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第63夢 畑をならし種をまく夢

回転馬スキ(ディスクプラウ)に驚く弟子たち。

さらに新たな農具が登場します。

弟子たちが回転馬スキ(ディスクプラウ)に驚いていると、三郎がまた、次の農具を馬の「あくり」に引かせてやってきた。


「耕した畑をならすのは、鋼鉄のトゲがたくさん着いた馬クワです。回転馬スキとちがって、こちらは深く耕すのではなく、畑の土を細かく砕き平らにするんですよ。」


ミツがそう言うと、弟子たちは興味深そうに目の前の農具を見つめた。

ミツが馬が引くと、多数のトゲが土をほぐし、畑の表面を均一にならしていく。現代でいうスパイクハローである。


「すごい……! まるで手でならしたみたいにきれいになる!」


「しかも、馬が軽々と引いていく……。」


弟子たちは感嘆の声を上げた。人の手でならすには多くの時間と労力が必要な作業が、ほんのわずかな時間で終わってしまう。


「次は種まき機ですよ。」


ミツがそう言うと、三郎が新しい農具を引いた馬のあくりを連れてきた。


種まき機は馬が引くと同時に土に溝を作り、そこへ均一に種をまき、その上から土をかぶせる仕組みになっている。


「そんなことまで馬にできるのか?」


お調子者の弟弟子が半信半疑でつぶやいた。


「やってみればわかりますよ。」


ミツが手綱を軽く引くと、馬が前へ進む。それと同時に種まき機の車輪が回転した。土にきれいな溝が1尺(約30cm)間隔で3列できた。すると、後ろから種が一定の間隔でまかれる。そのすぐ後ろで土がふんわりと覆いかぶさっていく。


「これは……!」


「まるで魔法みたいだ!」


「いや、忍術だ!」


弟子たちは目を見張った。自分たちが手で種をまくよりも、はるかに正確で速い。しかも、無駄なく均一にまかれるため、収穫量も安定しそうだ。


「お坊さまが考えて、三郎さまの作った新しい農具はすごいでしょう?」


ミツは誇らしげに微笑んだ。弟子たちの心には、新たな希望が芽生え始めていた。

ミツと三郎は弟子たちに順番に新しい農具、肥料散布機、回転馬スキ、馬クワ、種まき機を体験させて丁寧に使い方を教えていった。



麦まきの農作業がどんどん進みそうです。

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