第ゼロ歩・大災害マイナスほにゃらら 其の弐の後篇
レオ丸と、エンクルマ氏の、新たなる旅立ち編です。
本当は三倍ほどのボリュームになりかけたので、泣く泣く後半をカットし、省略させて戴きました。
盛り込み過ぎては、冗長し過ぎだろうと思いましたので。
って訳で、三部構成の急です。
「此れだけは、忘れんといて欲しいんやけどな、エンちゃん」
「はい」
長くなった灰ごと煙草を灰皿に捻じ込んだレオ丸の、真面目な雰囲気を少しだけ漂わせた声に、エンクルマは背筋を伸ばした。
回転椅子に半跏趺坐しながら、レオ丸は頬杖をつく。
「エエ性能の武器や防具は、持ってへんよりは持ってた方がエエんやけどな。
エエのんを持ってるからって強くなれる、って訳やないねんわ。
持ってるからって偉くなれる訳でもないし、大活躍出来る訳でもない。
鈍臭くて運転技術が未熟な奴が、ドゥカティを所有してても意味ないやんか?
自分の身を飾る、アクセサリー的な役割程度でしかないやん。
単なるコレクションとして持っておきたい!……って事ならば、まぁ別の意味合いが生まれるんかもしれへんけど?
んで、コレは、な。
アバターってゆーか、オレらが演じ操る<冒険者>にも同じ事が言えるねん。
レベルを上げたら、当然ながら能力も上がる。
でも、所謂チートや無双には決して、なられへん」
新たな煙草を咥え上下にピコピコと動かしつつ、レオ丸は後頭部で両手の指を組んだ。
「歴史を題材としたシミュレーション系とかやったらさ、チートで無双の極地みたいなヤツが、登場したりするやん。
化け物レベルでの能力値カンストキャラの代表格、信繁やない真田幸村とか、長尾やない上杉謙信とか、ガンダルフみたいな諸葛亮とか、ガンダムみたいな呂布とかさ?
其処まで強くないキャラでも、ゲーム中に出て来る“秘伝の書”とか“名刀”とかの様々なアイテムを与えたり、イベントやクエストをクリアしたりする事で、キャラを成長させる事が出来るやん?
他のゲームと同じように、<エルダー・テイル>でも似たような事は出来る。
でもな。
あくまでも似たような事であって、無茶で無法な事は罷り通らへんシステムになっているんやな、<エルダー・テイル>ってゲームは。
オレら<冒険者>が強くなるってのはな、極端に限定された何か特定の存在になる、つまり特化してしまうって事でしかあらへんねん。
所謂、“ビルド”、ってヤツやな。
オレのメイン職<召喚術師>には、特化職が四種ある。
人気のある順に言うたら、<幻獣の主>、<精霊術師>、<人形術師>。
ダントツのドベが……<死霊術師>。
エンちゃんのメイン職、<武士>やったら、<先の先>と<後の先>かな?」
レオ丸の眉間に、微妙な皺が刻まれる。
「因みにワシは、今現在、最も不人気なんを極めようとしている、最中やねんけどね。
天邪鬼体質なんがオレの悪い癖でな、人気ないから競合相手も少ないし。
せやけど。
誰も知らない遊び方や楽しみ方を、一等先に見つける事が出来るかもやん?
まぁ、それはさておき。
ゆーたら其処がな、此のゲームの難しい処で、サイコーに面白い処やねん!
強くなればなるほどに、選択肢を増やす努力をせな、ならんねん。
強くなってるんやから、選択肢は多いって思うやろ?
処が、違うねん。
何でも選べるって事は、何にも選ばれへん、ってのと同意やねん。
考える事が多くなるとな、考えてる内に何も出来ずに終わってしまうんやわ。
“Dēlīberandō saepe perit occasiō.(あまり考え過ぎると、好機を逃すこともある)。
ってのは、ラテン語の警句やけども。
何百年どころか千年以上も前から語られているって事は、所謂昔からある“あるある体験”の一種かもな?
