混乱彼女と飼い主家での話。
夜羽サイドで。
多分少しの間は、夜羽サイドと瞬サイド、交互に更新すると思います。
あ、視点は誰になるかはまだわかりませんが。
最初は、ただ、シュンと話してただけ。
ワタシがホタルの家に行く話。
マナミはキライじゃない。
シュンもそう。
でもシュンとマナミが一緒にいるのはなんかイヤ。
その理由がわからなくて、相談するのに、ホタルの家に行く。
でもその間も、シュンはテストベンキョーでマナミと一緒。
……そう考えるとやっぱりなんかイヤだった。
だから早めに帰ってきてほしい。
そう言おうと思った。
でも、顔を見てそう言おうとしたら、よくわからないけど、急に恥ずかしくなった。
ワタシはどうしたらいいか考えて、思いつく。
――顔を見なくていい場所まで行けばいい。
だからワタシは、シュンに近づいて……ぶつかった。
上からシュンの焦ったような声が聞こえるけど、これなら顔を見なくても、言いたいことを言える。
「……シュン……はやく……帰ってきてね……」
「あ……ああ、わかったよ。で、出来るだけ早く帰る」
シュンは早く帰ってきてくれるって言った。
よかった。
……でも、なんだろう。
恥ずかしくないように、顔を見ないように、今こうしてるのに、今度は急に今こうしてるのが、恥ずかしくなってきた。
むぅ……どうしよ、う。
「……ん」
色々悩んで、やっぱりシュンの顔を見るのが恥ずかしくなって、顔を見られないように家を出た。
…………帰ってきてからはちゃんと話せるようになってるといい。
「あ、きたきた夜羽ちゃん! 待ってたよ」
「ワンッ!」
ホタルの家まで行くと、すぐにホタルとシアンが迎えに来てくれた。
「今日はどうしたの?」
部屋に向かいながら、ホタルはワタシたちの周りをくるくる回っているシアンを気にせず、聞いてきた。
「ん、相談」
「相談? ……それって……」
「ん?」
「……あはは、なんでもない! でも夜羽ちゃん時々私に相談しに来るけど、私、そんなにいいアドバイスあげられてるかな?」
何かを聞きたそうにしてたけど、すぐに言うのを止めてしまった。
…………ん、聞かないのは、聞かなくてもいい事だから?
ワタシはとりあえず、置いておくことにした。
「ん、何回も助けられた」
「ほんとに? よかった! ……それで? 今度はどんなこと?」
「ん、実は――――」
ワタシが聞きたい事を聞き終わると、ホタルは固まっていた。
「む? ホタル?」
「あ、ご、ごめん。予想してたのと違って……しかも結構直球なこと聞いてきたから驚いちゃったよ。……それに、ちょっと複雑な気持ちかも。夜羽ちゃんは強敵過ぎる……」
最後の方はなんていったかわからなかったけど、最初は聞こえた。
「チョッキュウ?」
「うん、夜羽ちゃん。それって多分……その……やきもちだと思う」
「ヤキモチ……? それってどういう意味?」
「え!? ど、どういう……な、なんて言ったらいいんだろ……?」
ホタルが頭を抱えてると、近くから別な声が聞こえてきた。
「うまく答えられないなら言わなきゃいいのに」
「お母さん!」「ん、ホタルの母」
「夜羽ちゃん、さっきの質問だけど、それは帰ってから彼に直接聞いてみるべきね。そして今度どういう反応したかを私たちに教えるべきね」
「? シュンに直接聞けばいいの? わかった」
そのあとにホタルたちにシュンの事を教えればいい。
ただ、ホタルはちょっと複雑そうな顔をしていた。
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