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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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45話 ついにきた馬鹿たち……いやサンデリオたち

『そろそろか』


『まぁ、予定通りというところでしょうか』


『リアとポルは、もう少し寝かせおいて大丈夫だろう。いや、いつも通りで大丈夫か』


『そうですね。思っていたよりも、リアにもポルにも、あまり勉強にならなそうですし』


「う~ん……、けりょけりょ、ぐれいしゅ、どちたの?」


『ああ、起こしてしまったか』


『すみません、なんでも何ので寝ていて良いですよ』


「でも、そりょそりょっていっちゃ」


『そこも聞いてたのか』


 いやね、もう少し前から聞いてたと思うんだけど、しっかりと分かっているのはそこからなんだよ。


 私は起き上がると、ベッドから降りようとした。でも寝ていたせいか、上手く体が動かなくて。隣でお腹を出して、ぷーぴーといびきをかきながら寝ているポル君のことを、押し潰しそうになる。


 そんな私をグレイスが抱き上げてくれて、窓まで連れて行ってくれたよ。今は何時だ? 私は台の上に置かれた水時計を見る。この様子だと大体深夜2時くらいかな。

 この世界では時間を知るのに水時計を使っていて、1日はおよそ24時間。まだ見慣れないから、あってるか微妙だけど、たぶん深夜2時くらいのはず。


「けりょけりょ、ぐれいしゅ、まだよりゅ。なんでおきてりゅの?」


『ああ、そろそろ奴らが到着するんでな。一応確認をしていた』


「やちゅりゃ……。わいばーんとむこうのひと、きちゃ?」


『ええ、あと少しで到着するでしょう。あの灯りが分かりますか? あの辺に奴らはいます』


 窓から外をみると、確かに少し向こうの方に、明るくなっているいる場所があった。


 とうとう隣の国のバカが到着するらしい。いや、バカじゃなかった、確か何前はサンデリオだったっか? もう、ケロケロたちが名前で言わないで、バカバカ言ってるから、私までバカって呼ぶようになっちゃったじゃない。

 

 ただ……ね。アーセリオ様が、話し合いのあと住民に向けて。サンデリオたちが、こちらに向かっている、って知らせを出して。


 その知らせに、騎士たちはもちろん、この街を拠点としている冒険者たちも、敵を迎え討つ準備を始め。住人たちも、もしもの時のために、いろいろと準備を始めたんだ。

 だけど、ほぼほぼいつも通りの生活とは変わらず。そして、私たちが街を歩いていた時に聞こえてきたのは……。


 また、あのバカが来るのか。あれのせいで取引が遅れるだろう。今度は何しにくるんだ。ま~た、いつもの突然の思いつきだろう。まったく、向こうは何を考えてやがる。

 あんな間抜けを辺境伯にするなんて。まぁ、そのぶん、俺たちにはアーセリオ様がいてくださるから、奴が来ても安心していられるが。


 と、こんな感じの声が聞こえてきてね。住民にもバカにされていたよ。辺境伯って、そんなにバカにされる人物だっけ? 私の知っているライトノベルに出てくる辺境伯は、もっとしっかりしていたと思うんだけど。アーセリオ様みたいにね。


 と、まぁ、これといって、住民たちが慌てることはなく。みんなそれぞれ準備を終わらせ。そしてついに、そのやたら馬鹿かにされるサンデリオが来たらしい。


『下を見てみろ』


 ケロケロに言われて、窓から下を見てみると、騎士さんたちが忙しそうに動いていたよ。


『皆、気づいたようですね』


『さすがにあそこまでくればな。それにランドルフがいるから、もしも誰も気づかなくても、奴が気づくだろう』


「やっぱり、いっぱいきちゃ?」


『最初に感じた数と変わらん』


『ですので、やはり問題はないでしょう』


 ケロケロたちがそうい言うなら大丈夫かな。と、思っていたら、誰かがドアをノックしてきた。


「ケロケロ、グレイス、起きているか」


『ああ』


『起きてますよ』


「入っても?」


『ええ』


 ベルナードさんだったよ。


「リア、起きてたのか? この騒ぎで起きちまったか?」


『ああ、俺たちの話し声で起きたんだ。それまではぐっすり寝ていたから問題はない』


「そうか。まぁ、お前たちがいるから問題はないと思うが。これから……」


 これからのことを話しにきたベルナードさん。私はベッドに戻って、後は大人の話し。まぁ、聞いてるけどね。


 たぶん早朝から攻撃が始まるだろう。まぁ、向こうの出方次第だが、いつも通りなら簡単に先制布告して攻撃が始まるはずだ。おそらく1番攻撃が激しくなる場所は……。なんて、向こうの動きや、こっちはいつもどう動いているかを、ケロケロたちに話すベルナードさん。


 それから、もしも敵と闘いうのなら、なるべくベルナードさんが、すぐに駆けつけられる場所にして欲しいって。

 突然この部屋の近くまで敵が来て、攻撃するとかなら別だけど、わざわざ遠くで戦うのはやめてほしいと。


 私たちはお客さんだし、この街の住人じゃない。いくらケロケロたちが強くて問題なくても、やっぱり何かあったら問題になるからね。

 もちろん私たちも、問題になるのは面倒だって、ケロケロたちはすぐに、分かったって返事をしていたよ。


 そうして15分くらい話しをすると、ベルナードさんは私とポル君に。戦闘が起きている間は、外にあまり出られないだろうからって。街で1番人気の、クッキー屋さんのクッキー詰め合わせをくれて、部屋から出て行こうとしたんだ。その時。


『……こんにちは~。くっちーむらですかぁ? むにゃ……。これ、ぼくのいえですかぁ。……そっちの、ちいさいいえ、けりょけりょとぐれいしゅにしてくだしゃい。……ちいさくても、だいじょぶでしゅ。いただきましゅ……むにゃ。りあ、べっどたべすぎよぉ。のこちておいて』


 ……みんなの動きが一瞬止まった。そうしてベルナードさんは大笑いして、部屋から出て行ったよ。ポル君、一体どんな夢を見てるんだ?

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