人間誰しもが、咄嗟に出来る選択なんて二択程度、多くても三択くらいか。
右か左か、上か下か、赤か青か?
あるいは、松・竹・梅のどれか? ブー・フー・ウーの誰か?
ほんで此のゲームでも、咄嗟の判断を求められる事は四六時中やねん。
しかも、僅かな制限時間内でな?
将棋とかみたいな持ち時間なんて、あってなきが如しや。
敵味方、複数の存在が同時進行で、行動を決めていかなアカンねん。
こいつは結構、難儀やで?
まぁ一応、イニシアティブ順ってルールはあるけど。
誰がどう動くか? 敵が何をしてきよるんか?
そいつを事前に察知して、それに即応出来る心構えの有る無しで、一つの状況が単なる状況ではなくなんねん。
上手くやりゃ、“絶好の機会”に出来るかもしれへん。
下手打ったら、“絶体絶命”になってまうやもしれへんやん?
だってなぁ、折角頑張って強くなったのに、その強味を発揮できる状況を作らな、意味ないんやもん。
じゃあ、どーやったらそんな状況を作れるんか?
それは各自で考えなアカン。
オレはエンちゃんに色々とアドバイス出来るけど、オレのアドバイスが全て正解とは限らへんからね?
オレは<召喚術師>であって、<武士>やないし。
オレとエンちゃんとでは思考も嗜好も志向も全部、違うしなぁ」
はっきりとした口調と落ち着いたリズムでレオ丸は語り続けてから、不意に口を噤み、唇の端に咥え続けていた煙草に火を点した。
でもね、と吸い込んだ紫煙を白く変えてから天井へと吐き出し、エンクルマの眼を真正面から見据えるレオ丸。
「“此のゲーム”は、ソロプレイでも十二分に楽しめるシステムになってるんやけど、本当の醍醐味はパーティーを組んでのチームプレイや。
自分が<武士>って言うキャラで遊びたいんならば、壁役っていう大事なポジションを経験せんとアカンなぁ。
って、前置きが長くなって御免やで?
口を開いたら、ペラペラと喋り倒すんがオレの悪い癖でな、堪忍やで。
ほなボチボチと……行きまひょか」
「は? どこば行くんです?」
「オレの玩具箱へ、ガラクタを漁りにな♪」
数分後、二人はギルド会館の一階に居た。
銀行受付に真っ直ぐ進み、NPCの受付嬢と二言三言、やり取りをするレオ丸。
「此方へどうぞ」
受付嬢は、レオ丸達をカウンターの後ろにある扉を開け、中へと誘った。
扉の向こうには、薄い灯りのみが照らす廊下が延びており、両側の壁には幾つもの戸が並んでいる。
その内の一つの戸を開いてから、恭しく機械的に一礼する受付嬢。
「ごゆっくり、どうぞ」
立ち去る受付嬢の背にレオ丸は、七十二点、と呟きつつ入室した。
続いて入ったエンクルマの視界には、六畳半ほどの白く無機質な小部屋が映る。
室内には、テーブルも椅子も何もなくガランとしていた。
不意にレオ丸が、奥の壁の真ん中辺りに手を当てて、何かを呟く。
エンクルマの画面には、「************」としか表示されない。
「レオ丸……さん。此処ちゃ一体?」
「あ、此処? 此処はやな、高額入金者のみが使える、言わば貸し金庫室やねん♪」
レオ丸が手を当てていた白壁の一部分が、黒く染まる。
[ パスワード、ノ入力ヲ、確認致シマシタ ]
空間にメッセージが表示され、黒く染まった部分が一気に広がり、壁一面が黒に染め上げられた。
その変色した壁面に、白抜きされた五種類のアイコンが浮かび上がる。
<武器>、<防具>、<魔導書>、<魔法具>、<魔法薬>。
「さてさて、っと♪」
レオ丸は、デフォルメされた剣と弓がクロスしているアイコンに、軽く触れる。
すると、黒い壁面が真っ青に一変し、画像つきの文字情報が壁面の半分を埋めた。
「な~~~にが、エエかなぁ~~~」
レオ丸は新しい煙草に火を点けながら、画面を睨み考え込む。
