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第26話「痛いの痛いの飛んでけ」


 大きな真円の月が低い位置から照らす。

 グースに乗っ取られているソルトの掛け声を合図に動き出す、ゲームSFFにおける上位ランカー6名から成るグース陣営。

「オールオフェナプ! 」

 LV290、回復役でありながらランキングは堂々の3位で「癒しの女神」の異名に相応しく(?)マロンのコスプレをした高僧ハイプリースト・わたあめが唱えた。

 赤が基調の80年代女性アイドルのような丈の短いフリフリしたドレスを纏った、LV260ランキング7位の人形使パペットマスターい・ルビーが、操物である自身と同じフリフリの赤い衣装を身に着けた2頭身の愛らしい人形を十数体出現させる。

 同立7位、色が青と違うだけでルビーとお揃いの服装をした野獣使ビーストテイマーい・サファイアも、同じく自身の操物である、魔物よりもよっぽど化け物っぽい黒色で影のように輪郭のハッキリしない野獣、やはり十数体を出した。

 LV275ランキング5位、アロハな犬の着ぐるみを着た魔導士ソーサラー・フラダンスの犬が、硫黄たちに向けて右手を突き出し構えている。

 陣営を離れ硫黄たちのほうへ向かって来ているのは、LV288ランキング4位の剣士ソードマスターで間違いなく某アニメの主人公に憧れ意識している黒ずくめの偽二刀流キリタ、LV255で9位の歩き巫女を思わせる姿の暗殺者アサシン千代女ちよめ

 すぐ後ろに、サファイアの野獣たちも続く。

 ゲームだった時には敵に回ることの無かった確実に強い彼らを前に、硫黄は、逃げなければマズイと思い、急いで周囲の皆を見回した。

「皆、逃げよう! テレポで! 」

 自分とぴいたんにとっても、そのほうがリスクが低いように感じられた。

 考えればテレポを使わない方法もあるかもしれないが、向かって来ている近接攻撃の彼らは、もう、すぐそこまで迫っているし、遠距離の攻撃は、いつ、まさに今来ることも予想出来る。考えている時間は無い。先程マロンが本気か冗談か分からない感じで言っていた遠投の方法も、実行に移すには確認事項が多すぎる。

「テレポ使えない人は? 」

 挙手を求める動作をしつつの硫黄の質問に、クラン・コメコ・マロン・アモーバが手を挙げる。

 それを受け、

「じゃあ、クルミさんはマロン様を、ラズさんはクランさんを、アイスはアモーバを連れてって。コメコはオレが」

パパッと割り振る硫黄。

 ぴいたんに話し掛ける形になるのを嫌った割り振り。

 アイスと共に同じ側になってから、すぐに話し掛けていれば、まだ大丈夫だったのだろうが、完全にタイミングを失っていた。もう、どう話し掛けてよいのか分からない。

 皆が頷いたのに頷き返してから、硫黄はコメコの腕を掴み、

「テレポ! 」

 しかし、

(……? )

 移動しない。

 もう一度、

「テレポ! 」

(…あれ……? )

 移動出来ない。

 硫黄だけではない。周りを見れば、皆、何度もテレポを唱えるも、まだ誰ひとり移動していない。

(…まさか……)

 不安が過り、

「マジカルピュアハート! 」

宙にハートを描いてみる。

 普通に出来た。

 「ライト」と唱えたクルミ、手のひらの上に小さな氷塊を作っていたアイスと、順に目が合う。

(魔法が使えなくなったワケじゃなくて、テレポだけ……? )

「人間族の方々からのお便りで時々知らされる事例でありますね。テレポが出来ない、というものが。目の当たりにしたのは初めてですが……」

 クランの言葉に、

(ああ、そう言えば時々……。よりによって、こんな時に……! )

 思い出す硫黄。ゲームSFFで時々起こる不具合。

 突然、アモーバが駆け出し、グース側から見ての、こちら側の最前列へ。

「ボクひとりの命なら、無条件に差し出す! 」

 グースに向けて真っ直ぐに叫ぶ。

「どうして、ボクだけじゃダメなんだ! 」

 そんなアモーバを、

「お父さん」

マロンはニッコリ笑顔で押し退け、

「下がってください。邪魔ですよ? 」

前に出た。

「グースは、こちらの話になど耳を貸す気は無いのです。

 お父さんが私たちを守りたいと思って下さっていることは分かっています。けれど、もう戦うしかないのですよ」

 言って、向かい来るキリタと千代女、サファイアの野獣たちを見据えるマロン。長い髪がブワッと逆立つ。

 一旦後方へと頭を反らし、勢いをつけて前方へ振った。

 キリタ・千代女・野獣へと高速で、もともと長い髪が量も100倍ほどに増えた上で更に伸びる。

 足は止めないまま背中の二刀を引き抜くキリタ。千代女も杖に模していた仕込み刀を抜く。

 その間に彼らより前に出た野獣たちを、1体残らずマロンの髪が鋭く真っ直ぐに貫いた。

(…マロン様って、戦うんだ……)

