか?」と言われてしまった。
彼は、美声持ちでもあった。
その為、我慢出来ずに説明するときに本当は対面して話すのに、隣で囁く感じで話してしまった。
マズイな、私、鼻息が荒くなっている。
独占欲も出て来て“この子を独り占めしたい”と思ってしまい本能に従うまま、冒険者ギルドの説明と契約に自分の願望を入れた(越権行為)。
彼(ルパルス君)は、感づいた見たいで
「最後にある受付の全てがネーナさん担当っておかしくないですか?」
と疑いの目で見て来た。可愛い\(//∇//)\
「え?おかしくないよ。こういうもんだよ?」と我を通したら、
ルパルス君、「そういうモノなのか。」と小さくつぶやいた。本当に可愛い\(//∇//)\
その後、ルパルス君に簡易魔力検査装置に魔力を流してもらった。
・・・3分後・・・
驚きの結果が出て来た。思わず、
「何これ?メーターが振り切れてる。ルパルス君の魔力は10万越えているΣ(・□・;)」
冷静に対処することにした。
そして、「じゃあルパルス君、30分後にカウンターに呼ぶから1階にいてね?」と伝えた。
・・・30分後・・・
ルパルス君は、私からギルドカードを受け取り、正式に冒険者になった。
よろしくね?ルパルス君。と心から思った。
ードラクル・スカーレット視点ー
俺は、C+の冒険者だ。
さらには、もう少しでB-に昇格できる身だ。
俺には、好きな人がいる。
そう。受付嬢のネーナたんだ。
だが、今まで12回食事に誘ったが一度も理由をつけられて断られてきた。
俺の他にも、たくさんの冒険者がネーナに恋心を抱いている。
ネーナたんに好意を向けている冒険者で「ネーナたんファンクラブ」を立ち上げた程だ。
ちなみに俺は、「ネーナたんファンクラブ」の会員ナンバー11だ。
ネーナたんの何処がイイかって?
それは、いつもは氷のように淡々と仕事をしているが、怪我人がいるとその人を抱擁してくれるのだ(万人共通)
その温度差が素晴らしいのだ。
今日は、久々にギルドでネーナたんを遠くから見つめることを決めた。
すると、一人の餓鬼が愛しきネーナたんに話しかけていた。それも、ネーナたんを受付にいながら、氷の心状態から変えやがった。
俺が食事に誘ってもあんな笑顔をふりまけないのに。
最初は、ダダの餓鬼だと思っていたが、「ネーナたんと長く話すのは断じてゆるせん!!!」と言う気持ちが湧いてきた。
今度、叩き潰してやると決心した。
ードゥーバン・ハプスブルク視点ー
私の名は、ドゥーバン・ハプスブルク。
冒険者ギルドアルファポリス支署のギルド長だ。
今日、驚くべきことを知ってしまった。
それは、「ルパルス」と言う名の少年に我が愛娘ネーナが発情していたのである。
まさか、我が愛娘はショタコンだったらのか⁉
10年前は、「お父様、大好き〜。大人になったらお父様と結婚したい。」と感動の言葉をかけてくれたのに。
自分が直接調べるのは、何かあった時に大変な事になるので、私がクラブ長を務める「ネーナたんファンクラブ」に調べさせることにした。
私は、ルパルスの事をただギルド長として監視することにした。
何故なら、我が愛娘を発情させただけではなく、登録時から所有魔力が10万を越える大型新人だったからである。
ちなみに、S-になった全ての冒険者は登録時、所有魔力が10万を越えていた。
最悪、冒険者ランクAを越えるような冒険者だった場合、ネーナと結婚させる(優秀な血を残す為)をしなければならなくなるかもしれないからでもある。
私は、「ルパルスよ。やるならやるで期待しているぞ。(もしS-になったら彼を育てたギルド長として誇り高いから)」と思った。