彼女の二日目夜の話。2
遅れました。
ええ、ほんとに遅れました。
ほんとすみませんしたっ!!
お風呂から上がって、部屋でのんびりする。
「んー…………」
――……目をつむると、眠り、そう。
「夜羽さん、だらしないですのよ」
「ありゃりゃ、夜羽ちゃん、いい感じにとろけてるね。布団の上で気持ちよさそう」
「ふへぇ…………」
「……飯田さんも、ですのね」
「ちょい、まなちゃん。ほんとにだらしないから!」
横目で見ると、マナミも気持ちよさそうに横になってた。
「飯田さん、トランプやるんでしょう?」
「…………はっ、しょうだった!」
「そこまでやりたいの……?」
ユリカとヒトミは苦笑い。
「夜羽さんもやりますのよね?」
「……ん? ……んー……あんまりやってない」
ホタルの家でやったポーカーとイチロウの所で皆とやったババヌキだけ。
そう、ユリカに伝えると、
「わかりましたの。ではババ抜きあたりが妥当ですのね」
て言われた。
そこでヒトミは思いついたように言った。
「そうだ。だったら最初はババ抜きにして、その後なんか別なの夜羽ちゃんに教えようよ。そしたら男子とか呼んで一緒にやればいいじゃん」
「渡さん、この時間は部屋の移動は禁止ですのよ」
「違うよゆりちゃん、良く読んで? 『〇時以降の不純異性交流を目的とした部屋の移動を禁じる』だから、その不純異性交流を目的としてなければ、移動してもいいのよ」
「それは……屁理屈ですの」
その会話を聞いたマナミが口を開く。
「でもこの学校だし、あの校長先生だったら、ヘリクツでなんとかなる抜け道を作ってそうな気もするけど」
「………………! ひ、否定できませんの。どうしてこんな学校なんでしょうか」
「それは……何とも言えないわー。ね、夜羽ちゃんも、神尾君とか志戸塚君が一緒の方がいいでしょ?」
と、突然瞳が聞いてきた。
「ん」
「ほら、夜羽ちゃんもそう言ってるー」
「……はぁ、仕方ありませんの。怒られても知りませんのよ」
「じゃ、私が後で瞬君たちよんでくるね!」
「お願いしますの。その間にわたくし達で夜羽さんに色々教えておきますので」
「ん、よろしく」
「ええ」
そして、まずは知ってるババヌキからやることになった。
「それにしても、改めて考えると……ゆりちゃん、夜羽ちゃんに甘くない?」
「あはは、そういえば過保護だね」
感想お待ちしてます。