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5 浩太と一緒に…
あたしはきょう、浩太に呼び出された。
内容は涼太のことだった。
「いっしょに涼太のお墓へ行かないか?」
あたしは当然OKした。
じつはあの日から涼太に会っていないのだ。
浩太もそのようだった。
その週の週末にあたしは浩太と一緒に涼太に会いに行った。
会いに行った帰りに閉店間際のショッピングセンターに滑り込んで
買い物をした。そのあとエレベーターに乗った…
ガコンッ
「なんの音?」
あたしは何となく嫌な予感がした。
予想は的中していた。
「エレベーターが止まったな。」
浩太が言う。
「ウソ・・・・・・・・最悪…」
「とりあえず緊急だから助けを呼ぼう。」
そう言って浩太はエレベーターの中にある非常用のボタンを押した。
そしてこう言われた…
「復旧に時間がかかるので今晩はこの場所で過ごしていただかなくては
なりません。。。申し訳ございません…」
なんだと?こんな密室で男と二人…
しかも相手は浩太…
「あーあ。最悪だな…」
浩太が言う
「そうだね・・。」
と言いつつ内心うれしいあたし。
何か起こったらどうしようなんて考えてるあたしって…
あたし最近おかしいかも…