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この手できっと
一人きりで、空を見上げた
いつしか雪が顔に当たって溶けて落ちる
瞳から落ちたそれは、涙のようで
少しだけ胸が痛くなる
誰にも吐き出せない寂しさは
いつしか雪のように、ただ静かに降り積もり続けていく
冬空に叫んでも、一人きり
焦がれる温もりにはいつまでも出会えなくて
溜め息だけを繰り返していく
だから、嬉しかったよ
あなたが私の前に現れてくれて
あなたと私を出会わせてくれた掛け替えのない奇跡に
何度も感謝するよ
頬に触れるのは雪じゃなくて
あなたの手のひら
そっと触れ合って、気持ちを確かめる
あなたが願った幸せはきっと
あなたと共にあるから
私もあなたの幸せを願い続けるよ
この手できっと、叶えられますように……