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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
学校で一緒。
61/144

料理と彼女の苦戦の話。

 やっちまいました。


「夜羽……緊張すんのはわかっけど、力入れすぎんな……」

「む……だい、じょうぶ……」

「ふぅ……いいから少し落ち着け。出来ないことじゃないんだ……」

「ん……でも、少し……怖い」


「大丈夫だって。とりあえず最初は俺が……な?」

「ん……わかった……シュンに、全部……任せる……」




「ああ、じゃ、いくぞ……っ!」




「…………ん、血……出てる……」














「当たり前だろ? 魚さばいてんだから」

 現在、夜羽と台所で苦戦中。


 昨日言われたとおり、料理を教えてるんだが、

「シュン、これ、怖い」

 そう言って夜羽は思い切り力を込めて、包丁を握っていた。


 事前に刃物の危険性を叩き込みすぎたか。



 ちなみに今作ってるのは、鯖の味噌煮。


 ほんとなら初心者なんだから、最初は火とか刃物とか使わないのにするべきなんだろうけど、俺が一番得意で、一番好物なのが、鯖の味噌煮だったから、なんとなく教えやすいと思ってこれにした。


 それに俺のやり方はで、鯖を二枚におろして、それをぶった切って切れ目入れるぐらいしか刃物使わないし、火もずっとつけっぱなしにはなるけど、火がついてる時はずっとそばにいる、ってことを教えるにもちょうどいい。



 とはいえ、何か二枚におろすことも出来なさそうだな……。


「じゃあ途中までやってやっから、最後は自分でやってみ?」

「ん、わかった」


 そう言って、手早く二枚におろす。


「おー……」

 夜羽はパチパチと拍手をしていた。


 ……どこで覚えた、そんなリアクション……!


「……とりあえず、この二つを半分に切るだけ」

「む、わかった」


 そして夜羽は振りかぶり、「ちょっと待てっ!」


 夜羽は不機嫌そうな顔でこちらを睨んだが、そんなのは関係ない。

「何をやってるんだ!?」


「む、言われたとおり、きる」

「包丁が怖いといってた奴の言葉とは思えない……」

「む?」


「夜羽さん、二回ほどやって見せたんだが、俺はあんなふうに包丁を振り上げたか?」

「……ん、ない」

「だよな。……まあ、俺も少し手本が早すぎた。ゆっくり教えるから」

「ん」


 今日は夜羽の料理を食べれそうに無いな。




 とりあえずこの日は、夜羽に包丁の持ち方、食材の抑え方、切るときの立ち方などを教えてる事に時間がかかりすぎた。


 当然、料理の続きは俺が作った。


 もちろん夜羽は不服そうだったが、空腹に負けたのか、諦めたようだ。




「むー……」

 食事中、夜羽が唸ってた。


「夜羽? どうした?」

「ん、今日は何も出来なかった」

「ああ、料理の話か。頑張ってたと思うが?」

 実際、初めてにしては上達は早かったと思うが。


「でも、出来てない」


 そうか、最後までやりきる事が出来なったからか。

「違うな。続けてたら出来てたよ。俺が勝手に夜羽の出番を奪っただけだ」


「む……それは、違う。あれはシュンが正しい。続けてたら……夜」

「夜羽があれで正しいと思うなら、今日はこれで終わり。……ゆっくりでいいんだ」


「…………ん、わかった。……でも、次の休みもやる」


「……おー、何教えるか考えとくよ」





 次はもうちょっと簡単な料理にしとくか。



 はい、と言うことで、一回こういうのやってみたかったんですけど。

 無理やりすぎました、か?

 それともわかりやすかったですか?


 感想をお待ちしてます!!


 ただし料理に関してはあまり触れないで頂きたい……料理はほとんどしないもので。

 のせたのは、ほぼ我流で、細かい臭み取りなどは省いてます。

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