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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
修学旅行で一緒。
116/144

彼女の反応、彼の諦め。の話。


 学校から帰り、修学旅行の説明、その他もろもろを説明した。



 それに対して、夜羽の答えは、


「ワタシも、いく」


 …………予想通り、と言えば予想通りなんだが……。


「い、一応俺の考えとしては、矢島さんか、もしくは高嶺さんのとこにお願いするつもりだったんだが」

「いく」


「……いや、な? さっきも言いましたが、学校の行事だから学校に行ってない夜羽さんはダメなんですよ」

「いく」


「…………だから」

「い・く」



 ………………さぁて、どうしようか。

 なんか、どう説明してもダメな気がするぞ……。


 んー、時間をおいてもう一回説得するか……?


「シュン」

「んあ?」



「ワタシがダメなのは一緒にいくのだけ。だからワタシは元に戻って飛んで、場所についたらこの姿になる。だから一緒にいける」


 ………………………………。


「……お前さん、どこでそんな悪知恵覚えた?」


 というか、誰が吹き込んだ。


「ん、少し前。シュンがマナミに勉強教えてるとき、イチロウにシュウガクリョコウの事教えてもらった」


 ……何がしたい、あの人は……。


 まあ、さすがに東城さんは絡んでないか。


 夜羽に色々吹き込んでも、学校行事に部外者を呼ぶのはまずいことぐらいは、さすがにわかってるわけだ。




「後、ユリカに言ったら、無理のない理由を考えておきますのって」



 ……それでいいのか委員長。




「つーか、外堀埋められてるなぁ……」


 うちの担任は基本放任主義だから、委員長にほぼ丸投げだ。


 つまりその委員長の許可を得た上に、留守を頼もうとしていた矢島さんも夜羽の参加に意欲的。



 俺に、答える権利は用意されてないの……か。



「……シュン……?」

「……何でしょ」



「シュンは、ワタシと一緒……嫌……?」



 と、少し悲しそうな目で俺を見る夜羽。



 ……その聞き方はズルいと思います。




「あー! わかったよ。一緒にいってもいい。それと! わかってると思うけど、夜羽と一緒が嫌なわけないから」



「……ん!」



 …………はぁ……ま、正直夜羽だけ置いていくのは無理かなと思ってはいたんだけどさ……。


 なんか向こうでいろいろ面倒そうだな……。





 特に、藤森。



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