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第87話
この町に着いて3日目になった。朝食を食べ終わった後、セリスさんが話しかけてきた。
『それじぁ、ユウキ準備は出来た?』
『あっはい、大丈夫ですよ』
『それじゃ、今から教える所に向かってほしいの』
『はい、分かりました』
それから、セリスさんに頭の中で『次の道左』とか『そこの家の裏』とか言われながら、表通りを通ってた僕たちはいつの間にか裏通りを歩いていた。
裏通りは表通りは異なり、建物の陰で暗くなった道、女が肌の露出が激しいのを着て男を誘ったり、おっさんが酒に酔ったのか道の端で倒れてたりと表通りとは比べ物にもならないほど変わっている。
『ユウキ、あそこの青い看板の店を過ぎたところを横に行って』
『は、はい』
セリスさんからの指示通り、青い看板が掛けられていた店を通った先の店に進むと・・・
「えっ?」
突然、周りの雰囲気が変わり、女の人も、酔った人も居らず、魔道具のランプがあり明るさもあった。
『ユウキのその店に入ってくれる?』
『はい』
そんな裏通りの中で異質な場所にただ一軒だけある何かの店にセリスさんの指示通り入った。




