ルパルスの成長とワイバーンの襲撃
俺、ルパルス=パロ=ウル=ラーファラは、王立学園中等部3年生になった。(飛び級だが)
そして、俺が9歳の誕生日を迎えた時事件が起こった。
それは、宰相マリウスが南ウォルディアス王家を唆し反乱を起こさせたと言うモノだった。宰相マリウスは、王立学園をワイバーン竜騎兵108名に襲撃させた。
ワイバーン自体でさえ、B−の強いモンスターなのに竜騎兵である。
ワイバーン竜騎兵の実力は、少なくともBはあり平均はB+で精鋭はA−である
マリウスは、B−以上の冒険者が防衛する学園も竜騎兵にはかなわかなく皆殺しに出来るだろうと思っていた。
だが、ルパルスという誤算があったおかげで失敗した。
俺は、正当防衛と言う事で自ら編み出した炎属性最強クラス魔術の
名前:炎神の業火
発動必要魔力:3650000
効果:広範囲殲滅戦術魔術
を使いたかった。
だが、「学園を学園ごと敵を消し去るつもりか⁉このバカもんが‼‼‼!」と学園長に怒られてしまった。
仕方なく俺は、学園の図書館(高等部と共有)で見つけ独学で学んだ光属性奥義魔術の
名前:エクストリームホーリーノヴァー
発動必要魔力:999999
効果:前方向限定殲滅魔術
を使い、ワイバーン竜騎兵隊を撃退した。
宰相マリウスは、仰天した。
何故なら、負けた上に85名が戦死し17名が捉えられ僅かしか帰還しなかったからである。
その頃、学園では被害の報告を体育館で行い、戦死者の弔いをやった。
学園側は、教師6名死亡,生徒12人死亡,守衛73名死亡、教師15人負傷,生徒38人負傷,守衛121名負傷,高等部校舎損傷甚大,中等部校舎損傷軽傷,初等部校舎大破 の損害を受けていた。
学園長は、「敵だって命令されてやったんだ。次は我々が命令されて人殺しをしないといけないかもしれない。だがら、死者は平等に弔うべきなのだ!」と演説した。
そして、戦死者は平等に弔ったのだ。
捕虜は、王国軍に引き渡した。
俺は、「エクストリームホーリーノヴァー」を使ったせいで、教師4人,生徒7人,守衛51名を敵(73騎)ごと浄化してしまった。
だが、賢者補正がかかっているのかあまり罪悪感を感じなかった。それよりも、学園関係者約1300名を助けられた喜びを感じていた。
俺は、自分の精神が大丈夫かと軽く不安を覚えながら学園に通うこととなる。