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第一話

「今から言う委員会の人は、放課後、前日準備があるので、残ってください。学級委員、放送委員、学習委員、生活委員・・・・・」

はぁ・・・・・。またか・・・・。

私は、「綾瀬 心愛」(あやせ ここあ)。ここ、舞風学園付属中学の、1年3組。の、学習委員。ついでに言っとくと、付属中学って言っても、別に超エリートとか、お嬢様学校とかいうワケでもない。フツーの市立。

で、本題にもどって。

今日は、文化祭の前日。私は学習委員。つまり、さっきの先生の話からいくと、今日は残されるってこと。

・・・本当、最悪。学習委員だけに、学習に関わることは、すべてこっちにまわってくるんだよ?

それに、私はなりたくて学習委員になったワケじゃない。小学校の時に一緒だった人たちに、推薦されてなっちゃっただけ。だからよけいに、残されたりすると、ムカつく。


キーンコーンカーンコーン♪×2


「起立!礼!ありがとうございました!」

学級委員(男)の声が、教室内に響く。

とたんに、みんなが騒ぎだす。

私は、そのまま椅子に座った。

「心愛?何ぼーっとしてんの?」

頭上から声がする…って言ったら、おかしいか。

「あ、織花・・・・・」

織花っていうのは、私の親友。本名、「川原 織花」(かわはら おりか)。すーっごい美人。しかも、成績優秀、スポーツ万能!だから、超カンペキすごい人。

「はぁ・・・・・」

「・・・なんで、人の顔見て、ため息つくの・・・・・?」

織花がけげんな顔をする。

「ごめん・・・・・。でもさぁ・・・、ため息つきたくもなるよ。だって、今日も残されるんだよ?この前だって、残されたばっかりなのに。最悪じゃない?」

私は、そう言って机につっぷした。

「何言ってんの。織花だって、残されるから。それに、ちょっとくらい残されたっていいじゃん」

・・・前向きだな、織花は。

まあ、それだから、このクラスの学級委員がつとまるんだろうけど。

はあ・・・。本当、織花はすごいな・・・・・。

それに比べて、私は・・・。

まあ、でも、織花がいるなら、少しくらい、残ってもいいかな・・・・・?


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