 霧のように散って消える野獣たち。

(……強い! )

 髪を斬って落として進むキリタ。

「あらあら、酷いコトしますね。髪はオンナの命ですのに」

 マロンは愉快そうにコロコロ笑って言う。

 キリタと足並みを揃えつつ軽く髪をかわす千代女。

 サファイアの周囲、また新しく十数体の野獣が出現し、戦線に復帰した。

「皆、耳を! 」

 アモーバの言葉に、硫黄たち一同は反射的に耳を塞ぐ。

「アアアアアアアアァァァァァァァァ」

 アモーバの発声。

 野獣たちはその場に崩れて動かなくなり、キリタと千代女は少しダメージを受けた様子で足を止め、耳を塞いだ。

 他のランカーたちも耳を塞ぐ中、両陣営でアモーバ以外唯一、攻撃を続けるマロンの髪が、両手が塞がっているために武器を使用出来ないキリタ・千代女を襲う。

(……そうか! マロン様だけは、アモーバの発声中も攻撃出来るんだ! …さすが親子。相性いいな……! )

 かわすことしか出来ないキリタと千代女。

 執拗に繰り返されるマロンの攻撃。身の軽い千代女は難無くかわし続けるが、キリタには掠り始めた。

 わたあめが耳から手を放し、苦しげな様子ながらキリタと千代女に杖を向け、

「プロテクティブフィルム・ダブル! 」

 キリタと千代女の全身を無色透明の薄い膜がピッタリ覆う。

 耳から手を外し、丁度目の前に迫っていたマロンの髪を斬り落としざま、攻撃態勢で再び向かって来るキリタ。そのすぐ斜め後ろに続く千代女。

 驚いたように声を止めるアモーバ。

 一同も耳から手を放す。

 わたあめが一旦、杖を下ろし、今度はキリタひとりに向けて、

「リカバリ! 」

 クランがマロンの前に出、地面に剣を突き立てて、

「グラウンドアタック! 」

 初めは細く低く次第に太く高くなりながら津波のようにキリタ・千代女に襲い掛かる土柱。

 2人は跳び越え、着地の勢いでキリタがクランに、千代女がマロンに斬り掛かった。

 咄嗟に割り込み、コメコがキリタの、アイスが千代女の剣を、剣で受け止める。

 グラウンドアタックのための消耗でへたり込んだクランにラズが駆け寄り、

「リカバリ! 」

 と、クランが空を見上げた。

 つられて見ると、ルビーの人形十数体が、降ってきている。

 キリタを軽く突き放したところだったコメコが、たまたま自身の真上に落ちてきた個体を特に何を考えているワケでもない感じで剣で刺した。

 ボンッ!

 人形が爆発。尻もちをつくコメコ。巻き添えをくってキリタも尻もち。

「びっくりしたー。これ、爆発するだな」

 コメコの発言に、

(…そっか、あの6人のこと、オレは何度か一緒に行動したこともあったりとかして、当たり前に知ってるけど……)

 皆と情報を共有しておいたほうがよいと考え、人形を刺激しないよう一体一体捕まえてはミニハートを仕掛け、ポイッと少し離れた所へ投げてから起爆させる作業を繰り返しつつ、硫黄は、知る限りの6人+ソルトの情報を伝える。

 最中、上空からゴロゴロと雷鳴。

 見れば、一同の頭上を覆うバチバチと細かい稲妻を纏った黒い雲。

 その場から離脱するキリタと千代女。

 フラダンスの犬が叫ぶ。

「グレートサンダー!!! 」

「プロテクティブドーム! 」

 被せるようなタイミングで素早く唱えるクルミ。

 雲から、雲の面積そのままの極太の柱のような落雷。

 数秒ともたず壊れるドーム。

「プロテクティブドーム! 」

「プロテクティブドーム! 」

 ぴいたんとラズが即座に唱え、クルミも、

「プロテクティブドーム! 」

唱え直し、3重のドームが完成。雷を受け止める。

 こんな雷に打たれたらマズイと、祈るようにドームを見つめる一同。

 そこへ、ドームの外側の空中、ルビーの人形十数体が新規で現れた。

 直後、

(っ? )

 人形たちは自ら雷柱へと飛び込む。

 ドガーンッ!

