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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
修学旅行で一緒。
141/144

彼女の二日目夜の話。2

遅れました。

ええ、ほんとに遅れました。



ほんとすみませんしたっ!!

 お風呂から上がって、部屋でのんびりする。



「んー…………」

 ――……目をつむると、眠り、そう。




「夜羽さん、だらしないですのよ」

「ありゃりゃ、夜羽ちゃん、いい感じにとろけてるね。布団の上で気持ちよさそう」



「ふへぇ…………」



「……飯田さんも、ですのね」

「ちょい、まなちゃん。ほんとにだらしないから!」


 横目で見ると、マナミも気持ちよさそうに横になってた。



「飯田さん、トランプやるんでしょう?」

「…………はっ、しょうだった!」


「そこまでやりたいの……?」


 ユリカとヒトミは苦笑い。



「夜羽さんもやりますのよね?」

「……ん? ……んー……あんまりやってない」


 ホタルの家でやったポーカーとイチロウの所で皆とやったババヌキだけ。


 そう、ユリカに伝えると、


「わかりましたの。ではババ抜きあたりが妥当ですのね」


 て言われた。


 そこでヒトミは思いついたように言った。


「そうだ。だったら最初はババ抜きにして、その後なんか別なの夜羽ちゃんに教えようよ。そしたら男子とか呼んで一緒にやればいいじゃん」

「渡さん、この時間は部屋の移動は禁止ですのよ」


「違うよゆりちゃん、良く読んで? 『〇時以降の不純異性交流を目的とした部屋の移動を禁じる』だから、その不純異性交流を目的としてなければ、移動してもいいのよ」


「それは……屁理屈ですの」


 その会話を聞いたマナミが口を開く。


「でもこの学校だし、あの校長先生だったら、ヘリクツでなんとかなる抜け道を作ってそうな気もするけど」


「………………! ひ、否定できませんの。どうしてこんな学校なんでしょうか」

「それは……何とも言えないわー。ね、夜羽ちゃんも、神尾君とか志戸塚君が一緒の方がいいでしょ?」


 と、突然瞳が聞いてきた。


「ん」


「ほら、夜羽ちゃんもそう言ってるー」

「……はぁ、仕方ありませんの。怒られても知りませんのよ」


「じゃ、私が後で瞬君たちよんでくるね!」

「お願いしますの。その間にわたくし達で夜羽さんに色々教えておきますので」


「ん、よろしく」

「ええ」



 そして、まずは知ってるババヌキからやることになった。






「それにしても、改めて考えると……ゆりちゃん、夜羽ちゃんに甘くない?」

「あはは、そういえば過保護だね」



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