6 浩太があたしに…
「朝までこのまま…か。」
浩太が言う。
「そうだね・・・なにしよっか・・・」
ドキドキしながらあたしが言う。
そのとき・・・
グゥゥゥゥ・・・・・
浩太のおなかが鳴った。
「わっわりぃ・・・まさかこんなことになるとは思ってなくて…その…」
きゃ~~~~~浩太可愛いっ!!
「いいよ別に。気にしなくて。」
そういいながらあたしはカバンの中から巾着を取り出す。
いつも万一のためお菓子を持ち歩いてるんだよね。
食べたいからっていうのもあるんだけど。
「お菓子…たべる?」
聞いてみる
「いいのか?」
浩太…目がきらきらしてるんですけどww
「いいよ♪」
「よっしゃっっ!!」
そういって浩太はあたしのお菓子を
食べだした。
「でも…お前なんでお菓子なんか持ってるんだよ?」
浩太がむしゃむしゃ食べながら問いかけてきた。
「女の子はね、いつでもお菓子を持ってるんだよ。」
可愛いことを言ってみるあたし。
キャラじゃないのに…
「ふぅん・・・そういうものなのか・・・。」
って納得してるしw
そういってお菓子を食べている浩太はとてもかわいくて
あたしは浩太に見とれてた。
「ねぇ・・・」
「ん?」
「あたし・・・浩太のこと好きかも・・・」
「・・・・・えっ?」
いっちゃった・・・っていうかなんであたしこくってんのよっ
「だってお前涼太の…」
「ごめん。いまの忘れて…」
顔が真っ赤になる。
「おれでいいなら付き合うよ。」
えっ・・・えっ・・・え~~~~!!!
なんでなんで??
「えっ・・・いいの?」
「俺でいいならいくらでも。」
「でも・・・・・・あっ」
いきなり抱き締められた。
「俺だってお前のこと好きだった。でも涼太がいたから…」
「こっ浩太?」
そしてあたしは・・・・
浩太とキスをした。
柔らかい唇が重なり合って…溶けていく。
いつまでもこの時間が続けばいいのに…なんて思っているあたし。
浩太と離れるのが…
怖かった。