「う~~~む。……ちょいとエンちゃんに、質問やけど」
「はい、何ですかい?」
「好きなお侍さんか武士あるいは剣士って、誰かおる?」
「……武将でん、良かです?」
「ああ、うん、エエけど」
「森長可……ですね」
「ほぉ~~~! “鬼武蔵”ったぁ渋いなぁ! てっきり、戸次鑑連か高橋紹運かと思うたけどなぁ。そっかぁ、鬼武蔵かぁ……」
さればと、レオ丸はあるアイテムの名前を軽く叩いた。
何もない空間から、長さの違う明るめの茶色い棒状の物が二本現れ、床に転がる。
レオ丸は、壁面の色を黒に戻し、今度は西洋甲冑のヘルメットの略したアイコンを軽くツンツンと突いた。
真っ青になった画面には、再び画像つき文字情報が羅列されが、先ほどよりは少ない。
逡巡する事なく、レオ丸はその内の一つを選んだ。
先ほどと同じように、何もない空間から今度は一抱えもある大きな箱が、床にゴロンと投げ出される。
「さて、お立会い!」
レオ丸は、床に転がっている長短二種の二本の棒を拾い上げ、エンクルマに手渡した。
「そいつはな、<如意士魂>ってアイテムやねん。
見てもろうたら判るけど、鍔みたいに端が広がってる方を先にして、両手に一本ずつ持って、“コマンド、ブレイド”って言うてみ」
「は? え? あっ、はい、コマンド、ブレイド」
渡されたアイテムを両手に持ち、エンクルマは言われた通りのキーワードを呟く。
すると、とあるSF大作の劇中に登場する光線剣のように、棒先から緑色の光が真っ直ぐ出現した。
長めの棒からは短めの光が、短めの棒からは長めの光が、僅かに反りながら鮮やかに輝き発せられている。
「名付けて、ビーム日本刀とビーム手槍、やな。
ほんだら次に、“コマンド、リセット”って言うてから両方の持ち手側の端をピッタリと合わせて、“コマンド、ユニオン”って言うてみ」
レオ丸の指示通りにエンクルマが呟くと、光の刃が消え失せ、二本の棒は一本の長い棒となった。
「ほな、“コマンド、クロススピア”。ほんで、“コマンド、ダブル”」
エンクルマの両手に光の十文字槍が生まれ、次にそれは一本の光の双剣となる。
「でたん、凄かアイテムばい!」
「やろ? 玩具としては凄いかもしれん……けどな」
「ばってんが?」
「武器としては、残念やねん」
「なしです?」
「自分のMPゲージを見てみ。ちょっとずつ減っとるやろ?
その武器はな、武器として使用する際にはMPをエネルギーとして消費する事により、光の刃を生みだしとるんやな。
つまり、長時間使用するには、MP総量が多くないとアカン。
メイン職でMP総量が多いんは、壁役の攻撃職よりも援護役の魔法職やんか?
せやなのにな、オレみたいな魔法職はさ、使用制限のせいで使われへんねんわ。
オレが其れを使おうとしたら、単なる“棍棒”でしか使われへんねん。
だから、……残念武器、やねん」
「はぁ……、そげんですか」
「でもまぁ、オレの持っているアイテムの中では、それが一番マシやねんわ。
他のは、もっと碌でもないモンばかりやしなぁ。
攻撃力と引き換えに防御力が低下するとか、移動にペナルティがつくとか、クリティカルが発生せぇへん限りダメージを与えられへんとかな」
「何ね、そりゃ?」
「ま、どっかで新しいエエのんが見つかるか、エエのんを購入出来るまでは、それで我慢しといてんか。
戦闘中に、常にMPを意識してればエエだけの事やしな♪
さて、次は防具や!」
レオ丸は床に鎮座する箱、<暗黒卿の鎧櫃>という何とも物騒な名称の箱状アイテムに手をかけ、蓋を開けた。
中には、真っ黒の鎧兜が篭手や手甲、脛当までを含めたひと揃えで、収納されている。
「え~~~っと、名称を見たら物騒極まりないけど、まぁそれなりに有用な防具やで?
