表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

蜂蜜

"宝石店を襲撃後、いまだ足どりの つかめない三人組の強盗ですが、当局の関係者によりますと、商店街の防犯カメラの映像から、以前 国外 退去 処分となったドラコ人 である可能性が高いとの──"


<お嬢……。>

<ひぃさま……。>


「……うん。へーき──

へーき、だから……。」



暗い部屋。


黒ずくめの三人組が壁に向かって ひざまづいている。


"よく やった。予定では、彼らには警官隊との銃撃戦後に死んでもらう手はず だったが……

なんにせよ、これで外国人 排斥の気運も高まろう。"


「──え?!

……あ、あのぅ……

彼らは、死ぬ予定だったのでしょうか?」


"いや、あくまで '偽装 死' だ──。

裏の世界は、そうした情報が漏れるのが早い……。"


"すねにキズ持つ者 同士、ふだんは お互い口外 無用だが、ヘタに使い捨てにすると、背信 行為への糾糾弾と言う名目で タレこむ輩も出てくる……。

貴様らも、安心するが良い。"


「は、はい……。」


"ただし!

──裏切らん限りだがな?"


「そ……それは、もう!」


"なには ともあれ、ご苦労だった。

すでに我々の息のかかったマスコミと工作員が、ネット上で世論を操作中だ。"


"明日 開かれる議会では、我らを票田とする政治屋どもが外国人 排斥 法案を提出する。"


「……。」


"港の五番 倉庫に報酬の現金が用意してある。半分を彼らに渡し、第3ポートに連れていってやれ。密出国用のクルーザーを係留してある。"

残り半分は、おまえたちの取り分だ。"


「ハッ! ありがとうございます!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