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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
学校で一緒。
71/144

彼女の思いつきの話。


 ワタシは思いついたことがあったので、その為に必要なことを言うと、シュンもユリカも何故か固まってしまった。


「? ……どうしたの」

「いや、唐突な発言にビックリしただけが。……えっと、東城さんにも予定ってもんがあるだろう。いきなり言ったって」

「あ、えっと、わたくしは、一応、一言家に連絡を入れれば大丈夫だと思いますが……」


 ん、二人とも何か戸惑ってるけど、

「大丈夫なら大丈夫」


「………………そうだね」「………………そうですの」

 ワタシがそう言うと、何故か苦笑いで返された。


 むー?


「んじゃ、とりあえず俺は買い物にでも言ってくる。東城さんは夜羽と二人で待っててもらえる? その間に連絡してもらって………………てか、東城さん。本当に大丈夫なのか? 連絡だけで」


 ん、どういう意味だろう。

 ワタシはよくわからなかったけど、ユリカはわかったみたいで。


「大丈夫ですの。家柄の割には自由にさせてもらってますし。一応信頼はされてるみたいですの」

「そっか」


 シュンは安心したように言ったけど、その後ユリカはシュンに聞こえないように、

「まあ、もしかしたら監視ぐらいはついてるかもしれませんが……」

 と言っていた。


 ん……とりあえず大丈夫って言ったから大丈夫!



 シュンはそのまま買い物に出かけて、ユリカは電話をしていた。


 ユリカが戻ってきたので、色々話そうと思う。


 そう思っていたら、ユリカから話しかけてきた。

「えっと、夜羽さん? わざわざわたくしを呼び止めたのは、何か話したいことでも?」


「ん、聞きたい事がある」

「聞きたいこと、ですの?」




「ん、プロポーズって、何?」



 前にシュンには、話すまで待ってって言われたけど、やっぱり気になる。

 それにあの時シュンは、ユリカに聞いちゃだめって言ってない。


 ……あの時はユリカのことはよく知らなかったけど。


 今はシュンもいないし、ちょうどいい。



 そう思って聞いたんだけど……。


「………………………………」

 ユリカがまた固まっちゃった。


「ユリカ?」


「……はっ! よ、夜羽さんっ! い、いきなりなんですの!? プ、プロッ! プロポーズって……!」


「ん……? それが、何か知りたい」


「えっと……! まず、どうしていきなりそんなことを知りたいと思われたんですの?」

「む、前にシュンとイチロウがそのことについて話してるの聞いた」


「いちろう……あ、矢島獣医のことですのね。それで、神尾くんと矢島獣医はどんなことを?」



「ん、イチロウがシュンに『あんなプロポーズみたいなこと言って、それを別の人に聞かれちゃった』って言った。シュンはそれで動揺してた」


 ワタシはあの時のことを思い出しながら言った。


「…………………………」

「……ユリカ?」


 そしたらまた固まった。


「…………………………」

「ユリカ……?」


「…………………………」

「ユリカ」 


 む、今度はなかなか戻らない……。





 んー…………シュンが戻ってくる前に教えてほしいな……。




 夜羽さん、聞かないよう言われた事を、ゆっぴーに聞いちゃいました。


 さて、どうなるのやら。

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