物語は始まった 1話
日本の技術は発達しゲームはVRMMOが主流となりつつある現代。
現代日本のVRMMOゲーム市場における売上をほぼ独占しているのはナンバーワンの目玉商品『The World End Saviors―終焉世界の救世主たち―』だった。
タイトルの意味は『神々の土地ラース大陸』を舞台に悪の象徴である魔王軍に怯えて絶望するの人々をプレイヤー救うという設定から来ているらしい。
しかし、運営はゲームを盛り上げるために様々な機能や設定を追加しすぎた結果、運営はこのゲームを管理しきれなくなり今ではなんでもありなゲームになってしまった。
プレイヤーは現代都市を拠点とする人間族や森林の王国を拠点とするエルフ族や獣人族、山の地下都市を拠点とするドワーフ族などの種族から一つを選択して、選択した種族の勢力に所属する。
それぞれの種族に所属したプレイヤー達はラース大陸にある各々の所属勢力の拠点を魔王軍から守りつつ土地を占領する魔王軍を撃破して領土を広げ、新しい町を作りその土地で新しい武器や新しいアイテムを発見したり材料を見つけるのがこのゲーム本来の姿だ。
しかしプレイヤー達は協力して魔王軍を倒すことも出来るがプレイヤー同士での領土の奪い合いも出来る。
つまりプレイヤーたちは自分の種族の領土を守るために魔王軍と戦いつつも他の種族のプレイヤー達とも戦う事が出来て、現代武器や兵器を使用する人間族と強大な魔法を使うエルフ族が戦うなどの異種族同士の戦いを楽しむことが出来るのも、このゲームの特徴。
また有料配信のクラス『救世主』とは別に制限が掛かった状態でゲームが可能な無料配信のクラス『一般人』もある。
『一般人』は基本的に各々の種族の安全地域である拠点の中でしか動けないが、現代都市や森の王国や鉱山の地下都市などの様々な場所に行くことが出来る。
徹底し尽くされたリアリティーさのおかげで町並みや建物から気温や太陽が当たる感覚、食感や味覚など全てが凝ったものであるため無料配信の本作をダウンロードすることで一般人としてデートを楽しみたい彼氏彼女や、老後することがないお爺さんに疲れた会社員等の様々な人々が手軽でありながら、まるで現実のような異世界ライフを楽しめるゲームとして、このVRMMOが利用されているのだ。
また『救世主』『一般人』問わず副業を設定することが出来て、戦うことが主体のプレイヤーだけではなくアイテム作成したり、商売で儲けたりと様々な副業が用意されているため、楽しみかたやプレイスタイルも多岐に渡る。
それらの特徴からこのゲームは様々な年齢層の人々が様々な方法でこのゲームを楽しんでいた。
現代都市領土内『シティ・暁』にて
※以下しばらく解説文。
※プレイヤーが人族を選んだ際の初期設定は魔王軍から現代都市を守るために雇われた民間軍事会社の傭兵であり、初めの段階では信用度が低くて強い武器などが使えないが、クエストを達成するにつれてより重要なクエストが受けられるようになったり、より強力な武器を使用できるようになる。
※ちなみに獣人族を選んだ場合、プレイヤーは森林にある獣人王国を守るために選ばれた戦士であり、他の種族や魔王軍のモンスターを沢山倒すことで様々な近接戦闘職に変えられて、より強力なスキルや武器を使用できるようになったりする。
※このようにプレイヤーは種族によって強くなる条件が異なったりするのもこのゲームの特徴の一つである。
※ここ以下より本文。
人間族の領土内の小規模都市である『シティ・暁』において人族の傭兵達が車や建物の影に隠れながら空に向かって必死に銃を乱射していた。
