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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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68話 私たちはいつも通りなのに

「リア、自分も依頼をやったって、受付で話しただろう」


 そうヴァルトスさんさんに聞かれ、依頼をした時のことを考える私。確かにこれを全部終わらせたんですか? って聞かれた時に、星3つの依頼を、ポル君とチーちゃんと一緒にやったって言った気がする。


「それだ。それを聞いてた連中がいてな、あんなに小さい子供が、星3つの依頼なんかできるのか? って、後から受付に聞きにきたらしい。ちょうどその時、アルストアがいて、なんとか誤魔化しておいたそうだが……」


 アルストアさんは冒険者ギルドの副ギルドマスター。何でアルストアさんが、私たちの話しをしてくれたか。


 それはベルナードさんとヴァルトスさんが、私たちのことを簡単に説明しておいてくれたからだったよ。ケロケロたちの正体とかは言わないでね。


 こんな感じの、ちょっと力がおかしい家族がいるから、子供が狙われないように、気をつけておいてくれって。


 それと、冒険者ギルドだけじゃなく、商業ギルドのギルドマスターと副ギルドマスターにも、話してくれていて。他にもこの町で、力を持ってくれている人や、影響力のある人で、信頼できる人たちに、私たちのことを頼んでくれていたみたい。


 私たちの知らないところで、みんなにお願いしておいてくれたなんて。海に変える前に、しっかりお礼をした方が良いよね。


 と、お礼のことは後で考えるとして。その私のことを冒険者さんたちが聞いてきた時に、ちょうどアルストアさんがいて。


 ケロケロたちの手伝いをしただけで、戦闘はしていない。素材を仕分けしたり、袋に入れたくらいだ。

 こんな感じで言ってくれたらしく、冒険者たちは完璧には納得していないものの、それ以上は聞いてこなかったっみたい。


「お前たちはいつも一緒に行動するんだから、ケロケロとグレイスが目立てば、必然的のリアも目立つことになるんだ。自分たちで目立たせてどうする。それにリアも、自分がどの依頼をやったのか、言わない方が良い。どこで誰が聞いているか分からないからな。今回みたいにまた、リアたちのことを調べようとする連中が現れたら困るだろう」


「保護者で目立つのに、その保護者の《《素晴らしい》》教育のおかげで、リアもおかしな方向に育っているからな。なるべく目立たずを心がけろ。そうだな、リアは自分で依頼を選びたいか? 今回は保護者が選んだようだが」


「うん、えりゃびちゃい!!」


「ならリアは、星3つじゃなく星1つの物を選べ。それで自分は普通なんだと、周りに見せておけ。後は保護者が勝手に選べば良い。依頼完了の報告の時も星1つなら、何も思われないからな。まぁ、星1つでも、リアの歳じゃおかしいんだが。だが、星2つやら3つを選ぶよりは全然良い」


 なるほど。星1で隠すわけか。って、変な方向にって何? 私は普通に訓練をしてるだけだよ。みんなだって訓練してるんでしょう? まったく人をおかしいみたいに。


「まぁ、何にしても、目立つなってことだ。今回は何か言ってくる奴には、こっちで上手く言っておくが、他の街では気をつけろ」


『分かった』


『気をつけます。しかし、私たちだけ目立つのはなぜでしょうか? 他もやっているのに』


『まったくだ。今度会ったら聞いてみよう』


「……はぁ」


 ということで、ベルナードさんが怒っている理由がわかって、私たちが注意することも分かったから、話しはここで終了。


 話しの後はポル君とチーちゃんの約束通り、2人が作った壁を見に行くことに。グリフィレットの羽でおしゃれに着飾った、ポル君とチーちゃんと一緒にね。


 静かだなぁと思っていたら、貼って剥がせるノリを使って、グリフィレットの羽を身体中に付けていたの。体だけじゃない。眉毛の部分や顎、頬の部分にもつけていて。なんか新しい魔獣が誕生してたよ。


「なんつう格好してんだよ。いいか、それでも外に出るのはやめとけ。それはそれで目立つから。やるならお前たちのことを知ってる奴の前だけにしろ。……それにしても凄い格好だな」


『あとでまた、べつのかっこうする』


『もうすこし、ここをこうしてなの……』


「はぁ、……これはやっぱり、あのことを真剣に考えた方が良いな」


 ん? ベルナードさん、なんて言ったんだろう。ちょっと気になったけど、そのまま移動した私。ただこの後、ベルナードさんの今の聞こえなかった言葉が、まさかの展開に繋がるなんて、この時の私は全然考えてもいなかったよ。


 そうして1階の子供部屋に着いた私たち。知り合いの子供たちが遊びにきた時用に、子供部屋をそのままにしてあるらしんだけど。この前のサンデリオとの戦闘で、壁が少しだけ壊れちゃっていたんだ。


 その壁を直した時に、壁紙に絵を描いて良いってことで。ポル君とチーちゃんは、好きなように絵を描かせてもらったんだ。それがこの前の裏庭でのお手伝いだったの。それが今日、綺麗に壁に貼られて完成したんだ。


「へぇ、上手く描けてるじゃないか。簡単な絵に見えるのに、ちゃんと全員の特徴が出てて、誰が誰かしっかり分かるな」


「こんなにしっかり描いていたのか。私たちの分まで」


『みんなかいた! ぽるくんじょず!!』


『ちーちゃんもじょず!!』


 ポル君とチーちゃんは、ニコちゃんマークみたいな感じで、私たち全員の顔を描いてくれたんだ。こう、肉球をペタペタと判子みたいに押して。


 これがなかなか上手で、ただのニコちゃんマークじゃなく、それぞれの特徴が出ていて。どのニコちゃんマークが誰のものなのか、きちんと分かるの。


『けりょけりょ、ぐれいしゅ。かえっても、えかきたい。いっぱい。ちいさいのもおおきいのも』


『ちーちゃんもなの!!』


『そうか、なら絵描き道具もたくさん買って帰ろう』


『そうですね。今回もそれなりに報酬はもらえましたし。それに、帰るまでにもう少し依頼をすることができるでしょうから。好きな物を買ってあげましょう』


『やったー!!』


『やったーなの!!』


『どの依頼を受けるか』


『確か、あの依頼が残っていたはずです』


「おい、さっき言ったことを気をつけろよ!」


「依頼は少なく、目立たずだぞ!」


『星5を中心にやりましょうか』


『そうだな』


「おい、本当に気をるけろよ!!」

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