兜と面具を外した不完全装備でも、対物と対魔法にボーナスつきやし、移動にペナは発生せぇへんし、な」
「完全装備やったら、どげんなるとです?」
「対物と対魔法のボーナスが三倍以上、防御力も半端なく上昇しよる。
しかも移動力が向上して、ヘイト値もエエ感じで勝手に稼いでくれよるねん。
……その変わり攻撃時に、三マス以内の存在へ自動的にランダムで、結構なダメージを与えてしまうねん」
「それちゃ、味方も?」
「三マス以内に居ったら、な?」
「あいたぁ…………」
「後、オレが持っている防具は……。
一切の装備を外さないと装着出来ない<裸一貫>って褌型布鎧とか、<炎除虹彩>って言う耐火ボーナス付加のミニスカセーラー服風の鎖帷子とか……」
「了解でっす。兜と面具は、よかです」
「済まんなぁ、ガラクタばっかでな。
でもまぁ、自分が今装備しとる刀や鎧よりは性能が多少マシやし、あくまでも繋ぎのためにレンタルするだけやからね?
エンちゃんが、自分自身で装備を一新するまでの、一助やからさ。
それと……多少マシ、ってのが実は結構重要やったりするさかいな?
ほんじゃあ取り敢えず、金貨と経験値を稼ぎに行こうか?」
その晩、レオ丸に誘われて<新宿御苑の森>を訪れたエンクルマは、結構な額の金貨と幾つかのアイテムを得ると共に、レベルを四つ上昇させた。
翌朝。シリアルとベーコンエッグとバナナという朝食を済ませた後。
「昼の刻には戻って来るさかいに、ゴメンやけど庭掃除を頼むわ!」
レオ丸は、そう言い残してお参りへと出かけた。
留守を任されたエンクルマは、竹箒を手にし慣れぬ掃き掃除を始める。
だが、掃いても掃いても一向に減らない、濃淡様々な赤と黄色の落ち葉。
朝八時頃から始めた庭掃除は、四時間が過ぎても境内の半分ほどしか進捗しなかった。
「たっだいま~~~♪」
箒に掴まりながら溜息を吐いていたエンクルマに、帰宅したレオ丸が暢気に声をかける。
「御疲れ様、エンちゃん。ほな、昼飯でも喰いに行こうか?
オレは着替えるさかいに、エンちゃんも一旦箒を置いて、手ェ洗っておいで♪」
しばらくして、二人は近所のうどん屋さんに居た。
肉うどん定食を食べ終えたエンクルマに、きつねうどんとカツ丼を綺麗に完食したレオ丸がニヤニヤと笑いかける。
「疲れたか、エンちゃん?」
「そげん事は……なか……です」
「そっか。おおきに有難うさんでした。今日のお参りの予定は済んだし、一息入れたらオレも一緒にやるから、もうちょい気張ってな?」
「はい」
帰宅後、少しだけ食休みをしてから、二人は庭掃除の続きを開始した。
少しだけ扱いに慣れてきた竹箒で、落ち葉の山を作るエンクルマ。
その傍で、手馴れた感じで草苅鎌を扱うレオ丸。
黙々と作業は進む。
やがて、立ち上がり腰を伸ばしたレオ丸が、両肩をグルグルと回しながらレオ丸はエンクルマの掃除の成果を検分し、満足そうに頷いた。
「ボチボチ暗くなって来たし、今日はこの辺にしとこか」
掃き集めた落ち葉の山の、最後の一つを片付け終えたエンクルマに、レオ丸は両手を前で揃えて深々と頭を下げる。
「おおきに、御疲れ様でした。有難う」
「いえ、儂こそ。此んくらいん事でしか、御恩返しば出来まっせんけど」
「いやいや、大したモンでやすよ。
ほな、体も冷えて来たこっちゃし、箒を仕舞って中でヌクヌクとしよか♪」
そんな感じで。
エンクルマは東京へ戻るまでの五日間、昼は庭掃除をし、夜は胡散臭い指導を受けながら<エルダー・テイル>三昧の日々を送った。
やがて。
長くて短い休暇が終幕を迎え、お別れの時が。