空には羽の生えた妖精族のプレイヤーの姿が幾つもあり、妖精は余裕の笑みを浮かべながら手に持っている弓矢で容赦なく地上にいる傭兵達の上に降らせる。
矢が一本飛ぶと何十発もの銃弾が空に撃ち返されるが空中を素早く動く妖精には当たらない。
車や建物をバリケードにしていた傭兵達は頭上から来る攻撃になすすべもなく一方的に倒されていくなか、パーティメンバーが全滅した傭兵の一人が必死に叫ぶ。
「お、おい!誰か援護してくれ!?フェアリー族の連中がバカみたいに来てやがる!」
男の叫びに他の傭兵の男も必死にアサルトライフルで応戦しながら叫び返した。
「こっちもヤバイんだよ!最近こんなんばっかだぞクソッタレが!ぐあぁあ!?」
叫び返した男は妖精の弓矢を受けて致命傷となったのか倒れ込んだ。
一人生き延びた傭兵の男はそれを見てこの都市はもう駄目だと悟ると隙を見て逃げ出した。
「く、くそ!?ここは退却を・・・うっ!?」
しかしそんな傭兵の男の背中に矢が突き刺さり致命傷を受けた最後の傭兵の男が倒れると都市は陥落したとして妖精族の拠点の旗が立った。
地上に降り立った妖精たちはハイタッチをして喜びあい、妖精たちのリーダーは今回の戦いの結果に上機嫌な笑みを浮かべていた。
現代都市領土内『本拠点・秋葉原』にて
『歌姫親衛傭兵団』と呼ばれるチームが占有するビルの最上階の部屋に豪華な椅子に座り机に地図を広げて悩む銀色の髪をツインテールにした少女とパソコンをいじり続ける眼鏡をかけた金髪の男がいた。
眼鏡をかけた男はパソコンに表示された『シティ・暁』からの緊急救助要請が消えたことを確認し、ツインテールの少女にその事を伝えるとツインテールの少女は机を叩きながら叫ぶ。
「今度はフェアリー族が不意打ちしてきたの!?あいつらホント頭に来るわ!」
「どうやらそのようですね?『シティ・暁』を守っていた傭兵達は全滅したようです。」
眼鏡をかけた男の言葉にツインテールの少女は苛立たしげに地図を睨み付ける。
地図には幾つかの点が打ってあり、そこには人間族や他種族の拠点があることを示していたがそのうち人間族の拠点が3つしかないのに対して、エルフや獣人族の拠点の数はそれぞれ20以上はあった。
そして人間族の残る拠点は美しい森と山が多い自然豊かな『シティ・山桜』と、圧倒的な広さを誇る海が近くにある『シティ・銀海』。
そしてゲームの設定上、人族プレイヤーの復活拠点であるため絶対陥落しない『本拠点・秋葉原』の三つであった。
そもそも事の発端はエルフ族や獣人族と同盟を組んで魔王軍と戦っていた人間族の主力が、突然同盟を破棄されると同時にエルフ族と獣人族の総攻撃を受けてあっという間に壊滅し、貴重な兵器や武器を全て失ったことにある。
どうやら人間族のプレイヤー達の兵器や武器の威力を恐れたエルフ族と獣人族のプレイヤー達は裏で結託して人間族の主力プレイヤーをまんまと罠に嵌めると手のひらを返したかのように人間族の拠点を軒並み奪いに来た。
ツインテールの少女はそんな人族プレイヤーの置かれた状況に頭を悩ませる。
「く・・・!『シティ・山桜』は先日のエルフ族と獣人族の一斉攻撃のせいで防御に手一杯で、『シティ・銀海』はマーメイド族との水中線で苦戦中だというのに今度はフェアリー族が襲撃してくるとかホント最悪だわ!敵は魔王軍でしょ!?」
銀髪のツインテールの少女の名前は明音 美優
歌って踊れる『歌姫』という何のために存在しているのか分からない副業を持つ彼女は、このゲームにおいて人間族の傭兵プレイヤーで知らないものはいないとされる程の有名人だ。
