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第85話


それから、検問を受ける為にセリスさんは一旦ネックレスの中に入った。


「冒険者の方ですか?」

「あっはい、そうです」

「それでは、こちらにギルドカードを」

「はい」


ディートリアで見た事がある水晶にギルドカードをかざした。


「はい、大丈夫ですね、ではどうぞ、ようこそグラージャノへ」



門の中に入ると、中々の活気のある町で道の端には露店が沢山あった。


『ユウキ、町の中だと私わ見られちゃ困るからこの中に居るわね』

「あっはい、分かりました」

『今日は宿を先に見つけましょう、この町には一週間は滞在する予定だから』

「はい」

『あっ、それと1人の時は普通に声を出してもいいけど、町とかで私と喋るときは声に出さなくて話せるからね、やり方は頭の中で私に喋りかけるような感じでね』

『えっと、こんな感じですか?』

『ええ、それでいいわ』


その後、露店商の人におすすめの宿は何処か聞くと、通りをまっすぐ行った先の宿屋が良いと教えてもらい、お礼としてディートリアでもよく食べていた串肉を数本買って移動した。



「いらっしゃい、冒険者の方ですか?」

「はい、一部屋開いてますか?」

「ええ、開いてますよ、1泊朝夕付きで銀貨2枚です」

「それでは、七日分よろしくおねがいします」

「はい、分かりました、どうぞこちらがお部屋の鍵です、朝食は1の鐘から2の鐘、夕食は7の鐘から8の鐘の間です」


んっ?1の鐘とかってなんだろ?


『それはこの町の教会で朝6時から夜12時までを2で割った10回の鐘の事よ、今は分かりましたって言っときなさい、後でちゃんと教えるから』

『あっ、はい』

「はい、分かりました」


と言って、自分の部屋へと向かい、夕食まで少し仮眠をし、夕食はボア肉のステーキと野菜、それとこの宿屋さんが飼っている"リグーノ"と言う草食型の魔物の搾りたてミルクを温めたホットミルクを夕食後貰い、この宿にはシャワーが無かったので僕は生活魔法の【クリーン】でユノとウルにも掛け、体を綺麗にした後ホットミルクを飲み、ぐっすりと寝た。


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