表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

その人の手を取り

作者: 尚文産商堂
掲載日:2012/05/31

君とここまで来ちゃったんだね。

何も言わない君は、ただ、空をじっと見ている。

僕はまるで独り言のように、君に語りかけ続ける。

君は、どうしたいんだい。

話しかけても、なにもしゃべらない人形のような君を見ると、僕は思わず涙が出てきそうな気がする。

でも、何を言っても、君は反応を返してくれない。

悲しくなったが、僕は君に話すことをやめなかった。


気付けば、もう何時間も話し続けていたようだ。

扉が目の前に迫っているのに、やっと気付いた。

扉の上には、何か文字が書かれている。

だが、私には読むことができない文字だ。


扉をくぐると、そこには誰かがいた。

誰かは分からない。

「待っていたよ」

その人は言った。

そうですかと僕は言った。

君は、ゆっくりとその人のところへと向かい、そしてその手を取った。

「さあ、あなたもこちらへ」

それは抗えぬ何かの力が働いていた。

自然に意識は薄れてゆき、手を取った瞬間、僕の意識は霧散した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