 大爆発が起きた。

 ドームが壊れ、雷はそのまま突き抜け一同を直撃……しなかった。

 突如、周囲が無色透明のジェル状のもので満たされ、保護されたのだ。

 アモーバだ。

 アモーバが巨大なスライムの姿となり、他の一同を覆ったのだ。

 周囲のジェルが激しく震動する。

 ジェルはフッと消え、代わりにすぐ横に、傷つき苦痛に顔を歪め膝をつく巨大な人型アモーバ。

「お父さん」

 マロンが、その顔を見上げ、窺う。

 クルミがアモーバに向けてリカバリを唱えた。

 ここぞとばかり、アモーバを集中攻撃しようと一斉に掛かってくるキリタ・千代女・新たに作り出されたルビーの人形とサファイアの野獣。

 マロンが、伸ばした2本の腕を鞭のようにしなやかに地面に対して水平に弧を描いて動かし払いのけた。

 人形たちは、その場で爆発。

 残る掛かってきた彼らの位置が上手いこと味方の一同のいる範囲外、ドーナツ状になったのを見計らい、硫黄、

「マジカルヘビーQハートシャワー! 」

 味方の範囲を避け、ピンク色の雲を発生させる。

 降り注ぐ凶暴なハートの雨。

 躊躇はしない。戦闘になった時点で覚悟は決めていた。プレイヤーを攻撃する覚悟。それがソルトであっても。

 もっとも、ソルトに限って言えば、死んでも生き返れることが分かっているのだが……。

 逆に言えば、他は分からない。自分やぴいたんのような存在の人もいるかもしれない。

 けれど、もはやそんなことを言っている場合ではない。

(敵味方にハッキリ分かれて戦う以上……)

 そう、今、心の中でさえ初めて「敵」という語を使ったが、それによって、完全に覚悟が固まった。

(…クランさん……。ぴいたん……。クルミさん……。コメコ……。マロン様……。アモーバ……。アイス……。ラズさん……。

 皆で一緒に、生き延びるんだ……! )

 一頻り降ったところで、

「エクスプロージョン! 」

 野獣たちは全滅。瀕死のキリタと、シャワーを避けきり爆発を少しくらった程度で再び攻撃態勢に入ろうとしていた千代女を、マロンが腕で巻きつけて捕らえ、見えない遠くまで、ぶん投げた。

 近接の相手がいなくなった隙に、おそらく元々のHPが高いために回復に時間のかかっていたアモーバが全回復。体が、普通の人間サイズと呼べる程度、マロン・アイスより少し大きいだけまでに小さくなる。

 アモーバが立ち上がるのに手を貸しながら、マロン、硫黄や他の皆が持ったであろう疑問を感じ取ったのだろう、口を開いた。

「グースからの攻撃でなくても普通に効くのですよ、父にも。体力があるので、なかなか倒せはしないでしょうけど。

 無効なのは、私とアイスからの攻撃だけです」

 そこまでで一旦、言葉を切り、チラッとアイスを見て、ふふっとイタズラっぽく笑う。

「アイスも、自分の攻撃は父に効かないと知っているはずですよ。

 先程、私とクランのことは本気で殺しに来てたのでしょうけど、父には、傷ついたアピールをしたかったのでしょうね。コドモですね。可愛らしいでしょう? 」

「…う、うるさいな……っ! 」

 図星だったのか、アイスはちょっとだけ頬と耳を赤らめ、そっぽを向いた。

(…ホントだ。カワイイ……)

 それから、紛らす目的もあってか、グース陣営のほうへ目をやり、

「ほら、戦いに集中しろ。奴等、何か始めたぞ」

 はいはい、と返事をし、体ごとそちらを向くマロン。

 距離のあるまま睨み合う両陣営。

 グース側では、ルビー・サファイアがそれぞれ既に数回目となる操物造出。

 しかし、

(……? )

 これまでとは明らかに違う。

 人形と野獣が入り交じって組体操のように土台から順に組み上がっていっている。1段組み上がる毎に表面が滑らかに一続きになっていき……。

 何か大きな物が作り出されようとしているように見え、硫黄、

(これって多分、完成させたらダメなやつだ……! )