レオ丸に伴われ、エンクルマは再び梅田の外れにある駐車場へと赴き、数日振りに|愛機(SR400カスタム)と再会する。
別離の言葉は、御互いにあっさりとしたものであった。
何故ならば、ネット回線さえあれば、いつでも一緒に遊べるからだ。
それに。
言葉だけでは語れぬ言葉も、世の中にはある。
大阪に居続ける者は、エンクルマの肩を僅かに力を込めて、三回叩いた。
「ほな、またな!」
故郷から遠く離れた東京へと再び戻る者は、レオ丸の両手を握り締めて深々と頭を下げる。
「ありがとうございました」
そして、三日後。
レオ丸のデスクトップ・パソコンのスピーカーから、晴れ晴れとしたエンクルマの元気な声が発せられた。
一年後。
エンクルマは、弧状列島ヤマトの彼方此方で、時にはレオ丸にガイドされながら、時にはレオ丸の友人達の指導を受けながら、冒険を愉しんでいた。
二年後。
エンクルマは、自らの努力により入手した武器と防具を装備して、弧状列島ヤマトの彼方此方で、レオ丸と肩を並べて、冒険を愉しんでいた。
三年後。
エンクルマは、セルデシアの彼方此方で、レオ丸の尻を叩くようにして、冒険を愉しんでいた。
四年後。
エンクルマは、弧状列島ヤマトの彼方此方で、時にはソロで、時にはレオ丸に頼まれた新人達を教導しながら、冒険を愉しんでいた。
五年後。
エンクルマは、セルデシアの彼方此方で、新しく絆を結んだ仲間達と、冒険を愉しんでいた。
更に其の後。
エンクルマは、“黒剣の一番槍”という二つ名で呼ばれながら、冒険を愉しんでいた。
そして。
「急にお呼びだてして申し訳ありません、ご無沙汰してますレオ丸兄さんお元気でしたか?」
エンクルマは、酷く余所余所しく標準語で舌と思考を縺れさせながら、レオ丸の前でヘドモドしていた。
此の続きは、佐竹三郎様の御作
『残念職と呼ばないで。(仮)』
「入団試験?~case2サツキさんとヘルメスさんの場合その5~」
http://ncode.syosetu.com/n3624ca/14/ を是非とも御拝読下さいませ♪
因みに、削った文の一部は以下のようなモノでした。
「幸運の神様には前髪しかないって、言うやん?
ほな如何にすれば、其の前髪を毟り取れるか?
エンちゃんやったら、どうする?
例えばワシやったらば、落とし穴を仕掛けたり、釣り天井を仕込んだり、マキビシを撒いたり、スライディング・タックルからのカニバサミを試みたり、するやろうな?
例え卑怯だ姑息だと呼ばれても、正々堂々と惨敗するよりは、ワシの性に合っとるからな。
負けるんやったら、明日に繋がる負け方をせんとな。
ああ、負けた、残念でした。
だけで、気が済んだとしても、其れは何の肥やしにもならへんと、ワシは思う。
“勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し”。
ってのは松浦静山公の御言葉やけど。
負けるんには、必ず自らに原因があるんや。
其の要因を焙り出すために、態と負けるってのはアリやと思う。
つまり、漫然と意味なく負けるんは、ナシって事や。
反省、あるいは復習ってのは、実に大事な行為やで」
ってな事を、つらつらと書き連ねていたら……。
ってな事を、レオ丸が常に出来ていれば、もうちょいマシな冒険が出来るんでやんすけどね?(苦笑)
エンクルマ氏に、偉そうに説教出来る立場か? と、我ながら思う今日此の頃でした♪
長々とお付き合い賜り、皆様誠に忝く存じます。
佐竹様には、前回同様に言語指導と、監修の労を頂戴致しました事を付記致します。
佐竹三郎様、重ねて御世話になりました。本当に有難うございました!!