髪は銀髪に染めているものの持ち前の美しい顔立ちと歌声は本物であるため、その美貌と声に魅了された傭兵プレイヤーが集まって出来たのが今の『歌姫親衛傭兵団』だった。
初めは彼女に魅了されたファンの集まりだったが、彼女の考えた斬新な作戦と奇抜な発想によって僅かな戦力で幾つものクエストを達成した実力に惚れたガチ勢傭兵プレイヤーもチームに入団し、今では人間族の9割のプレイヤーがこのチームに所属している。
そんな大規模チームの頂点に立つ彼女はこのままだと『本拠点・秋葉原』以外の全ての拠点を失う人族の現状を憂いているエンジョイ勢のプレイヤーとガチ勢プレイヤー達の最高司令官で相変わらずの斬新な作戦と奇抜な発想により幾つもの拠点を長期間持ちこたえさせた非常に優秀な最高司令官だった。
しかし急な同盟破棄による騙し討ちに続いて手のひらを返したような一斉攻撃に憤りを感じていた人間族のプレイヤーは残された僅かな武器を頼りに各拠点で全力で応戦するも、圧倒的な戦力差を前に徐々に押され始めた。
そして現在、敗色の濃い人間族を選択するプレイヤーは減少傾向にある中で、何度も防衛戦が続く人間族を見捨ててエルフ族や獣人族になる者も現れ、結果的に数が少ないガチ勢の傭兵たちでは防ぎきることが出来ず今では三つの拠点しか残っていない。
終わりなき戦いを繰り広げるガチ勢の傭兵たちは、もはやただの戦いではなくガチ勢のプライドに懸けて憎きエルフ族や獣人族に、せめて貴重な資源のある拠点だけは絶対に奪われまいとガチ勢の傭兵たちは決意を固めて戦っている。
しかしそのせいで楽しみたいエンジョイ勢と復讐に燃えるガチ勢との間っ次第に軋轢を生み始めている問題もあった。
そんな追い詰められた状況で内部分裂も起きそうな組織の最高司令官は必死に考えながら呟く。
「・・・今回のフェアリー族のリーダーはかなりやり手のはず・・・おそらくエルフや獣人プレイヤーが猛攻掛けてくる前にシティ山桜と銀海にある貴重な資源を死守するためにどこかから戦力の引き抜きすることを計算にいれて、あたしがシティ暁の守備隊を引き抜いて戦力が薄くなる瞬間を待ってたのよ・・・」
そう呟いた彼女はあることを決心すると眼鏡を掛けた男に言う。
「・・・こうなったらフェアリーどもには地獄を見てもらうしかないわね・・・あの方を呼んでください、ただし間違ってもあの頭がおかしいのは連れてこないでよ?」
最高司令官である彼女は最後の切り札を使ってフェアリー族の侵攻を止めることにした。
現代都市を意識した町並みの郊外に古い木造の店があった。
店の看板には達筆で最強の銃器店と書かれており店の中には様々な銃器が並んでいる。
そんな店のテーブルで銃器を弄っている真面目そうな青年がいた。
このゲームの傭兵の副業に銃器職人というものがある。
初めは武器の売買から始まり、いずれ銃器を自由にカスタマイズ出来て、最後に材料と時間があれば銃器や弾薬を作成することが可能という銃を使う傭兵ならではの副業である。
しかし銃器や弾薬の作成にかかる時間が三時間以上と戦闘中には使えないため、結局狩人などの実用的なスキルが豊富な副業が選ばれることが多い。
そんなマイナーな副業を選んだプレイヤーの中で非常に有名な人物がいた。
彼の名前は伊上 勇人
エンジョイ勢の傭兵やガチ勢の傭兵を問わず有名な彼は郊外にある自称最強の銃器店の店長であり、そんな彼は今日も銃器を弄っていた・・・。
※以下ユウト視点
俺は今日も銃を弄っていたが、素晴らしいことを閃いた俺は弾丸を作り始めた。
具体的には最近『本拠点・秋葉原』の外で人間族の女性プレイヤーを執拗に狙う獣人族のプレイヤーが徘徊しており、女性プレイヤーが持つ護身用のハンドガンでは獣人族の着ている鎧がぶち抜けないので困っているという話を聞いていた。
