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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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31話 伝説? 王宮が探している図鑑? 私とポル君の落書き付きですが?

 ケロケロたちが圧をやめてから、ランドルフさんが警戒をやめない中。ケロケロとグレイスは、さっき私がケロケロたちに言ったことを、ベルナードさんたちに話した。


 別にベルナードさんたちに、圧をかけたわけじゃなく、私を狙おうとしている人たちを考え、その人たちに圧をかけていたことをね。それからケロケロたちも、何で弱い圧なのに苦しそうにしていたんだ? って聞いたよ。


「なるほど、あれは俺たちにやったわけじゃなかったのか」


「ベルナード様、信じるんですか!」


「リアが話しかけたら、不思議な顔をして、すぐに圧を緩めたからな。おそらく本当に、何で俺たちが苦しんでいるんだ? と思っていたんだろう」


「そんな事を言って、あれだけの圧をかけてきたのですよ! あれで攻撃の意思がないと?」


「それもな。なぁ、あの圧は本当に弱い圧なのか?」


『ああ。あれくらいでは、俺たちの住んでいる場所にいる魔獣たちには、まったく効かんからな』


『というか、リアでも平気ですからね』


「うん! あたちへいき!!」


「……は?」


「……まさかそんな」


『だからお前たちも平気だと思っていたのだ。……だが、お前たち、さっき勢いよくクラーケンを倒しに行こうとしていただろう? そのくせ、あの圧に耐えられないとはな。もしかして、威勢のわりに実は弱いのか?』


「……はぁ、まったく。ほらなランドルフ、今の話し方と様子を見たか? お前なら分かるだろう、嘘をついていないって。まぁ、お前じゃじゃなくても、こいつらの様子から、敵意はないって、皆分かりそうなもんだけどな」


「ですが……!」


「ああ、もう、いい加減話を進めるぞ! さっきから邪魔は入るし、お前たちの規格外を見たり受けたりして驚いていると、話が進まん。ランドルフ、お前はさっきみたいに下がってろ」


「それはできません。確かにベルナード様のおっしゃる通り、敵意がなかったとしても、あれが弱い圧だったとしても。それでも動けなくなったのは事実。私は、あなたをお守りする義務があります。ですので、ここを離れるわけにはいきません」


「だから守らなくていいと言っているだろう。それにお前は真面目すぎなんだよ。はぁ、しかたない。お前はこうなったら絶対に離れないからな。だが、いいか。これから聞くことは、絶対に他に漏らすな。もしも漏らした場合は、俺がどう行動するか分かるな」


「はっ!」


「お前たちにも言っておく。これから俺が聞くことは、お前達にとっては、あまり良くない内容のことばかりだろう。だが、俺はそれを知る必要があって、それはリアを守ることにも繋がるかかもしれない。だからなるべく、俺の質問に答えてくれると助かる」


『……分かった』


『答えられることでしたら』


『だが、話しをする前に。おい』


『そうですね。準備は必要ですね』


 そう言ってグレイスが、ポル君に私のカバンに入るようにいって。ポル君が入ったのを確認したら、私を抱き上げ、水の中で呼吸ができるようにするための風魔法をかけたよ。


「それは何だ?」


『内容が内容なのでしょう? 私たちの答えによっては、そちらの人間が攻撃してくる可能性も。もしかしたら、あなたが攻撃してくる可能性もありますからね。あなたたちが弱かろうが強かろうが、私たちには関係ありませんが。2人が傷つく可能性がある時は、すぐに逃げられるようにしておかなければ』


「攻撃はする気はないがな。まぁ、当たり前のことか。よし、それじゃあ始めるぞ。まず最初に、お前たちの事だ。お前たちは一体何者だ。いや、どんな魔獣なんだ。最初はまぁまぁ強い魔獣なのかと思っていたが」


「魔獣?」


「この男も魔獣なんだ。人の姿になっているがな」


 そうだった、ランドルフさんは知らないんだった。


「本当ですか?」


「ああ。で、何の魔獣だ?」


『どうしますか?』


『まぁ、良いだろう。知ったところで何もできんさ』


『そうですね。分かりました。私はグレイスウルフです。そして……』


『俺はアスピドケロンだ。お前達も名前は聞いたことがあるだろう。まぁ、海で会うやつはそうそういないがな』


 だよね。しかもせっかく人だ! って思ったら海賊だし。って、ベルナードさんとランドルフさん、どうしたの!? 何でそんな何とも言えない表情してるの? さっきの攻撃の時みたいになってるよ?


 ポル君が固まっているベルナードさんたちの方へ行って、ちょいちょいと足を突く。すると先にハッ!! としたベルナードさんが、大きな声を上げた。


「はぁぁぁ!? アスピドケロンだと!?」


『そんなに驚くことか? 海で俺と会ったやつはいるんだから、俺のことは知っているだろう』


「確かにお前と出会ったという船乗りはいるが。それでもお前は国によっちゃ、伝説の魔獣と言われていて、実際はいないと思われているほど珍しい存在なんだぞ!」


『そう言われてもな。何だ、あの図鑑に書かれているのは、正しい情報じゃないのか? 俺はてっきり、お前たちが少しくらいは、俺のことを知ってるもんだと思ってたぞ』


 確かに見せてもらった図鑑のケロケロって、そんな伝説級の魔獣とは書いていなかったよね?


「図鑑?」


『ええ、これですよ』


 グレイスがマジックバックから図鑑を取り出し、ベルナードさんに見せた。するとまた大きな声をあげるベルナードさん。


「こ、これは!? お前これをどこで手に入れた!?」


『あ? これは小さな村で、魔獣を討伐した時に、お礼にってポルがもらったんだ』


「お前、これは何百年も前に書かれた、歴史的な書物だぞ!! いつの間にか王宮図書館から消えてしまい、王族が探している図鑑の1つだ!!」


 は? 王族が探してるって? この図鑑を? ……ポル君と私の落書き付きの?


『そうなのか? だが、これはポルとリアのだからな』


『中身はこんな感じですよ?』


 グレイスが図鑑の中身をペラペラと見せる。そのページのところどころに、私とポル君の落書きが……。まぁ、半分以上はポル君のだけど。何だったら魔獣の手形が描かれている横に、ポル君の手形がが押されてるし。


 街に行った時、ケロケロたちがインクを買ってきて、それでハンコみたいにパタパタ押したんだよ。……私の手形は後ろの方に。


「な、なんて事だ。歴史的な物が。いや、王族が探している物が」


『まぁ、誰が探していようが、俺たちの物なのだから問題ないだろう。それよりも、俺たちのことは分かったか?』


「あー、ちょっと待ってくれ。衝撃的な事実が同時にくるとは。まずお前はアスピドケロンで、こっちはグレイスウルフで……。ん? グレイスウルフ?」


『はい、そうですが?』


「……聞いたのが間違いだったか?」


「聞くと言い出したのはベルナード様です。私は関係ありません」

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