 急いで空中にハートを描きつつ、

「マジカルピュアハート! 」

 唱え、唱えてからルビーとサファイアのどちらに向けるか一瞬迷ったが、とりあえずは確実に完成を妨害出来ればと、組み上がっていっている最中の操物そのものを狙った。

 同じことを思ったらしいコメコが、

「かまいたち! 」

 アイスが無言で操る剣で描かれた円から放出された吹雪によって可視化・加速され、かまいたちは相手方へ向かっていく。

「プロテクティブウォール! 」

 わたあめが唱えた。

 目標の前に立ち塞がる壁。

 硫黄は予定よりも少しタイミングを早め、ハートがウォールにぶつかる瞬間に、

「エクスプロージョン! 」

 そこにタイミングを合わせるべく、吹雪を強めるアイス。

 爆発と同じタイミングで、かまいたちがウォールに到達。

 壊れるウォール。変わらず吹雪の支援を受け、組体操中の操物へと突き進むかまいたち。

 これは、言うまでもない。先程のフラダンスの犬の雷とルビーの人形の真似だ。

(うん、いい連係! )

 突然、かまいたちと操物の間に割り込む人影。

 ソルトだ。

 ソルトが槍を正面に構え、

「ツイストドリル! 」

 器用にも、かまいたちの刃の役割をする進行方向を向いた細い部分と、槍の先端を合わせ、そのまま押し返した。

 ドリルのように回転する風に巻き上げられた土埃のために、かまいたちが更に勢いを増し真っ直ぐに硫黄たちのほうへ返って来ているのが見える。

「プロテクティブウォール! 」

「プロテクティブウォール! 」

「プロテクティブウォール! 」

 ぴいたん・クルミ・ラズが揃って唱え、強固そうな3重の壁を作るも、全く勢いを殺がれることなく突破するかまいたち。

 真正面に在って咄嗟に自身の後ろを確認してから避ける行動をとる硫黄とアイス。

 コメコは迎え撃つつもりか、剣を構え直した。

「コメコ! 無理だっ! 」

 叫ぶ硫黄の視界を、金色の光が横切る。

 直後、色の白い左の手首より先と、サクラの入った小瓶が宙を舞った。

 一瞬のことで、何が起こったのか分からなかった。

 目の前には、地面にペタンと座ってマロンを抱え、呆然としているコメコ。

 強張り目を見開いたマロンの首がスライドして胴体から離れ落ちていこうとするのを、ただ何度も何度も元の位置まで持っていく。

(…マロン、様……? )

 見ているうちに、マロンがコメコを庇ったのだということだけは、少しずつ、何となく、理解出来てきた。

 アモーバがマロンのもとへ歩み寄って来、コメコから抱き取って、静かに地面へと腰を下ろし、首がズレないよう気を遣っている様子で支え、膝の上に横たえる。

「…お父、さん……」

 マロンが口を開いた。注意して聞かなければ聞き取れない、小さく掠れた声。

「痛いの痛いの飛んでけ、って、して……。小さい頃に転んだ時みたいに……」

 アモーバは、泣いているようにしか見えないほどに優しく優しく笑んで頷き、マロンの髪を撫でた。

 マロンの表情が穏やかにほどける。

 大袈裟な抑揚をつけ、アモーバ、

「痛いの痛いの、飛んでけー! 」

 マロンはニコリと明るく笑った。

「…本当に、お父さんのおまじないは、よく効きますね……。…もう、全然痛くないです……」

 砂時計の砂のよう。キラキラサラサラ……零れてく。

 口元に笑みを宿したまま、マロンは目を閉じた。

 アモーバがマロンを胸に掻き抱き、肩をうち震わせる。

(…アモーバ……。…マロン、様……)

 グース陣営に、ユラリと揺らめく大きな影が見えた。

 ルビーの人形とサファイアの野獣の組体操の完成品である、それは、高さ8メートルほど。魔物よりもよっぽど化け物っぽい黒色をした野獣寄りの形。

 仮に大野獣とでも呼ぼうか、背の丸まった中途半端な二足歩行、そこそこのスピードで、こちらへ向かって来る。

 アイスが小さく舌打ち。

「無粋な奴等め。邪魔はさせぬ」

 暗い声で言い、一同の最前列に戻って大野獣の正面、剣を構えた。

「プロテクティブウォール! 」

 クルミが、悪意の感じられる位置とタイミングで壁を出し、大野獣をぶん殴る。

 壊れる壁。ものともせず進む大野獣。

 想定内だったのだろう、クルミは、

「その通りです。邪魔などさせません」

動じず、一度目をつむることで溜まっていた涙を追い出し首を強く横に振るうことで散らしてから、大野獣と、その向こうのグース陣営を見据えた。 


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