写真の中の親子 二章
俺は旦那さんが最後に確認できた公園へと向かった
「トイレも抜け道や近道も無ければあるのは遊具、ベンチ、ゴミ箱」
なぜわざわざ公園の中に入ったのだろうか
「居なくなっちゃった」
公園のベンチに座りお喋りをしていた女学生2人の会話が聞こえた
(居なくなった?)
「ねぇ君たち今してた話し詳しく聞かせてくれないか?」
どうか叫ばないで泣かないで通報しないで
亮は心の中で願った
「え、、、はい」
女学生は不審そうな顔をしながらも答えた
「私たちのクラスメイトのお父さんが居なくなったまま見つからないみたいなの」
「それと 言ってもいい?」
もう1人の女学生に確認を取り相手はうなずいた
「この子の叔父さんも居なくっちゃって」
3人目、、、実を言うと行方不明事件はそう少ないわけでわない ただの家出や痴話喧嘩などのお騒がせで終わるパターンもあり全ての失踪者の事がネットやテレビで公になるわけではない
スーパーとかに貼ってある(探してます)の張り紙超怖い
「言いづらいかったら無理しなくてもいいんだけどそれって何時ごろ?」
俺に怖がってるのか一切声を出さなかったもう1人の子に聞く
「それがクラスメイトのお父さんも叔父さんも一月前に居なくなったの」
おかしい
一月の内に三人の男性が行方不明になんて事あるか そしてなぜ男性だけが
「その君の叔父さんって あれ?」
気が付くと2人が遠くの方で走って行くのが見えた
ベンチにはお菓子の袋だけが散乱していた
「おいおいちゃんと片付けて帰れよなー」
ため息をつきながらゴミ箱の中に袋を片付けた
不法投棄が多い今の時代 こんな所にゴミ箱があるのなんて珍しいよな
ん ひょっとして旦那さんはゴミを拾ってここに捨てに来たのか?
それは無理やりすぎるか
今は不可解な点から調べよう
亮はスマホを使い電話をかけた
橋田探偵事務所 午後11時 事務所の扉が開く
「悪い 遅くなった」
外からガタイが良くキリッと顔をした全てのセクシーの生みの親の様な男が入ってきた
「いえ、疲れてる所呼び出してすいません、電話だと誰に聞かれるかわかりませんので」
「まぁ一般人に情報流してるのなんてバレたら最悪 懲戒免職だ でも亮さんには世話になったからなー」
彼は(中村 仁)刑事であり昔ここに奥さんの浮気調査を依頼しに来た 結果は黒だったが離婚はすぐ決まり 今は妹の(凛)娘の(彩音)と3人で暮らしてるらしい
「忙しいそうですね 家帰れてます?」
「ああ たまに所で一泊する程度だよ 彩音が会いたがってから連れて来たかったがこんな時間になっちまってな」
「呼んどいてあれですが あまりほったらかしは良くないですよ」
言い終わる前に仁が距離をつめ亮の眼をじっと見る
「もうこの際だから3人で暮らさないか? 凛は追い出す 俺浮気されてからなんかおかしくて 俺 俺 亮さんのこと、、、
「やめてください警察呼びますよ」