俺はだったらそんな鎧をぶち抜けるハンドガンの弾を作ってみようとなり、採集してきた火炎龍の火の粉と希少なミスリル金属をふんだんに使用した弾丸を鋭意作成中だった。
ちなみに弾の材料はタダなのに完成予定の弾丸の販売価格はスキルの補正のせいで日本円で百万円と誰も買ってくれない弾丸になりそうだったが、俺は鎧をぶち抜く光景の見たさに溢れる好奇心に負けて完成させることにした。
俺がそんな弾の作成をしていると店の扉が開いてドアベルがカランカランと、こ気味のよい音を立てる。
それから音もなく目の前に少女が現れて俺の手元を邪魔しない所まで近づくと笑顔で俺にいい放った。
「センパイ、今日も大好きですよ!」
そんなことを言いながら笑顔を浮かべる少女は俺の元後輩だ。
栗色の髪をロングヘアーにしている少女の小顔で整った可愛いらしい顔立ちや全体的に綺麗な身体の線を見て誰もが美少女と言うだろう。
本人談だと高校一年生の時は何回か勧誘されて有名雑誌の表紙を飾ったらしく、俺は雑誌を読まないので知らないが、確かに可愛いしそうなんだろうと思っている。
本当ならこんな美少女と俺は関わる機会はなかっただろう。
なぜなら当時の俺は高校一年生の時から日本国内における最高レベルの大学を目指して勉強中であり、恋愛に微塵も興味がなく恋愛に時間使うくらいなら勉強すべしと考えていたからだ。
しかし、そんな美少女の元後輩は入学してしばらくすると高校三年生の女子生徒からいじめを受けており、高校二年生の俺が助けたのである。
それからは何故か俺に付きまとうようになり事あるごとに世話を焼きたがるので、俺としては別に何でも一人で出来るんだが・・・と思いつつも折角の好意を踏みにじるのもどうかと思い、時々世話を焼かれるようにしている。
そんな俺は今大学一年生で目の前の元後輩は高校三年生だ。
そんな元後輩の少女に俺は言う。
「・・・いやさ、大好きって別に俺と君は付き合ってすらないよね?なのに君みたいな可愛い女の子が大好きなんて軽々しく使うのはどうかと思うなぁ・・・俺はそんなことないけど他の人だったら自分を好きなのかって勘違いするよ?」
そんな俺の言葉に少女はガッカリとしたように気落ちした様子を見せながら何か呟いていた。
・・・こんなことセンパイ以外に言いませんよ・・・っていうか、もういっそのこと勘違いしてくださいよ・・・と呟いていたように聞こえたが俺は意味が分からず首を捻る。
しばらくして少女は明るく振る舞うように俺に言う。
「そういえば君って他人行儀な呼び方は止めてくださいよ?私にはツバキって名前があるんです。」
少女の言葉に俺は思い出す。
この少女、舞花 椿は俺が君と呼ぶとツバキと呼んで欲しいと言うのだ。
俺はそのことを思い出したので少女をツバキと呼ぶことにした。
「で、今日はどうしたんだツバキ。俺に何か用か?」
俺がそう言うとツバキは俺の言葉を聞いて嬉しそうにすると言う。
「今日は暇だったので遊びに来たんですけど・・・センパイ、今日の私の服はどうですか?」
俺はツバキの服装をよく見ると、ツバキは黒を基調としたワンピースを着て黒を基調としたスカートの下にはナイフケースが僅かに覗いている。
肩から下げている猫を模した可愛らしいバッチの着いた黒い革製のショルダーバッグはよく似合っているものの肩紐が肩に少し食い込んでいる様子から中には多分PDWが入っているのだと推測される。
俺はそんなツバキの服を見て言った。
「よく似合ってるし、とても可愛いよ?ただどうして俺にそんなことを聞くんだ?」
