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黒い鳥さんと一緒。  作者: 蛇真谷 駿一
修学旅行前で一緒。
100/144

番外の話。――百話記念の話。

祝! 百話到達!

よって百話記念番外編です。


人気投票の結果と、その中のリクエストもできるだけ反映させてみたんですが……大丈夫かどうか不安です……。


本編お待ちの方はいらっしゃいましたら、申し訳ありません。



一応、一人ゲスト有りです。

「ん…………?」

 ワタシは今……散歩中……?


 いつもの公園のベンチに座ってボーっとしてたワタシ。


 とりあえず、家に帰る事にする。



「おや、神尾君家の夜羽ちゃんだね。久しぶり」

「ん、クウキひさしぶり。最近見なかった」



「ああ、やっぱりそう来るか……もうわかりきってることだけどね? でも最近扱いひどいなぁ……って、えぇ!? 夜羽ちゃん!? 僕に話しかけてる!?」


「ん? クウキから話しかけてきた」

「い、いやそうだけど……そっか、夜羽ちゃんはちゃんと僕を認識してくれるんだぁ……」


「む……特に話無いなら、帰る。シュンが待ってる」

「へ? いや! ちょっと待って! もうちょっとお話を!! 僕久しぶりの出番だから!!」



 ワタシが話すのを止めると、クウキはいなくなっちゃった。


 むぅ……それにしても、今日の晩御飯はなんだろうか……。



「ああ!? もう気づいてもらえない! サービスタイム終了なんだね!? 僕の出番は終わりなんだね!?」






 晩御飯について考えてると、気がついたら家に帰ってきてた。


「……? ん、ただいま」

「おお、夜羽おかえり」


 シュンがすぐに出迎えて笑って言った。


「今日はから揚げな。後ケーキもあっから」

「ん、ほんと!?」


「ああ」

 シュンは私の頭を撫でながら言う。


「ん…………んん……?」


 むぅ……今日はちょっと長め。

 嫌じゃないけど、だんだん恥ずかしくなる。


「シュン……?」

「どうした?」


「いつもより、長い」

「俺がこうしてたいんだけど……嫌だったか?」


「む、嫌じゃない」

「……よかった」


 シュンはホッとしたような笑顔でそのままワタシを撫で続けた。

 ワタシはちょっと、あっつくなった。





 その後も、いつも通り? にシュンと過ごして、気がついたらだいぶ遅い時間になってた。


「ん、シュン。体洗って」


 ワタシがそう頼むと、シュンは、


「どうせだから風呂にしないか?」

「む? ……ん、そうする」


 そういえばユリカに教えてもらってからあんまり入ってない。



「そっか…………………なあ、夜羽」


「ん?」







「ついでだし、一緒に入るか?」


 ?


「む? …………………………――っ!! シュ、シュン!? な、ななななに言って!?」


 そ、その、話は、もう終わって……!

 だって、お風呂一緒には……ツ、ツツツツガイになってからって!!


「いや、やっぱり夜羽と二人で入りたくてさ」


 シュンは、ワタシのあ、頭を撫でながら言う。


「あ、ああああう! へ、変! シュン変!」


「変でも何でもさ。前も言った通りさ、俺は夜羽と一緒にいたい。それも、ずっとだ。……ダメか……?」


「ダ、ダメじゃな……っ! ち、違っ! そうじゃない! お、おおおお風呂で一緒は……」


「一緒は?」


 シュンはワタシの目をまっすぐに見ながら聞いてくる。

 ワタシはまた顔があっつくなってるのがわかりながら答える。








 ――バサッ!!

「――――ま、まだ! は、早い……か、ら……?」


 目を覚ますと(・・・・・・)、ワタシはいつも眠ってる部屋にいた。


 ……目を覚ましたって言う事は、

「……………………ユ、メ……?」


 そうわかったとき、すごく恥ずかしくなった。

 変なユメを見たから。


 ど、どうして、あんなユメ見たんだろう。


 そしてもう一度ユメの中のシュンを思い出して、また恥ずかしくなって……。



 なんとなくシュンに仕返ししたくなった。


 理由はない。ただのヤツアタリ。


 そう思って、こっそりシュンの部屋に行く。





「…………寝てる」

 シュンはクークーと静かに寝息を立ててる。


 いつも寝てる時間だから仕方ない。


「………………」

 最初は何かしようと思ったけど……なんか起こすのはカワイソウ。


 そんな事考えてたら、

「…………眠たく、なってきた」


 でも自分の部屋に戻るのは、もう面倒。


 ……シュンのクチグセ、うつった?


 そうこうしてる間に、どんどん眠たくなってくるワタシは、とりあえず、そのままシュンのベッドに潜り込む。



「む…………寝づらい……ん、こうすれば、寝やすい……」


 半分寝ぼけた状態だったけど、シュンにしがみついて(・・・・・・)寝るのが、一番寝やすかった。






 ――――そして翌朝の瞬。


 いつも通り目覚ましが鳴る五分前に目が覚めた。

 いっつもこうなんだが、だからと言って目覚ましをかけないと起きれなかったりする。


 我ながら難儀な性格だ。



 俺は起きたばかりで覚醒して無い頭を振りながら、呟く。

「しかし、昨日は随分と寝やすかった気がする」


 やっぱり抱き枕的なのはあるといいもんだな。



 ………………ん? 抱き枕……?


 おかしいな、俺はそんなのは持ってなかった気がする。


 だが昨日の深夜、なんとなく近くにあった何かを抱き寄せて眠った気もする。

 ……そして今気づいたが、現在進行形で、俺の腕の上に何かが乗っている。



 恐る恐る布団の中を覗く。


 バサッ!!


 そしてすぐに止める。



「……………………妙ですね。……ははぁ、これが噂の幻覚、もしくは幻術ですか」


 俺が必死で現実逃避していると、その布団の中から、


「んぅ……? シュ……ン? ふぁ……おはよぅ……」

 その幻覚こと、夜羽さんが出てこられました。


「…………………………」

 どういう事だぁーーーー!!!!!!


 寝起きの頭の処理スピードを超えてるぞ! いや、通常時でもこんなのは対応できん!!





 絶賛混乱中の俺に夜羽は、ゆっくりと言った。


「シュン、おはよう」


「…………あ、おはようございます」


 ………………ああ、今頭の中を整理させるの面倒くさくなった。


「シュン?」

「……わかってる。とりあえず、朝ごはん作るから」


「ん、わかった。手伝う」

「……おう、頼むな」


 そしてその後にきっちり説明してもらおう、そうしよう。



 とりあえず今は……うん、頭を撫でておこう。手伝うって言ってくれたし。


「ん! あぅ……」


 ? なんとなく嬉しそうな雰囲気は出してるけど、顔は真っ赤だ。

 何だ? 今までこういう反応はなかったんだが……何でだろう?




 ……まあ、いいか。嬉しそうにしてる事に変わりは無いし。

夢落ちクオリティー!


……い、いかがでしたでしょうか……? ご期待に応えられることは出来ましたでしょうか……?



ゲストは、最近出番のなかった大村さんです。……え? ああ、空気さんの事ですよ。まあ、名前なんて今後出る機会があるとは思えないので、覚えなくてもいいですが。


出来れば投票いただいたキャラ全員出せればよかったんですが、さすがに無理があったので、三章になってから出て無いキャラを出しました。

他のキャラを希望されてた方々、申し訳ないです。



さて、それでは改めて……皆様、投票ありがとうございました!



感想いただけたらさらに嬉しいです!

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