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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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69話 今後のこと(ベルナード視点)

「よう、お疲れ」


「兄上も、港の様子はどうですか?」


「もう問題ないだろう。街も後数日で、全て元通りだな」


 俺がソファに腰を下ろすと、アーセリオも移動してきて向かいのソファに座り。アルセインがお茶を運んできて、すぐに部屋を出ていった。


「で、お前の方はどうだ?」


「私の方も、今日で大体全て片付きました。なので明日、確認のために街を回ろうと思っています」


「そうか。はぁ、やっと終わったな」


 サンデリオたちが撤退してから数週間。ようやく全ての修復が終わり、アーセリオの方のゴタゴタも終わりのようで、これで本当に一息つけそうだ。


「本当に兄上がいてくれて助かりました。それと、あの方々のおかげで、早く奴らを撤退させることができた」


「ああ、そうだな。……ただあの家族はやり過ぎだ。今日も注意することになったからな」


「……くす」


「何だ?」


「いえ、兄上が注意する側になるなんて、と思いまして。どちらかといえば、兄上は注意される側の方ですからね」


「いやいや、俺は注意する側だろう。大体だな、お前もランドルフもアルセインも、他の連中だって、オレのことを何だと思ってるんだよ。俺はいたって普通の冒険者なんだからな」


「おそらくあの方々も、今の兄上と同じことを思っているのでは? 自分達は普通なのにと」


「いやだからな、俺は普通なんだよ。今日だってな……」


 俺は今日のことについて、アーセリオに教えてやる。そう、ケロケロたちの依頼についてだ。


 するとアーセリオは最初は驚いたものの、途中からは楽しそうにオレの話を聞き始め、最後には感心したように頷いた。


「さすがですね。掲示板の半分ですか。それにリアも星3の依頼をやってのけたと」


「笑い事じゃないし、何納得してるんだ。まったく、俺たちがあれだけ目立つなって言ったのに」


「彼らにとっては、それが普通ですからね。私たちがあの方々に、いろいろ合わせられれば良いんですが」


「いや、絶対に無理だろう」


「……私たちからすれば、兄上も大して変わらないのですが」


「何だよ」


「いいえ、何でもありません。兄上なら彼らに追いつけるのではと思っただけです」


「バカ言え」


「私は本当にそう思っているんですよ?」


「俺のことは良いんだよ。それで俺は普通だ」


 何だよ、みんなして俺をおかしいみたいに。まったくあいつらのせいで、俺まで変なことを言われるようになったじゃないか。


「まぁ、奴らにはもう1度、目立つなと言っておいたが、当分の間様子を見ておかないとダメだな」


「もう少し街に?」


「ああ、剣が出来上がるまでは居ると。それと、買い物をするってな。買い物に時間がかかろ、ポルが選ぶのに時間がかかって、店が物を用意するのにも時間がかかるとか、いろいろ言っていた」


 1度海に戻ると当分の間、陸へは上がってこないらしい。今回も何ヶ月ぶりだったようだ。だからできるだけ、いろいろな物を買って帰るのだと。


 それと今回は、リアの物を買うのが1番の目的で、リアのものだけでも3日はかかると言っていた。


「ああ、そうそう、リアのことですが。母上がリアとポルとチーに会いたいと」


「母上が?」


「ええ。久しぶりに可愛い子が屋敷に来てくれたのだから、ここは私の出番でしょう! と、部屋の中に大量の箱が置かれていましたよ」


「あー、母上の悪い部分が出たか?」


「ですね。リュミエにはなるべく止めるようには言ってありますが、どこまで止められるか」


「奴らは大量に荷物を持てるから、大丈夫だと思うが。一応伝えておいた方が良いな。はぁ、母上にも困ったものだ」


「相手のことを考え、しっかりと用意してくれるので、悪いことはないのですが、限度というものがありますからね。しかも今回は久しぶりの可愛い子たちなので、どこまで暴走するから」


 母上は子供が大好きで、よく子供のための行事を考えては、街の子供たちと交流している。また、可愛い物も大好きで、集めるのはもちろん自分でも作り、それを商業ギルドに持ち込み、一般に発売したり物によっては配ったりしているので、街の子供たちに母上は大人気だ。


 しかし、可愛いもの好きにも問題があって。親戚が屋敷に来ると、その親戚に子供がいた場合、暴走することが多い。いや、必ず暴走しているか?


 子供たちから離れずに、ずっと可愛がり続け、その間中ひっきりなしにプレゼントを渡しまくるのだ。まぁ、これだけ聞けば可愛がられるし、プレゼントを貰えるのだから良いじゃないか、と思うだろう。


 が、母上の場合は、それが尋常じゃなく。最初は母の可愛がりとプレゼントに、子供たちも喜んでいるのだが。途中からあまりのしつこさに、さすがに距離を取ろうとし始め。

 しかし母上は離れず、可愛がりとプレゼントを続けるので。最後にはあまりのしつこさに子供たちが怖がり、両親に助けを求めるという。


 俺たちも母上を注意し、暴走しないように俺たち自身も注意しているのだが。どうにも母上は俺たちも上を行くために、いつもその後のフォローが大変なんだ。


「対策をとらないとな」


「ええ。母上の可愛がりで、2度とここへ来たくないとは思ってほしくないので。ただでさえ今回は、サンデリオのことがありましたからね。海に帰ってここのことを思い出す時、なるべく楽しいことだけ思い出して欲しいです」


「海か……」


「兄上?」


「実はな、ちょっと考えていることがあってな」


「考えていることですか?」


「ああ。まぁ、相手の反応にもよるんだが。……相手も反応次第では、俺は少しの間、街を離れようと思っている」


「!?」

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