第49夢 化学肥料を使おう その2 青菜をまこう!の夢
化学肥料の石灰窒素の効果はどうでしょうか。畑に青菜のたねをまきます。
ミツと三郎は、ついに青菜をまく実験を始めた。
最初に向かったのは、第一の畑、馬糞をまいた畑だ。
「やっぱり雑草がすごいですね……。」
三郎は畑を見て、思わずため息をついた。
「じゃあ、草を刈りましょうか!」
ミツは笑顔で草刈り鎌を取り出すと、三郎に向かって誇らしげに言った。
「三郎さまの草刈り鎌は最高です!」
三郎は自分の打った鎌を手に取り、笑顔で頷く。
「ありがとう。そうですね。私の打った鎌で刈ればすぐキレイになります。」
三郎は草を刈り始めた。
「おお、これは気持ちいい! 我ながら傑作だ!」
「でしょ!」
ミツも楽しそうに草を刈り始めた。三郎の作った鎌は、軽く振るだけでスパスパと草を刈ることができる。
「刈った草はキレイに並べてください。あとでうねの間に敷きます。刈った雑草で雑草を防ぎます。そしてやがて肥やしになりますから。」
「農家の知恵はすごいですね。でも、やっぱり草取り自体をなくしたいなあ。」
「それは、石灰窒素の畑に期待しましょう!」
二人は、黙々と草を刈り続けた。
雑草を刈り終えると、次は畑を耕す作業だ。
「さて、ここからが本番ですよ。三郎さま。」
「頑張りましょう!ミツさん。」
二人は鍬を手に取り、土を掘り返していく。土はふかふかで、馬糞の肥料がしっかり混ざっている。
「よし、いい感じになってきましたね!」
「うん、これなら青菜もよく育ちそう!」
二人は二尺(約60cm)幅のうねを作り、3本の筋状に青菜の種をすじまきしていく。
「こうやって、細く筋をつけて……そっと種をまくんですね。」
「そうそう! まいたあとは、軽く土をかぶせて……。」
ミツは慣れた手つきで種をまいていく。
種をまき終えたら、刈っておいた雑草をうねの間に敷く。
「これで第一の畑の種まきは完了ですね。ミツさん。」
「次は、石灰窒素を使った畑ですね!」
二人は、期待に胸を膨らませながら、次の畑の作業を始めた。
粉状の石灰窒素をまいた第二の畑と、石灰窒素を水に溶かしてまいた第三の畑である。
ミツが辺りを見渡して、驚いたように言った。
「すごい……雑草がほとんど生えていませんね。」
三郎も目を見開いた。
「ほんとですね! 草刈りしなくていいなんて、夢みたいだ!」
「ふふっ、喜ぶのはまだ早いですよ。」
ミツは笑いながら言った。
「確かに雑草はないけれど、肝心なのは青菜がちゃんと育つかどうかです。」
「たしかに。せっかく雑草がなくなったのに、青菜まで枯れたら意味がないですね。」
三郎は気を引き締めるように頷いた。
「ええ、本当に。じゃあ、三郎さま。第一の畑と同じように畝を作って、青菜の種をまきましょう!」
二人は鍬を持ち、てきぱきと作業を始めた。
雑草がないおかげで、畑作りは驚くほどスムーズに進んだ。
「草刈りをしなくていいだけで、作業がこんなに早く終わるんですね。」
三郎が感心したように言う。
「本当に! 第一の畑では草刈りだけでだいぶ時間を取られたけど、ここではすぐにうね作りができました。」
ミツも満足そうに頷いた。
うねが完成すると、第一の畑と同じように青菜の種をまいていく。
「青菜さん、元気に育ってくださいね。」
ミツはそっと種をまきながら、願うように呟いた。
「これで、三つの畑に種をまき終わりましたね!」
三郎が鍬を置いて、ほっと一息つく。
「はい! あとはときどき間引きと草取りをしながら、どう育つか観察しましょう!」
ミツと三郎は、期待に胸を膨らませながら畑を見つめた。
この実験が成功すれば、農作業の苦労が大きく減り、新しい時代の農業が始まるかもしれない──二人はそんな未来を思い描きながら、希望に満ちた表情を浮かべていた。
すっかり、キレイに青菜の種をまきました。
どんな青菜が育つでしょうか?




