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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
学校で一緒。
65/144

待ち合わせの間での話。

 タイトル通りですね。


 前に一回だけ出たキャラも登場します。



「と、言うことで、公園に行くぞー」

「む!? 一体どういうことで公園に行く?」


 帰って真っ先に言ってみる。

 もちろん夜羽は困惑していた。


「わるいわるい、なんかさ、この前外食したときに「シュン」ん?」


 夜羽に言葉を遮られた。


「おかえり」


「おお、ごめん。ただいま」

 忘れてた。



「ん。で、何?」

「ああこの前外食したとき、店員やってた東城さんが」


「……ん、シュンが相談したニンゲン?」

「そ、その人がさ、夜羽ときちんと挨拶したいって」


「ん……? 何で?」

「さあ……何でだろ」

 二人で首をかしげる。


「とりあえず行くぞー」

「ん、行くー」




 公園のアイス屋前に着くが、まだ東城さんは来てなかった。


「……てか、まだあってよかった」

 待ち合わせの場所がなかったらどうしようかと思ったよ。


「はいー。まだまだ営業中ですよー?」

「うわっ!!」


 軽く独り言を呟くと、知らない声が返ってきた。

「どうもー、こんにちわー。今暇なんでお散歩中でしたー」


「え、っとーどなた、ですか?」

「あら、ひどいですー。私はあなたに一回だけあった事があるのにー」

「一回!? それじゃ、覚えて無いのに無理は「ん、アイス屋さんのテンイン」……え?」


 俺が謎の女性につっこみをいれていると、途中から夜羽が乱入した。


「え?」

「あなたは覚えてくれてましたかー。何回か来てくれましたからねー?」

「ん」


 アイス屋の店員? 何回か来た?


「えっ、そこのアイス屋の店員さんですか?」

「はいー。店員兼店長ですー。あなたは一回だけ、この子は今までで計五回来店してくれましたー」


 俺が一回で、夜羽が五回って……。

「も、もしかして、今まで来たお客さん全員覚えてるんですか?」

「当たり前ですー。常連さんは全員覚えてますー。例え一回だけでも皆さん私の常連ですー」

「す、すごいですね……」


 接客業の鏡だなぁ。


「感心するなら買ってくれ! ですー」


 催促されてしまった。

 まあ、今日はあっついし、いいか。


「はい。そうですね……っと、これからもう一人来るので、来てから決めますね?」

「はいー、じゃあ車の中でお待ちしてますー」


「ふぅ。……ん?」

 ふと横を見ると夜羽が目を輝かせていた。


 た、食べたかったのかな?




「お待たせしましたですの」

 待つこと数分で東城さんは現れた。


「少ししか待ってないよ」

「……こういう時は、今来たとこ。とか言うべきではありませんの?」

「こんなとこで嘘つく必要ないじゃん」


 なぜかジト目で見られた。

「…………………まあ、いいですの。さて、まずは自己紹介にしますの」

「いや、ここで立ち話もなんだし」


「そうですの。とりあえずどこかに行きましょう」


 その言葉とともに目に入ったある光景に、夜羽は俺をチラリと見て、俺は苦笑いを漏らした。


 そんな俺たちの様子に、東城さんは怪訝そうな顔で尋ねてきた。

「なんなんですの……?」




「甘味所は予約済みですよ。お嬢さん」




 東城さんの後ろに見えるアイスの販売者から、さっきの店員さんがこっちをガン見していた。


 と言うことで、アイス屋さんでした。


 今後もたまに出現するかもしれません。


 ……ですが、名前はまだありません。


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