そんな俺の言葉にツバキは嬉しいけど喜べないと言いたそうな表情を浮かべながら、センパイって・・・なんでこう・・・気付いてくれないのかな?まぁそんな鈍感なセンパイも好きですけど・・・と呟いたような気がした。
俺はなんの話だ?と思っているとツバキは俺に不思議そうに聞いてきた。
「そういえばセンパイさっきからずっと作業してますけど、今日もトラウマ作りですか?」
俺はそんなツバキの言葉にトラウマ作り?思っていると作成していた弾丸が完成する。
俺は完成した.32ACP弾を眺めながら傷と欠陥がないかを確認する。
「よし・・・!完璧だ、あとはこれをハンドガンに詰め込めば・・・!」
問題ないことを俺が確かめた後、手元にあるワルサーPPKに完成した弾丸を込めようとするのをツバキは呆れた顔で見ながら言う。
「あ・・・やっぱりトラウマだった。今度はどんな物を作ってみたんですか?」
俺はワルサーPPKを置いてツバキに完成した弾丸を渡すと言う。
「切っ掛けは人間族の女の子たちが本拠点の外に出るなり、獣人族の筋肉達磨どもに執拗に襲われるって話を聞いてね?あいつらの鎧が固すぎて女の子達の使ってた護身用のハンドガンじゃ弾が貫けないと聞いて、理論上どんな固い鎧でも抜けるハンドガンの弾丸の研究をしたんだ。そこでダメージが高いホローポイント弾よりも貫通力のあるフルメタルジャケット弾にして鉛の代わりにバカ固いミスリル金属を使用して・・・」
俺はそのまま弾丸の作成行程などを話しているとツバキの呆れた顔が、何かを悟った顔になっていくなか俺はようやく説明を終わる。
「というわけでこの弾丸が完成したわけだ。何か質問はある?」
ツバキは悟りきった顔をして俺に聞いてきた。
「その弾丸はフルメタルジャケット弾の構造をした、ただし使われてる素材がキチガイな弾って事ですよね?・・・それを撃ったらどうなるんですか?」
俺はその言葉によく聞いてくれたと思い自信満々に答える。
「理論上は弾が発射されると同時に自然発火した火炎龍の火の粉が体感温度千度越えの火を撒き散らしながら獣人プレイヤーの鎧をぶち抜ぬいて拳大の穴を開け、その傷口で火の粉を撒き散らす仕組みだから下手したら食らったやつは痛覚管理システムがあっても熱で体を溶かされる感触に耐えきれない場合は気絶して強制ログアウトするんじゃないのかな?まあ撃った射手も弾丸が発射された瞬間に体感温度千度越えの熱を浴びて全身大火傷した気分を味わうけどダメージは無いから問題ない。ただ弾が高すぎて量産できないのが欠点だ。」
俺は量産できないのが残念だと思いつつも、どうやって量産しようかと悩ませる俺を見てツバキはニコニコと微笑みながら小さな声で呟いた。
「優しくて人当たりもいいし、器用で何でも出来るし、日本国内の最高レベルの大学を首席で入学して今も過去最高の成績を残してるセンパイなのに・・・なんで女の子達の護身用のためと善意で弾丸を作ったらそんなキチガイ性能な悪夢の弾丸になるんですか?普通の人なら熱で体を溶かされる感覚に耐えられないから強制ログアウトは確定してますし、撃った人は大火傷した気分を味わっても死ねない苦痛を味わうとか・・・」
そう・・・伊上勇人が銃器職人として有名なのは善意で上位ランクの素材を苦労して拾ってきてはそれを惜しげもなく使ったマゾ仕様なキチガイ武器を作り、それを初見で撃った者や初見で撃たれた者のトラウマを産み出す通称悪夢ウエポンを作成することで有名だったのだ。
※銃の登場するゲームの話が書きたくて始めてしまったこの作品ですが暇潰し程度にでもなれば幸いです。