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第17話:小型爆弾

「……うん、店で探した方が早えわ。」


 調合書を見て、出た判断がそれだった。

 流石にこの爆破植物は採取した方が効率は良いだろうけど、火薬は買った方が早い。


 火薬の代わりになりそうな草は、結構どこにでも生えているそうだ。しかし、それを好物とするモンスターが、必ず近くに居るらしい。

 100本ぐらい草を取る場合ならいざしらず、俺が欲しいのは精々10本程度だ。そんな少ない量の為に戦うのは、割に合わない。


 街にあるかは知らねぇが、割とどこにでもあるらしいし、モンスターと戦うよりは探してみた方が良い。


「ポーションを作りまくって、それを売った金で火薬の草を買う。これで良いだろ!」


 ポーションはその辺にある薬草と、魔法水で作れる。

 魔法水ってのは、平たく言えば魔力痕の残ってない水魔法だ。幸い俺は最近、魔力痕が残らない様になってきたし、問題はねぇ。


 爆破植物も回収したし、さっさとポーション作って売りに行っちまおう。


ーーー


 俺はある程度の採取とポーション作りを済ませ、街に帰ってきた。


「ポーション10本で、銀貨5枚ね。まいどあり。」


 そして、早速店でポーションを見せたら、こんな値段が着いた。

 銀貨5枚は大体5000円くらいだった筈だ……。中々良い値段で買ってくれるぜ。


「はいよ、ありがとなおばちゃん!」


「はいはい、こちらこそありがとね〜。」


 俺は手を振ってくれているおばちゃんに手を振り返し、商店街の中を歩いて行った。


「……うーん、あのおばちゃん赤字にはならねぇよな……?」


 離れてから、少しその事が気になってしまった。

 その辺で取れる薬草と、簡単に生成出来る魔法水、それによって作るポーションが1つで約500円。

 明らかに割に合わねぇ値段だ。難しい事は良く知らねぇが、需要と供給とか言うやつが見合ってない様にも思えるんだけどな……。


「まぁいいや、あのおばちゃんも大丈夫だから買ってくれたんだろ!」


 あんまり気に入られる様な事はした覚えがねぇし、多分あれが通常価格なんだろう。今更気にしたって仕方ねぇ。

 それに、おかげで火薬も問題なく買えた。大体10個で銀貨2枚ぐらいだったし、これなら3枚のお釣りがある。


「火薬も買えたし、早速爆弾を作っちまうか!」


 木で蓋を取っ付ける用の穴を空けた、丸い入れ物を作る。

 底に火薬の草を入れて、その上に爆破植物を置く。因みに、爆破植物は紙で包んで簡単には起爆しねぇ様にしてある。


「よし、じゃぁ……こいつだな。」


 ついでに取っておいたゴムみてぇなモンスターの皮。それを蓋に加工して、木の棒を取り付ける。後は、穴が空いてる部分にそいつを乗せたら完成だ。


「意外と……良いんじゃねぇかこれ?」


 ゴム皮の蓋を指で力強く押せば、木の棒が爆破植物に刺さり、起爆させる。

 これで、俺の手の平ぐらいの大きさがある、小型爆弾が完成した。


「いやぁ、予想以上に上手く行くもんだな……。」


 昔通ってた学校では成績1が並びまくってたもんだが、いざとなればこういう事も出来るもんなんだな。

 ともかく、これさえあれば犯人を爆破出来るし、役に立たないって事は無いかも知れねぇ。


「ふぅ……安心したぜ。捜査に協力するって言ってんのに、犯人逮捕の瞬間でぼーっとするのはちょっと嫌だからな。」


 問題は、集団戦がちょっときついって所にあるが……。俺が作れるのはこれぐらいが限界だ。

 これ以上武器を作るってのは、少し難しい。

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