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1 消えたあいつ

「ばかやろぉ」

あいつにいった最後の言葉だった。


大好きだったあいつに言った最後の言葉が


「ばかやろぉ」 なんだ。


あいつの名前は中山涼太。

あたしはあいつが好きだった。

涼太が好きだった。


でも喧嘩した。本当に些細なことだった。

あいつは家を飛び出して行って・・・車にひかれた。

そして・・・


あいつはいなくなってしまった。


大好きだったのに。

こんなすぐにいなくなるなんて思ってもみなかった。



あたしは中村肇。高校一年生だ。

涼太はあたしの同級生で…おさななじみで・・・


恋人だった。

 

いまあたしは泣いている。


どこで?


ある人の胸の中だ。


浩太・・・

涼太の双子の弟だ。

涼太と浩太は双子だ。

だから浩太もあたしの幼馴染だ。

あたしは浩太に抱かれて泣いている。


浮気・・・


そんなんじゃない。

もう悲しみで何も考えられなくて

誰かの近くにいなかったら何をしてしまうかわからない。

だからあたしは浩太のそばにいた。

浩太だってすっごいつらいと思う。

泣きたいと思う。

でも涼太が強かったのと同じように浩太も強かった。

だから浩太は泣かない。


最愛の人を失ったあたしは抜け殻のようなものだった。

もう何もない。

生きている意味も価値も…


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