第七話
ピンポーン♪ ピンポーン♪
あの、超意味分かんない、山月って人に会った次の日の朝、(つまり、文化祭の朝)いつものように、織花が、私の家に来た。
「心愛〜。入るよ〜」
「うん。いいよ〜」
ガチャっとドアを開ける音がして、織花が家の中に、入ってくる。
「ちょっと待ってて」
私は、制服に着替えていた途中だったから、そう織花に言った。
そして、急いで制服に着替える。
「ごめん。じゃあ、行こー」
「うん」
私と織花は、外へ出て、歩き始めた。
「今日、文化祭だね」
「うん・・・・・」
私は、ちょっと小さな声で、織花に返事した。
だって文化祭が終わったら、また、後片付けのために、あの、山月って人に会わなくちゃいけないから。しかも、織花がいないなかで。
「心愛。まだ、あの山月って人のこと、気にしてんの?」
言いづらそうに、織花が私に聞いてくる。
「気にしてる、っていうか、ムカついてる、っていうか・・・・・。なんか、微妙な心境」
私は、そう答えた。
「なんで?」
私は、黙っている織花に、聞き返してみた。
「いや、なんとなく。今日、文化祭の片づけとかあるし」
そういう答えが返ってきた。
そんなこんなで、もう学校についた。
そして、教室に入る。
文化祭だから、もうほとんどの人が、そろっている。
今日の文化祭のプログラムは、
1、開会の言葉
2、校長先生の話
3、合唱コンクール(前半)
4、各展示場所見学
5、合唱コンクール(後半)
6、閉会の言葉
そして、後片付け。
あ〜あ、面倒くさい。歌うたって、いろんなもの見て、で、後片付け。面倒くさいのオンパレードだよ・・・・・。
でも、私は頑張った。ちゃんと歌はうたったし、展示物もしっかり見た。
そして、最後の、後片付けの時間・・・・・。