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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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49話 サンデリオ、またしても大口をたたく?

 うん、そうでしょうね。だってケロケロとグレイスの結界の重ね掛けだもん。そりゃあ、簡単に突破できないし、あんな勢いでくれば勢いよく跳ね返されるわ。


『あいつらこうげきしてきた!! でもだいじょぶだもんね!! くしゃらちゃあ!!』


 ついに『くしゃらちゃあ』が掛け声になっちゃったよ。


「な、何が起きておる!? おい、お前!! もう1度いくのだ!! そしてさっさと奴らを捕らえてこないか!!」


「は、はっ!!」


 またこっちに向かってくる、ワイバーン部隊のひと組。そうして今まで同様、弾き返されて墜落していく。いやいや、2回もやったんだよ? 普通おかしいと思って、こっちを調べるもんじゃないの?


 危険だから近づけないとしても、こう、石を投げたりとか、魔法を当ててみるとか、いろいろやることはあるでしょう?


「何故向こうへ行けんのだ!! もう1度……」


「サンデリオ様、1度確認した方がよろしいかと。おそらくあの中の誰かが結界を張っていると思われます」


「おお、結界か! 面倒なものを。だが、そうだな。私の魔法ならば問題なく結界を破ることができるだろう。ふはははっ、私の素晴らしい魔法を見ることができるとは、お前たちも幸運だぞ!」


「さようで」


 ……その自信はどこから? それにまずは、どんな結界か調べるところから始めるなくちゃって、人との戦闘をした事がない私ですら考えるんだけど。いや、さっき魔法を当ててみるとか、って考えたんだよね。サンデリオは魔法を使うみたいだし、ありか。


 でもなぁ、う~ん、サンデリオは様子を見るんじゃなくて、自信満々で結界ごとぶっ壊すつもりなんだよね。あまりにも行動が……。


 もしかしてこれ、わざとだったりする? わざとバカに見せていて、実はとってもできる人とか? 一応は辺境伯だもんね。……いやいや、うん、それはないな絶対!! サンデリオはみんなが認めるバカだ!


「リアは考えていることが、よく顔に出るな」


 そう考えていた時だった。急にベルナードさんの声がして、振り返ったら少し息を切らしたベルナードさんが立っていたよ。


「すまん、あれの対処に手間取った。それに奴のワイバーンが他より薬が効いていたようで、ここまで奴を来させてしまった」


『薬は?』


「少し前に使い始めたところだ」


『なら効き始めるのは、もう少しあとか』


 ケロケロたちが話していると、サンデリオが割り込んできたよ。


「ああ、バカがやってきたのか」


「お前にバカと言われたくはないんだが?」


 ベルナードさんのことをバカ呼ばわり。まったくだ、ベルナードさんもお前だけは言われたくないだろう。どう考えてもバカはお前だ。ベルナードさんがこそっと私に聞いてくる。


「リア、今、納得してただろう。あいつはバカだ! って」


 ああ、まぁ、そうだけど。そう思ってたけど。そんなに分かるほど顔に出てた? 私は顔を少し揉む。それを見たポル君が私の肩にのぼってきて、一緒に顔を揉んでくれたよ。


「まったく、誰の結界だか分からんが、人質を取り、こいつらの悔しそうな顔を拝みながら、この街を手に入れようと思っていたのに。今来られてしまっては、人質を見せた時のこやつらの悔しそうな顔が半減してしまうではないか」


「ですがサンデリオ様、ここで奴も人質に取れば、自分が人質に取られたと悔しがる姿と、家族を奪われて苦悶する辺境伯の姿、その両方をご覧になれるのではありませんか」


「おお!! そうであるな!! ただの人質よりも、こちらの方がよいではないか。よし、今すぐに私の魔法で結界を破り、奴もまとめて捉えるぞ!」


「はっ!」


「……」


『リア。その顔をやめなさいと言っているでしょう』


『りあ、これです』


 再びポル君が私を鏡に映す。眉間に皺を寄せた、あの顔。いやいやでもさ、みんなも大して私と変わらないからね。いや、うん、ケロケロとグレイスは今、無になってるけど。なんだったらランドルフさんも無になってるし。


 さっきまでみんな、とっても嫌そうな顔してたんだよ。嫌悪感丸出しで。ただ、サンデリオの話を聞いてるうちに、嫌悪感を通り越して無になっちゃったみたいだけど。


「よし、それではこれから魔法を使うぞ。お前たち、私の魔法に驚くがいい!」

 

 そう言って、サンデリオが放ってきたのは、ファイヤーボールだった。火魔法で最初に覚える基本の魔法はファイヤーで。これは少しだけ火が出る魔法ね。まずは火を出せないとってことで、これから覚えるんだよ。


 その後に初級魔法の、小さな火の玉を飛ばして攻撃する、ファイヤーボールって言う魔法を覚えるんだ。これも基本中の基本ね。私も覚えたよ。でも……。


 サンデリオが放ってきた、超基本中の基本ファイヤーボールは、サッカーボールくらいの火の玉で、結界にあたると小さな爆発を起こして、さっさと消えていった。


 サッカーボール……。魔法を習い始めたばかりの私と同じくらいの大きさ? まさかね、大人なんだから、もっち強いファイヤーボールを放てるよね? かなり自信があるみたいだったし。これくらいで結界を壊す事ができたって、自慢したくて、本気でやらなかったとか?


「……むむ。私の魔法が消されただと? さすがにこれでは無理であったか。大した事がないお前たちの結界を破るには、私にとってはぞうさもないと。これくらいの魔法で、見せてやろうと思ったのだが」


「サンデリオ様、一応は関係者のようですので、それ相応の力の結界は張っているかと」


「ふむ、仕方がない。まぁ、威力を上げ、それに驚く顔を見るのも良いだろう。お前たちよく見ているのだぞ」


 ああ、やっぱり手加減してたのか。はぁ、驚いた。これが本気だって言われたら、どうしようかと思ったよ。


 そうしてまた、ファイヤーボールを放つサンデリオ。うん、さっきよりはボールが大きい。2倍くらいだ。ん? 2倍?


 バシッ!! さっきよりは勢いよく結界に当たり、爆発したファイヤーボール。結果は……。


「何故だ? 何故結界が破れない?」

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